株式会社ファンケルの企業概要と沿革

ファンケルの企業概要をご紹介します。この概要を見れば、ファンケルのおおよそのことはご理解いただけると思います。

株式会社ファンケルの基本情報

社名    株式会社ファンケル
本社所在地 神奈川県横浜市中区山下町89-1
設立年月日 1981(昭和56)年8月18日
代表取締役社長 宮島 和美
株式公開  東証1部(証券コード:4921)
資本金   10,795,000,000円
事業内容  化粧品製造・販売を中心とするグループ各社の管理・統括

ファンケルの設立は1981年ですが、創業は前年で、しかも創業者の池森賢二氏が一人で始めたというから驚きです。この短期間でファンケルがこれだけの成長ができた背景には、池森氏の強い思いがあったからでしょう。

株式会社ファンケルの沿革

ファンケルの沿革はこちらになります。

1980年 4月 池森賢二が化粧品販売を個人創業。化粧品の通信販売を開始
1981年 8月 ジャパンファインケミカル販売株式会社(現 株式会社ファンケル)を設立
1982年 12月 5mLのバイアル瓶に詰めた、初めての無添加基礎化粧品および「洗顔パウダー」を販売開始
1984年 4月 ファンケル美容研究所を子会社化し、化粧品の自社生産体制を確立
1989年 2月 株式会社アテニアを設立
1994年 2月 サプリメント28品目の通信販売を開始
1996年 4月 返品・交換の無期限保証制度の開始
10月 香港に「ファンケルハウス」1号店を出店
12月 インターネットサイト オープン (1997年8月、インターネットからの受注を開始)
1997年 7月 米国カリフォルニア州アーバイン市に、FANCL INTERNATIONAL,INC.を設立
12月 初代「マイルドクレンジング オイル」を販売開始
1998年 11月 日本証券業協会の店頭登録銘柄として株式を公開
1999年 6月 千葉工場で品質管理の国際規格「ISO9002」を認証取得
7月 コンビニエンスストア セブン-イレブンでサプリメントを販売開始
12月 東京証券取引所市場第一部上場
2000年 3月 シンガポールにFANCL ASIA(PTE)LTDを設立
10月 株式会社ファンケル発芽玄米を設立
11月 ファンケルグループ全体で品質マネジメントの国際規格「ISO9001」を認証取得
2003年 6月 藤原謙次が代表取締役社長(二代目)に就任
2004年 9月 中国における1号店「上海店」を出店
2005年 10月 ファンケル美健 横浜工場が「健康補助食品GMP(Good Manufacturing Practice)適合認定証」を取得
2006年 12月 佐賀県への出店で47都道府県すべてに直営店舗の出店が完了
2007年 3月 宮島和美が代表取締役社長執行役員(三代目)に就任
2008年 6月 成松義文が代表取締役社長執行役員(四代目)に就任
2010年 10月 東京国際空港国際線旅客ターミナル 総合免税店にファンケルコーナーを初出店
2012年 3月 ファンケル化粧品事業をリブランディング 新たなコーポレートロゴおよびファンケル化粧品事業のブランドステートメント「Nothing but Beauty」を制定 無添加スキンケア6ラインを新発売 平成23年度「かながわ地球環境賞」を受賞
12月 成田国際空港免税エリアにファンケルコーナーを出店
2013年 1月 創業者である池森賢二が名誉会長から名誉会長兼執行役員として経営復帰。田多井毅が副社長執行役員に就任
4月池森賢二が会長執行役員に就任。宮島和美が代表取締役社長執行役員(五代目)に就任
12月 環境省が実施する「平成25年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰(対策活動実践・普及部門)」を受賞
2014年 4月 持株会社体制へ移行。化粧品事業を株式会社ファンケル化粧品、健康事業を株式会社ファンケルヘルスサイエンスに分社化 ドラッグストア「マイルドクレンジング オイル」と「洗顔パウダー」を販売開始 アテニア創業25周年。新ブランドロゴを制定
11月 株式会社セブン&アイ・ホールディングスとファンケル化粧品が共同開発。セブンライフスタイルより「ボタニカル フォース」の販売を開始
2015年 1月 ファンケル創業35周年。ファンケル化粧品が15ヵ月にわたるキャンペーンを開始 東京証券取引所「2014年度 企業行動表彰」受賞 第12回企業フィランソロピー大賞「ソーシャル・インクルージョン賞」受賞
4月 コンビニエンスストア ローソン全店で「マイルドクレンジング ジェル」「エイジングケア 洗顔クリーム」の先行販売を開始
12月 「女性が輝く先進企業」内閣府特命担当大臣表彰を受賞
2016年 12月 @cosme ベストコスメアワード2016で「マイルドクレンジング オイル」が先々代、先代製品に続き3回連続で殿堂入り
(以上、株式会社ファンケルHPより引用)

もともとそれまでの他社の化粧品には石油や化学製品が含まれており、それに反応して肌荒れを起こす人が急増していたそうです。そのことに目をつけた池森氏が、肌荒れを起こさない無添加化粧品を開発したのがファンケルのはじまりでした。

無添加化粧品も初めてなら、製造年月日の表記などファンケルが従来化粧品業界にはなかった方式を多数取り入れたのも初めてで、それまでの化粧品業界を大きく変えるきっかけとなったことは間違いありません。

株式会社ファンケルの経営理念

ファンケルの経営理念はこちらになります。

もっと何かできるはず 「人間大好き企業」のファンケルグループは、 世の中の「不」の解消を目指し、 安心・安全・やさしさを追求します。 常にお客様の視点に立ち、「お客様に喜んでいただくこと」をすべての基準とします
ファンケルグループの理念|会社情報|FANCL ファンケル

創業自体が従来の化粧品ではなしえなかった、女性を美しくするという原点に立ち戻るものだっただけに、ファンケルは常に世の中に不足している事を見極め、開発に力を入れてきました。

また、ファンケルは2015年に「女性が輝く先進企業」内閣府特命担当大臣表彰も受賞していて、育児休暇取得率、職場復帰率、子育てのための時短利用率などが高いことが評価されました。このように、ファンケルは女性にとって働きやすい職場でもあります。

株式会社ファンケルの事業案内

ファンケルの事業内容について詳しく見ていきましょう。

 ファンケル化粧品 化粧品事業、肌着事業
 ファンケルヘルスサイエンス 栄養補助食品事業、発芽米事業、青汁事業
 アテニア 化粧品事業、ファッショングッズ事業

現在ファンケルは、子会社の持株会社となっており、直接の製造・販売は子会社が行っています。ファンケルの売上の約6割が化粧品となっていて、約3割が栄養補助食品となっていますが、近年栄養補助食品の伸びが高く、健康を意識する高齢者が増えていることが影響していると思われます。

化粧品が中心でありながら栄養補助食品なども手がける株式会社ファンケル

ファンケルのご紹介はいかがだったでしょうか?

ファンケルは化粧品のイメージが強いですが、高齢化社会の波もありますので、今後は栄養補助食品のさらなる伸びが期待できます。社会のニーズを敏感に感じ取る社風がありますので、ファンケルは今後も安定した経営が行われるのではないでしょうか。