岩塚製菓株式会社の設立経緯と沿革
岩塚製菓の基本情報と設立経緯
社名 | 岩塚製菓株式会社 |
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本社所在地 | 〒949-5492 新潟県長岡市浦9750番地 TEL 0258-92-4111 FAX 0258-92-6060 |
設立年月日 | 1954年4月27日 |
代表取締役社長 | 槇 春夫 |
株式公開 | 東証JASDAQ |
資本金 | 1,634,750千円 |
事業内容 | 米菓の製造並びに販売 |
岩塚製菓は、現在の飯塚工場のある新潟県長岡市の北西部が発祥の地です。当時は、岩塚村と呼ばれていたため、それを社名にしています。
岩塚製菓の創業時は、第二次世界大戦が終わって、まだ混乱している時でした。そのため、岩塚村の人々は出稼ぎで生活を支えていましたが、2人の若者が、出稼ぎに行かなくてもいいように、この地域に産業を起そうという理念で創業したのが、岩塚製菓のもととなった「岩塚農産加工場」でした。
当時の岩塚製菓は、地元の農産物からイモ飴やデンプンなどを作って販売していましたが、米菓の製造方法を学んで成長していきました。そして1960年には「岩塚製菓株式会社」に商号変更して本格的な米菓の製造を開始しています。
岩塚製菓の主な沿革
1947年 | 故平石金次郎、故槇 計作が共同で越路町飯塚(現在の長岡市飯塚)において戦後の食料難時代に甘味の提供として、水飴、澱粉、カラメル等の製造を開始。岩塚農産加工場を創立。 |
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1954年 | 個人営業より法人組織とし、株式会社岩塚農産加工場とする。 |
1960年 | 岩塚製菓株式会社に社名変更。 |
1963年 | 旧岩塚中学校跡地、及び建造物を取得し、本社工場とする。 |
1982年 | 瑞花長岡店開店。高級米菓贈答品分野に進出。 |
1985年 | 「瑞花本店」を当社100%出資の「(株)瑞花」に改組 |
1987年 | NPS研究会に入会。IPS(岩塚新生産方式)に着手 |
1988年 | 米菓の通信販売を専門とする「(株)新潟味のれん本舗」を当社100%出資により設立 |
1989年 | 日本証券業協会に店頭銘柄として登録承認され、株式公開 |
1990年 | 北海道に千歳工場建設 |
1991年 | 社員研修センター建設 |
1994年 | 米菓の法人販売を専門とする「(株)越後抄」を当社100%出資により設立。沢下条中央棟(現在の沢下条第一工場)建設。 |
1997年 | 沢下条第四工場建設。 |
2004年 | 沢下条工場を対象に環境の国際規格ISO14001認証取得。長岡市南陽に長岡工場取得。日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。 |
2005年 | 本社所在地を新潟県長岡市浦に移転。飯塚新工場建設。 |
2006年 | R&D・Mセンター建設。 |
2007年 | 旧飯塚工場(旧本社工場)閉鎖。 |
2008年 | 本社、飯塚工場、中沢工場、長岡工場、千歳工場、R&D・Mセンターを対象にISO14001認証取得拡大。 |
2009年 | お米を中心とした農産物、農産加工品の販売を行う「里山元気ファーム(株)」を当社100%出資により設立。 |
2010年 | 飯塚工場(開発部、品質保証室を含む)、沢下条第一工場、製造本部(品質管理部、生産管理部、生産技術部、購買部)を対象に食品安全マネジメントシステムの国際規格ISO22000認証取得。 |
2012年 | 沢下条第二工場を対象にISO22000認証取得拡大。 |
2013年 | 沢下条第三工場・第四工場を対象にISO22000認証取得拡大。 |
2015年 | 株式会社田辺菓子舗の全株式を取得し子会社化。 |
2016年 | 千歳工場を対象にISO22000認証取得拡大。 |
岩塚製菓株式会社の企業理念
岩塚製菓の企業理念は次のように定められています。
企業理念
「企業使命」企業理念|おせんべい、あられ、おかきの岩塚製菓株式会社
日本の伝統ある食文化を世界に広め、人々に喜びと豊かさを提供します。
「経営理念」企業理念|おせんべい、あられ、おかきの岩塚製菓株式会社
我々(岩塚製菓)は、会社の事業を通じて、社会の人々に喜びと豊かさを提供し、その見返りとして、この事業に携わる者と、その関係者の豊かな生活と社会的地位の向上を図り、併せて地域社会の経済的発展に貢献せんとするものである。
岩塚製菓の企業理念には、さらに「社是」と「行動規範」も含まれています。これらの内容は岩塚製菓が目指すものや、製菓企業人としての社会的な対応責任などのあるべき姿が記載されています。
岩塚製菓株式会社の事業案内
岩塚製菓は、子会社(5社)と関連会社(1社)のグループで、事業構成しています。
岩塚製菓は、米菓の製造と販売を行っていますが、これらのグループ会社との事業の関係は次のようなものです。
岩塚製菓商品の販売事業
連結子会社の「株式会社瑞花、株式会社新潟味のれん本舗、株式会社越後抄」は、岩塚製菓の製造した商品を仕入れて、販売しています。
農産物・農産加工品の販売
岩塚製菓の連結子会社の「里山元気ファーム株式会社」は農産物や、農産物加工品の販売を行っています。
食料品の輸出入業
岩塚製菓の関連会社の「旺旺・ジャパン株式会社」は食料品の輸出入を主体に行っています。
かりんとうの製造と販売
岩塚製菓の非連結子会社の「株式会社田辺菓子舗」は、かりんとうの製造と販売を行っています。
岩塚製菓株式会社の研究開発
岩塚製菓では、創業以来こだわり続けている「原材料へのこだわり」「優れた技術」「そして作り手の真心」をベースにして、お米の風味を生かした安心・安全な製品(米菓)の研究開発に取り組んでいます。
岩塚製菓は、国産米100%の生地と、その味付けを「おいしい米菓」と位置付けて、他社との差別化商品の開発に取り組んでいます。
岩塚製菓株式会社の中期経営計画
岩塚製菓では、お米の美味しさを追求してNo1でありたいという夢に向かって、2016年4月から3ヶ年の中期経営計画『岩塚Stage-Up70』に取り組み中です。
(1)生産体制のStage-Up
岩塚製菓は食を扱っていますので、ここでは、特に食の安全と安心に対する
品質基準を満足する品質保証設備への投資や、多品種少量生産のためのライン
の設置などに対応すべく取り組んでいます。
(2)岩塚製菓ブランドのStage-Up
ここでは、発信力を強化して、岩塚製菓の企業認知度の向上を図ります。
さらに岩塚製菓では、「美味しいものづくりネットワーク」活用による商品力
の強化に取り組んでいます。
(3)岩塚製菓ロジスティックスのStage-Up
岩塚製菓は、国内ロジスティックスの再構築と委託生産を活用した物流費
の削減を行っています。さらに、岩塚製菓は、輸出戦略の構築(含む、
現地生産化の推進)に取り組んでいます。
(4)岩塚製菓の新商品開発のStage-Up
岩塚製菓は、健康志向や機能食品としての米菓の開発や、海外向け米菓の開発に
取り組んでいます。
岩塚製菓の残りの3つのStage-Upは、「コーポレート・ガバナンス体制」の構築、
「海外事業」展開に向けた情報の収集強化、そして、経営課題に対応するための
土台作りの「人財育成」への取り組みです。
尚、岩塚製菓は、以上のような『岩塚Stage-Up70』の推進により、売上高目標を
次のように定めています。
2017.3:(230億円)、2018.3:(250億円)、2019.3:(270億円)
岩塚製菓株式会社が目指しているもの
岩塚製菓は、米どころで創業した会社です。そのため、地域の農家と連携して、土から稲まで見通せるお米作りの実現や、良いお米をグローバルに調達するしくみづくりなどの活動を通して、お米からの品質管理を行っています。
そして、岩塚製菓は、お客様が望んでいるお菓子を商品に反映させるため、さらに技術開発と品質の向上に努めて、お米の美味しさを創造する企業を目指しています。