株式会社アシックスの企業概要と沿革
アシックスの企業概要をご紹介します。この概要を見れば、アシックスのおおよそのことはご理解いただけると思います。
株式会社アシックスの基本情報
社名 | 株式会社アシックス |
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本社所在地 | 神戸市中央区港島中町7丁目1番1 |
設立年月日 | 1949(昭和24)年9月1日 |
代表取締役社長 | 尾山 基 |
株式公開 | 東証1部(証券コード:7936) |
資本金 | 23,972,000,000円 |
事業内容 | 各種スポーツ用品等の製造および販売
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アシックス現社長の尾山基氏は、日商岩井時代ナイキ・ジャパンの立ち上げにもかかわったという人物で、海外生活の期間も長く、グローバルな感覚を持った人です。アシックス創業者の鬼塚喜八郎氏とは時代も違えば戦略も違うのは当たり前ですが、現代のアシックスに何が必要なのか熟知している人だという印象を受けました。
現在アシックスの売上の約8割は海外からのものですから、もはや海外レベルで思考できる人物でなければ会社を引っ張ることはできないでしょう。その点でも尾山基氏は適任と思われます。
株式会社アシックスの沿革
アシックスの沿革はこちらになります。
1949(昭和24年) 3月 | 鬼塚商会発足 |
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9月 | 鬼塚商会を改組し、鬼塚株式会社(神戸市)を設立 スポーツシューズ専門メーカーを目ざしてバスケットボールシューズほかスポーツシューズの開発・生産・販売開始 |
1953年(昭和28年) 5月 | 自家工場タイガーゴム工業所(神戸市)を開所 |
1955年(昭和30年) 8月 | 関東・東北地区の販売拠点として東京鬼塚株式会社(東京都)を設立 |
1957年(昭和32年) 6月 | 生産部門としてタイガーゴム工業所を改組し、オニツカ株式会社を設立 |
1958年(昭和33年) 7月 | 鬼塚株式会社、東京鬼塚株式会社をオニツカ株式会社に吸収合併 生産・販売を一体化し、東京鬼塚株式会社本社を東京支店と改称 |
1963年(昭和38年) 6月 | 額面変更のため、中央産業株式会社(昭和18年5月27日設立)へ オニツカ株式会社を吸収合併、直ちに商号をオニツカ株式会社に変更 |
1964年(昭和39年) 2月 | 神戸証券取引所に上場 |
4月 | 大阪証券取引所市場第二部に上場 |
1972年(昭和47年) 5月 | 東京証券取引所市場第二部に上場 |
1974年(昭和49年) 6月 | 東京・大阪証券取引所市場第一部に指定替え |
1975年(昭和50年) 8月 | 欧州市場開拓のためオニツカタイガー有限会社(のちに商号をアシックスドイチュラントGmbHに変更)を設立 |
1977年(昭和52年) 7月 | 商号を株式会社アシックスに変更 |
1981年(昭和56年) 7月 | 米国市場開拓の新拠点としてアシックスタイガーコーポレーションを設立 |
1986年(昭和61年) 7月 | アシックスタイガーオセアニアPTY.LTD.を設立 |
1990年(平成2年) 3月 | 欧州における販売強化のため、アシックスフランスS.A.を設立 |
1991年(平成3年) 5月 | 欧州における販売強化のため、オランダにアシックスベネルクスB.V.を設立 |
6月 | 欧州における販売強化のため、アシックスイタリアS.p.A.を設立 |
1992年(平成4年) 3月 | 欧州における販売強化のため、英国にアシックスUKリミテッドを設立 |
1994年(平成6年) 9月 | 中華人民共和国に江蘇愛世克私有限公司を設立) |
12月 | 欧州の統括会社としてオランダにアシックスヨーロッパB.V.を設立 |
2000年(平成12年) 12月 | アシックスR&Dセンターで環境マネジメントシステムの国際標準規格「ISO14001」の認証を取得 |
2002年(平成14年) 3月 | 本社で環境マネジメントシステムの国際標準規格「ISO14001」の認証を取得 |
7月 | 東北地区における販売体制合理化のため、アシックス東北販売株式会社を設立 |
2005年(平成17年) 12月 | 台灣亞瑟士運動用品股份有限公司を設立 |
2006年(平成18年) 2月 | 中国における販売体制強化のため、愛世克私(上海)商貿有限公司を設立 |
11月 | 韓国にアシックススポーツコーポレーションを設立 ポーランドにアシックスポルスカSp.zo.o.を設立 |
2008年(平成20年) 6月 | 東欧における販売体制強化のため、ロシアにアシックスロシアを設立 |
2011年(平成23年) 4月 | 香港にアパレルの開発・生産管理会社、亞瑟士香港服装有限公司を設立 |
2012年(平成24年) 5月 | インドにアシックスインディアPvt. Ltd. を設立 シンガポールにアシックスアジアPte. Ltd.を設立 |
2013年(平成25年) 7月 | アシックススポーツメキシコS.A. de C.V.を設立 |
2014年(平成26年) 1月 | アシックス南アフリカPty.Ltd.を設立 |
2014年(平成26年) 4月 | アシックス ソーシング(ベトナム)Co.,Ltd.を設立
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アシックスを語るのに創業者である鬼塚喜八郎氏抜きには語れません。それほど鬼塚喜八郎氏のしてきたことは素晴らしいことで、戦後の子供たちそして社会に多大な貢献が行われました。もともとアシックス創業者の鬼塚氏は戦時中に戦死してしまった戦友と約束した鬼塚夫婦の世話をするために、戦後鬼塚家に養子となりその約束を果たしたというほどの人物です。
さらには戦後の日本をなんとか立ち直らせたいという一心で自分ができることを一生懸命探し、ついには青少年の非行を防ぐためスポーツを振興する職業につきたいという思いで、現在のアシックスの前身となるスポーツシューズメーカーを始めた人です。
このアシックス創業者の執念ともいえる使命を社員が一丸となって遂行してきました。結果としてアシックスは世界に誇るグローバルスポーツシューズカンパニーとなったわけですが、やはり根底にあるこの社会に役立ちたいという思いが会社を大きくしてきたことは間違いありません。
株式会社アシックスの企業理念
アシックスの企業理念はこちらになります。
1. フィロソフィー 創業哲学 「健全な身体に健全な精神があれかし−“ANIMA SANA IN CORPORE SANO”」 アシックスの理念 スポーツを通して、すべてのお客様に価値ある製品・サービスを提供する 私たちを取り巻く環境をまもり、世界の人々とその社会に貢献する 健全なサービスによる利益を、アシックスを支えてくださる株主、地域社会、従業員に還元する 個人の尊厳を尊重した自由で公正な規律あるアシックスを実現する 2. ビジョン CREATE QUALITY LIFESTYLE THROUGH INTELLIGENT SPORT TECHNOLOGY スポーツでつちかった知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する 3. バリュー 第1条:スポーツマンはルールを守る 第2条:スポーツマンはフェアプレーの精神に徹する 第3条:スポーツマンは絶えずベストを尽くす 第4条:スポーツマンはチームの勝利のために闘う 第5条:スポーツマンは能力を高めるために常に鍛錬する 第6条:スポーツマンは、「ころんだら、起きればよい。失敗しても成功するまでやればよい。」ASICS Corporate
さすがアシックスはスポーツの会社ですから、社員の管理も徹底しています。土日祝日の仕事は無く、残業もできないようになっているので、仕事とプライベートの両立がしっかりできるとアシックス社員の間ではもっぱらの評判です。
株式会社アシックスの事業案内
アシックスの事業内容について詳しく見ていきましょう。
アスレチックスポーツ事業 | ランニングシューズ・ウェア全般など |
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スポーツライフスタイル事業 | スポーツファッション「オニツカタイガー」、「アシックスタイガー」 |
健康快適事業 | 機能訓練特化型デイサービスなど
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やはりアシックスの売上の主軸はスポーツシューズで、約8割がスポーツシューズの売上で占められています。創業者の鬼塚喜八郎氏も特に強調していたように、アシックスはスポーツシューズの専門なので、その技術力を高めて頂点を目指すというのが方針です。現在のアシックスの世界における地位は、まさにこの専門性が生かされた結果でしょう。
東京オリンピックに向けてさらに飛躍する株式会社アシックス
アシックスのご紹介はいかがだったでしょうか?
数あるスポーツシューズブランドでファッション性を重視しすぎているブランドがある中、アシックスは実際に履いてスポーツをして選ばれるブランドNO.1でしょう。実際にオリンピックをはじめとする数々の国際競技の場でアシックスを履いてメダルを取った選手は数えきれません。
扱う商品もスポーツグッズなら、アシックスの社員もやはり体育会出身者がほとんどのようです。スポーツを愛する気持ちがアシックスをまとめているとも言えるでしょう。ぜひその仲間に加わってみたいという人におすすめの職場です。