カンロ株式会社の概要と沿革
まず、カンロの基本情報は以下の通りです。
【カンロの概要】
社名 | カンロ株式会社(Kanro Inc.) |
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本社所在地 | 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル37階 |
設立年月日 | 1950年(昭和25年)5月6日 |
代表取締役社長 | 村田 哲也 |
株式公開 | スタンダード市場上場(証券コード:2216) |
資本金 | 2,864百万円(2024年1月1日現在) |
事業内容 | 菓子、食品の製造および販売
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カンロは東京都新宿区に本社を置いている、キャンディをはじめとした菓子、食品を製造から販売までを行なっている会社です。その歴史はとても古く、1912年(大正元年)にまで遡り山口県にて宮本製菓所として誕生しました。その後、1960年にカンロ飴の爆発的なヒットにより、社名を現在のカンロ株式会社へと変えます。現在でもカンロ飴をはじめ、様々なキャンディをメインに一粒ひとつぶに愛を込め、飴作りのプロとして多くの方に愛される製品を提供し続けています。
それではカンロの歴史を沿革で見ていきましょう。
【カンロの沿革】
1912年 | 創業者宮本政一、山口県熊毛郡島田村清山(現光市)にて「宮本製菓所」を開業 |
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1922年 | 島田村の隣村浅江村 虹ヶ浜に新工場新設 |
1950年 | 株式会社に改組し、資本金100万円にて「宮本製菓株式会社」を設立 |
1955年 | ラッピングマシン導入。包装自動化スタート |
1959年 | 長野県松本市に松本工場を新設 |
1960年 | カンロ飴のヒットにより、社名を「カンロ株式会社」に改称 |
1961年 | 資本金1億に増資 |
1962年 | 本社を東京豊島区に移管
東京証券取引所市場第2部に株式を上場 |
1963年 | 本社社屋を東京都中野区新井町に新築移転 |
1969年 | 山口県光市に光工場新設
デポジッターライン新設 |
1970年 | 万国博菓子展示会出展 |
1972年 | 山口県光市に子会社・光製菓(株)(現ひかり製菓(株))設立 |
1973年 | 三菱商事(株)と販売総代理店契約を締結
スナック参入 |
1977年 | CI 導入。現在のロゴとマークにカンロ株式会社 |
1981年 | 菓子食品分野で初となる「のど飴」を発売 |
1982年 | 長野県松本市笹賀に松本工場新設移転 |
1983年 | TQC導入 |
1986年 | スティックキャンディ設備を設置 |
1988年 | 東京都新宿区へ本社を移転 |
1989年 | 菓子博(松江)へ出展。健康のど飴が菓子博名誉総裁賞受賞 |
1990年 | グミキャンディ設備新設 |
1991年 | シュガーレスキャンディ設備を設置 |
1994年 | TPM導入
広域販売部開設 |
1995年 | 山口県ひかり工場新設移転完了
第三者割当増資 |
1997年 | 中国汕頭に合弁会社「甘楽四洲食品有限公司」を設立 |
1998年 | 本社を東京都中野区へ新設移転 |
2000年 | ひかり工場ISO14001認証取得
「二十世紀食品産業発展賞」(日本食糧新聞社制定)を受賞 |
2001年 | 松本工場ISO14001認証取得 |
2002年 | カンロ飴食品ヒット大賞(日本食糧新聞社主催)
「ロングセラー賞」受賞 |
2003年 | 本社・営業所ISO14001認証取得 |
2005年 | 総売上高200億円突破(単体)
カンロ飴発売50周年キャンペーン |
2006年 | ひかり製菓(株)ISO9001認証取得
「環境資源協力賞」(日本食糧新聞社主催)受賞 カンロ(発売50周年特別パッケージ)、第45回ジャパンパッケージコンペディション入賞 |
2008年 | カンロ飴が菓子博(姫路)で金賞受賞 |
2010年 | 長野県東筑摩郡朝日村に朝日工場を新設 |
2011年 | のど飴の日(11月15日)が日本記念日協会にて登録 |
2012年 | アーモンドスウィーツクランチ キャンディ2012年度モンドセレクション金賞受賞
初の直営店「ヒトツブ カンロ」東京駅にオープン [11月10日]創業100周年 |
2015年 | KANRO R&D 豊洲研究所 東京江東区に開所
朝日工場FSSC22000認証取得 |
2018年 | 本社オフィスを東京オペラシティビル(新宿区)に移転 |
2020年 | 屋内ハーブ農園 カンロファーム オープン |
2021年 | Kanro Vision 2030 発表
経済産業省 令和2年度「新・ダイバーシティ経営企業 100選」選定 |
2022年 | 「Sweeten the Future 心がひとつぶ、おおきくなる。」策定 |
カンロは現在、スタンダード市場へ上場している企業として歴史ある製菓事業を続けています。業界への貢献、そして我々の生活の一部でもある食への貢献を評価され様々な賞も受賞するなど、高い評価を受け続けています。カンロ飴は今日も愛され続けていますね。
カンロ株式会社の企業理念
次に、カンロの企業理念をまとめていきます。2022年、企業パーパス「Sweeten the Future ~心がひとつぶ、大きくなる。~」を定め、従来のクレド(行動指針)「創意工夫」「信義誠実」「百万一心」を見つめなおし、会社が目指す方向性を明確にしました。
飴のひとつぶは口の中で溶けて消えますが、それを口に入れている間、人々はホッとしたりキュンとしたり、心が少し大きくなります。カンロはこの『心がひとつぶ、大きくなる。』瞬間を提供し、積み重ねることで、持続可能な社会に貢献することを目指しています。
カンロ株式会社のブランド一覧
これまでにカンロは数々のヒット商品を世に出してきました。顔とも言えるカンロ飴をはじめとして、老若男女のニーズに沿ったキャンディを現在も作り続けています。カンロが展開している商品カテゴリーは、のど飴、キャンディ、グミ、素材菓子とありますが、その中の、のど飴を一部まとめていきます。
健康のど飴カンロHP:商品一覧より一部引用
菓子食品業界で初めて「のど飴」を作ったカンロから生まれた、こだわり素材で日々の暮らしをちょっと心地よくする“いたわりのど飴”です。
ボイスケアのど飴
カンロと国立音楽大学が共同開発した、声とのどを大切にする人のためののど飴。
のどや声を大切にする人のアドバイスのもと、原料にもこだわり、のどにやさしいハーブを使用し、心地よい刺激に調整したプロポリスを配合してほどよいメントール感のある味わいに仕上げました。
普段声を使う機会が多い、あなたの声のミカタです。
ノンシュガーのど飴シリーズ
砂糖を使わずでんぷんからつくられた還元水飴※の甘さを活かした、カンロの技術から生まれた糖類ゼロ※ののど飴。
糖類が気になる方もおいしくお召し上がりいただけます。
※「還元水飴」とは水飴を還元(水素添加)して作られた「糖アルコール」です。
※食品表示基準に基づき、100g当たり糖類0.5g未満を「糖類0」としています。
カンロ飴
昔から変わらない、あまじょっぱい和の美味しさと 懐かしさを感じられるしょうゆを生かした、1955年発売のロングセラーブランドの飴。社名の由来ともなっている。
金のミルク
ミルク本来の自然な香りとやわらかな甘み、コクを追求し、素材と製法にこだわった上質なミルクキャンディ。
ミルクフレーバーキャンディ市場において売上 No.1 ブランド ※。
※ 株式会社インテージSRI+ ミルクフレーバーキャンディ市場 2021年4月~2022年3月累計販売金額ブランドランキング
ピュレグミ
“すっぱいパウダー”で際立つフルーツのフレッシュな甘ずっぱさと心地よい果肉食感が特徴。ジュレが入った贅沢な「ピュレグミプレミアム」やすっぱさ控えめの「ピュレリング」などシリーズ商品も展開し、グミ市場売上No.1ブランド※としてグミ市場を牽引しています。
※ 株式会社インテージSRI+ グミ市場2022年10月~2023年9月累計販売金額ブランドランキング
カンデミーナ
若い世代やビジネスパーソン を中心に人気の、こだわりのグミ型から生まれるハードな食感が特徴のエンターテインメントグミ。
マロッシュ
噛みごたえのあるもちもち弾力食感と、シュワっと口どけの良い爽快パウダーが特徴の新感覚お菓子。
「心がひとつぶ、大きくなる。」瞬間を積み重ねて人と社会の持続可能な未来に貢献する、パーパスドリブン企業カンロ株式会社!
社名にもなっているカンロ飴のヒットを皮切りに、これまでにカンロは様々なキャンディを発売し、わたし達の口元においしさを届け続けてくれました。そして現在は、幅広い層に愛されるキャンディの研究、開発をしており新たなヒット商品も登場しています。ただの飴ではなくわたし達に幸せな気持ちを届け続けてくれているカンロのキャンディには、これからも多くの人に愛されていって欲しいですね!そんなカンロのますますの発展に期待していきましょう!