千代田化工建設株式会社の概要と沿革

千代田化工建設の概要

社名     千代田化工建設株式会社
本社所在地  〒220-8765 横浜市西区みなとみらい四丁目6番2号
TEL045-225-7777
設立年月日  1948年1月20日
(社長代行)  代表取締役副社長 中垣啓一
株式公開   東証(第一部)
資本金    433臆96百万円
事業内容   エネルギー、化学、医薬品、バイオ、FA等のプラント・施設およびこれらの環境保全に関する計画、設計、機器調達、試運転、運転・保全管理コンサルティング並びにトレーニング、研究開発・技術サービス、プロジェクトマネジメント
『以上、千代田化工建設株式会社HPより参照』


千代田化工建設は、終戦後2年経った1948年1月に従業員25名で発足した会社です。

戦争で解体状態の三菱石油(現JX 日鉱日石エネルギー)の工事部長をしていた玉置明善氏が熱望した「戦後の石油精製事業のため、技術者たちと産業設備専門の高度な技術会社を作りたい」というおもいから千代田化工建設は、生まれました。

千代田化工建設は、三菱石油上層部の協力も得て、発足し、初代社長は、玉置氏が懇願した大久保繁雄氏が就任しました。

その後、千代田化工建設は、国内石油産業の発展とともに成長し、1960年には、受注高100億円を突破して、従業員数も1400名程と急成長を遂げて、1961年には東証1部に上場しています。

1959年にOPECが誕生し、1960年代になるとサウジアラビアで大型の建設工事を受注、それから継続して大型受注があり、千代田化工建設は、1970年には受注高が1000臆円を突破し、従業員も2700名程になっています。

1980年にイラン・イラク戦争がはじまると原油価格は暴騰して、千代田化工建設は受注高3500億円、従業員3500名になるなど、活況を呈します。

しかし、1990年代は、韓国勢などが参入して競争激化を迎え、1996年には赤字に転落し、千代田化工建設は、2002年まで低迷します。

1998年以降の千代田化工建設は、経営支援や大規模なリストラで、ダウンサイジングを行い、再建計画を遂行して、2003年に黒字転換を果たしました。

再建完了した、千代田化工建設は、コアビジネスのLNGを強化するとともに、再生可能エネルギー分野への事業の拡大や、グローバルオペレーションの推進を行い、ステップアップを図っています。

千代田化工建設の主な沿革

1948年01月  千代田化工建設創立
1950年01月  建設業者登録番号登録
1953年08月  横浜市鶴見区に鶴見工場を購入し、化工機製作開始
1961年10月  東京証券取引所市場第一部に上場
1968年09月  本店事務所を横浜市鶴見区に移転
1973年12月  特定建設業許可番号取得
2000年11月  新再建計画を策定
2001年02月  無償減資を実施
2001年03月  第三者割当増資を実施
2008年03月  三菱商事(株)と資本業務提携に関する契約を締結
2008年04月  三菱商事(株)を割当先とする第三者割当増資を実施
2012年09月  本店を横浜市西区に移転
『以上、千代田化工建設株式会社HPより参照』

千代田化工建設株式会社の経営理念

千代田化工建設の経営理念を次に示します。

経営理念

総合エンジニアリング企業として、英知を結集し研鑽された技術を駆使してエネルギーと環境の調和を目指して事業の充実を図り、持続可能な社会の発展に貢献する。
理念・ビジョン・方針 | 会社情報 | 千代田化工建設株式会社

そして、その経営理念のもとで、千代田化工建設グループが目指す姿を次のように定めています。

千代田化工建設グループは、時代の要請を捉え、新しい時代を拓く価値を創造する、世界で最も信頼性の高いプロジェクト・カンパニーとしての地位を確立するとともに、高度なエンジニアリング能力を様々な分野で発揮し、「収益成長企業」として持続的に発展する。
理念・ビジョン・方針 | 会社情報 | 千代田化工建設株式会社

千代田化工建設株式会社の事業

千代田化工建設グループの事業は、創業以来、石油精製・液化、医薬品・ファインケミカル・産業設備の広い分野で、設計・調達・建設業務としてのプラント建設を行っています。

千代田化工建設の自社技術開発は、触媒をコア技術として、積極的に推進して環境や化学分野をメインに対応しています。

尚、千代田化工建設グループの豊富なプラント建設の実績から得たノウハウと技術を活用することで、お客様の技術開発から、商業化までの様々なフェーズ(事業計画からプラント建設、運転・メンテナンス等)で、幅広いサービスを提供しています。

千代田化工建設株式会社の「社会的責任(CSR)」への取り組み

 千代田化工建設グループは、1948年に「技術による社会への奉仕」をモットーにして設立されました。千代田化工建設グループのCSRは、「果たすべき使命」を掲げている『経営理念』を実現することです。

そして、千代田化工建設グループメンバー全員で共有すべき価値観は「CSRビジョン」です。

千代田化工建設グループの「CSRビジョン」は、以下の内容を継続的に推進することで企業価値を高め、全ての利害関係者から、信頼と共感を得る企業であることに努めますと宣言しています。

CSR vision1 信頼される企業

 千代田化工建設は、世界トップクラスの技術と知見を提供することで信頼され続ける企業になるように努めます。

CSR vision2 環境への取り組み

 千代田化工建設の技術を駆使して、地球環境と経済・社会活動の調和を図ることに努めます。

CSR vision3 事業を通じた社会への貢献

 千代田化工建設の国内・海外のエンジニアリング事業を通して、人材育成、技術移転、環境保護等、地域社会への貢献をします。

CSR vision4 人の尊重

 千代田化工建設は、全ての人々の人権を尊重し、従業員と、その家族が誇りを持てるような企業風土作りに努めます。

CSR vision5 公明正大な企業運営

 千代田化工建設は、高い倫理観で公正な事業を営み、透明性と安定性を高めることに努めます。

千代田化工建設株式会社の目指す姿

 千代田化工建設グループは、将来のあるべき姿を想定して、それに向かって対応しています。

進化の方向性

 千代田化工建設グループの進化の方向性は、「オペレーション」、「取組分野・地域」そして「ビジネスモデル」の3軸による事業成長の実現をすることで将来のあるべき姿を目指しています。

目指している姿

①千代田化工建設は、建設業者という業態をベースにした上で、様々な分野でエンジニアリングの能力を発揮して、全ての関係者の満足を高めることでグループの進化発展を目指しています。

②千代田化工建設グループは、資源開発、社会インフラの整備、人材の育成などに貢献することで、より新興国や途上国への貢献を深めることを目指しています。

③千代田化工建設グループは、社員の安全な業務遂行と健康を最重要視したマネジメントを行うことで、安全と健康を会社に根差した文化に浸透することを目指しています。

④千代田化工建設グループは、「プロジェクトマネジメント能力」の強みを様々な場面で発揮し、事業計画の変動や契約形態の変化にも対応できるように、ビジネス・ポートフォリオの多様化を図ることを目指しています。

⑤千代田化工建設グループは、拠点ごとの地場案件だけで対処するのではなく、千代田グローバル本社と協働分担で作業することを目指しています。

千代田化工建設グループの「包括的な遂行体制の確立」

 千代田化工建設グループは、千代田グローバル本社、および各地域戦略拠点を核としたグローバルな遂行体制を構築して、複数拠点による分散業務遂行を実現することを目指しています。