ウェルネット株式会社の概要と沿革
ウェルネットの概要(2016年9月28日現在)
社名 | ウェルネット株式会社 |
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本社所在地 | 東京都千代田区内幸町1丁目1-7 NBF日比谷ビル26F
管理部 TEL:03-3580-0199 FAX:03-3580-0168 IT営業部TEL:03-3580-0198 FAX:03-3580-0168 営業部 TEL:03-3580-0166 FAX:03-3580-0168 |
設立年月 | 1983年04月 |
代表取締役社長 | 宮澤一洋 |
株式公開 | 東証1部 |
資本金 | 6臆6,778万円 |
事業内容 | 代金決済・電子請求・電子決済、携帯認証ソリューションの開発・提供、
デジタルコンテンツ用PINのオンライン販売 |
ウェルネットは、1983年4月1日に創設されました。親会社の「一高たかはし」は燃料販売会社でしたが、新規事業を目的とした子会社として誕生しました。
当時のウェルネットは親会社から電算業務を受託して業務を行っていました。その後、1996年7月には、現在の社名のウェルネット株式会社に商号変更し、業態変更もしています。
ウェルネットは、1998年3月には、請求書の印刷・発送から収納情報の処理までを一貫運用する「コンビニ収納代行システム」で当時の通商産業省から新規事業法に認定されています。
ウェルネットは、このパッケージソフトを無償で配布したことで、ウェルネットのシステムは急速に普及していきました。
ウェルネットは、次に紙の請求書を使わないで済ませることができる画期的なシステムを開発しました。このシステムは、リアルタイムで電子請求・電子決済するものですが、ウェルネットとの接続をするだけで実現できるシステム(マルチペイントサービス)です。
この利便性が多くの企業に評価されて、航空会社やバス会社などへの導入が進んで、ウェルネットの業績は、順調に拡大していきました。
さらに、その後もヤフーショッピング、ヤフオク、Amazonなどの大手企業からニーズは継続してウェルネットの「マルチペイントサービス」の業績は伸び続けています。
ウェルネットの主な沿革
1983年04月 | 設立 |
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1996年07月 | 商号をウェルネット株式会社に変更 |
1998年03月 | 「コンビニ収納代行システム」で通産省より新規事業法に認定される |
1998年09月 | 千代田区内神田に東京オフィスを開設・営業部を東京に移転 |
1999年10月 | 本社を札幌市中央区に移転 |
2000年05月 | マルチメディアキオスク利用「新収納代行システム払王(現在の「マルチペイメントサービス」)」開発完了・リリース(ダイエーオーエムシー様「払王」導入・運用開始) |
2000年06月 | MMSシステムセンターを札幌市厚別区テクノパークに開設、24時間有人監視体制確立 |
2000年07月 | 航空券キャッシュチケットレススキーム稼動(ANA、JAL、JAS) |
2001年03月 | マルチメディア端末利用「高速バスチケット代金収納代行&チケット発券システム」稼動 |
2002年04月 | 日本情報処理開発協会のプライバシーマークの認定を取得 |
2002年05月 | 札幌市厚別区下野幌テクノパーク1丁目に社屋取得。札幌3拠点(本社・情報システム部・開発センター)を統合し「業務部」発足。本格的なデータセンターとして稼動開始 |
2004年09月 | 資本金を4億4,787万円に増資 |
2004年12月 | JASDAQ市場に上場 |
2004年12月 | 資本金を5億7,223万円に増資 |
2007年03月 | 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)
の認証取得 |
2007年03月 | ソニー銀行向けに「Edyチャージソリューション」を提供 |
2007年05月 | Amazon向けに「Edy決済」を提供 |
2008年05月 | Jリーグ全試合対象観戦記録システム(ワンタッチパス)に電子認証システム提供開始 |
2008年10月 | 「日本テクノロジーFast50」で1位を受賞 |
2009年01月 | 「ネットDE受取サービス」の開始 |
2010年02月 | 大学出願から検定料決済を同時にコンビニで行えるサービスを提供 |
2012年04月 | ジェイアールバス"高速バスネット"のチケット取扱いを開始 |
2013年08月 | 中期経営3か年計画発表 |
2014年02月 | JASDAQから東京証券取引所第二部へ市場変更 |
2014年12月 | 東京証券取引所市場第二部から市場第一部へ指定変更 |
2016年08月 | 中期経営5か年計画発表 |
ウェルネット株式会社の企業理念
ウェルネットの企業理念は「ウェルネットアレテー」と制定されています。企業理念 - 高速バス コンビニ決済 電子決済 / ウェルネット
ここで、アレテーとは、ギリシャ語で「徳」や「優れたもの」、「卓越したもの」を意味しています。
企業理念 - 高速バス コンビニ決済 電子決済 / ウェルネット
ウェルネットの基本方針
ウェルネットの存在価値は、「あったら便利なしくみを作り続けることで社会の発展に貢献する」ことです。
ウェルネットの経営方針
「自身の可能性を試したいという積極的な意思を持つ社員に、それを試すフィールドを提供すること」
そして、「ウェルネットの基本方針」及び、その目的を果たすための「社員の行動指針」を“ウェルネットアレテー”としています。
ウェルネット株式会社の主要な提供サービスと特徴
ウェルネットの主要な提供サービスには、“リアルタイム”と“ワンストップ”をキーワードにして、「マルチペイントサービス」「送金サービス」「Billingサービス」「バスIT化ソリューション」「SUPER SUBサービス」等があります。
マルチペイントサービス
ウェルネットのマルチペイントサービスは、電子請求・電子決済で行うため
リアルタイム処理です。(紙の請求書は使いません)
「ウェルネットのマルチペイントサービスの特徴」
① システムを使う事業者は、ウェルネット(1社)と対応するだけでコンビニや銀行などとの交渉や契約の個別対応不要
② 情報授受のモジュールはウェルネットが無償提供
③ システムの更新や新規開発は、ウェルネットが実施
④ 収納情報はリアルタイム取得が可能のため、間際の利用可
⑤ 24時間有人監視体制のため、いつでも決済サービス提供
送金サービス
ウェルネットでは「ネットDE受取(送金)サービス」を行っています。
ウェルネットの、このサービスは、利用者がキャンセルした場合の返金など販売事業者から利用者への(返金)振込みをしなければならない場合のものです。
ウェルネットの「ネットDE受取(送金)サービス」では、インターネットで効率的に行いますが、その特徴は次のようなものです。
①利用者(消費者)は端末に入力した情報(口座確認など)をもとに処理するため、販売事業者の事務負担は軽減
②返金処理の当日対応可能のため、利用者(消費者)の不満は軽減
③返金システムの開発や更新はウェルネットが実施するため利用者の負担は少ない
ウェルネットの送金サービスには「コンビニ現金受取(送金)サービス」もあります。
ウェルネットの、このサービスは、概ね「ネットDE受取(送金)サービス」と同じですが、大きな違いは銀行口座不要という点です。
Billingサービス
ウェルネットの、Billingサービスは、請求書・払込取扱票などの紙を使って代金請求や回収を行う「コンビニ収納代行サービス」と「請求書発行代行サービス」です。
ウェルネットのBillingサービスは、コンビニが営業していれば対応できるため、郵便局や銀行の営業時間で制限されないというメリットがあります。
また、ウェルネットのパッケージソフト「コンペイ君」は無償で提供されるため、販売事業者は簡単に運用できます。
バスIT化ソリューション
ウェルネットは、都市間高速バスの予約チケットを一日中コンビニで買えるサービスを日本で初めて実用化しました。また、ウェルネットは、チケット発券・認証の実績を作り、ノウハウを集積してきました。
ウェルネットでは、このような技術とノウハウを合わせて、バスの事業者と利用者の利便性を高めた革新的とも言えるシステムを作りました。
ウェルネットの「バスIT化ソリューション」では、このサービスの提供により、バスの運行検索・予約・チケット購入等に革新をもたらしました。
SUPER SUBサービス
ウェルネットのSUPER SUBサービスは、チケット発行から、決済、認証までを、ワンストップで提供している、オンラインチケットサービスです。
利用者は、開催期間、会場、チケット単価などの情報をウェルネットの登録画面に入力するだけで、イベント受付、チケット受付と販売等のページを作成でいる画期的なものです。
ウェルネット株式会社の強み
ウェルネットは、様々なサービスシステムを独自技術で開発し、しかも、それを日本で初めて実用化している企業です。
ウェルネットのシステムは、それを利用する事業者側から見た場合に、導入時の面倒な手続きを省けるように配慮して対応しています。しかも、ウェルネットのシステムは、市場での利便性がいいため、あっという間に航空会社やバス会社などから認められました。
ウェルネットは83名(2016年6月末時点)と少人数ですが、この素晴らしいシステムを開発して、市場に広がる仕組みを構築しました。
これは、ウェルネットが常に、システムを使う側に立って物事を考えているからだと思います。
ウェルネットは企業理念の中で、『ウェルネットの存在価値は、「あったら便利なしくみを作り続けることで社会の発展に貢献する」ことです。』
と言っていますが、この精神が全社員に浸透しているからこそ、業界標準とも言えるような、素晴らしいシステムを次々と開発できるだと思います。
ウェルネットの強みは、世の中の役にたちたいという気持ちで、新しいことにチャレンジし続けている社員たちの気持ちではないかと思います。