株式会社電通の企業概要と沿革
電通の企業概要をご紹介します。この概要を見れば、電通のおおよそのことはご理解いただけると思います。
株式会社電通の基本情報
社名 | 株式会社電通 |
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本社所在地 | 東京都港区東新橋1-8-1 |
設立年月日 | 1901年(明治34年)7月1日 |
代表取締役社長 | 山本 敏博 |
株式公開 | 東証1部(証券コード:4324) |
資本金 | 74,609,810,000円 |
事業内容 | 「Integrated Communication Design」を事業領域としたコミュニケーション関連の統合的ソリューションの提供、経営・事業コンサルティングなど
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電通現社長の山本敏博氏は、慶応大学経済学部を卒業後の1981年に電通に入社し、社長就任は2017年1月19日と最近です。山本氏は電通の労働環境の改革を2年で終えることを目標にしておられます。さっそく、10時消灯を実践し、電通の長時間残業をなくす構えです。
株式会社電通の沿革
電通の沿革はこちらになります。
1901年(明治34年) | 光永星郎、日本広告株式会社を設立。4ヵ月後、電報通信社を併設。 |
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1906年 | 電報通信社を改組し、株式会社日本電報通信社を設立。 |
1907年 | 日本電報通信社が日本広告株式会社を合併。通信・広告の併営となる。 |
1923年 | 本社新社屋(現・電通銀座ビル)完成。 |
1933年 | 本社新社屋(現・電通銀座ビル)完成。 |
1936年 | 「電聯合併」。通信部門を同盟通信社に移譲。広告専業となる。 |
1940年 | 光永眞三専務が第2代社長に就任。 |
1945年 | 上田碩三元常務が第3代社長に就任。 |
1947年 | 吉田秀雄常務が第4代社長に就任。 |
1955年 | 社名を株式会社電通(DENTSU ADVERTISING LIMITED)に変更。 |
1961年 | 米ヤング&ルビカム(Y&R)と提携調印。 |
1963年 | 吉田社長、死去。日比野恒次副社長が第5代社長に就任。 |
1967年 | 東京・築地に新本社社屋が完成。 |
1973年 | 中畑義愛副社長が第6代社長に就任。 |
1977年 | 田丸秀治専務が第7代社長に就任。 |
1978年 | 英文社名をDENTSU INCORPORATED(略称DENTSU INC.)に改称。 |
1985年 | 木暮剛平専務が第8代社長に就任。 |
1986年 | 新企業理念とスローガン「コミュニケーション・エクセレンス」を発表。 |
1993年 | 木暮社長が初代会長に、成田豊専務が第9代社長に就任 |
1996年 | 「日中広告教育交流プロジェクト」始まる。 |
2001年 | 創立100周年。東証第一部に上場。 |
2002年 | ピュブリシス・グループに資本参加。成田社長が第2代会長に、俣木盾夫副社長が第10代社長に就任。経営ビジョン「価値創造パートナー」を発表。東京・汐留に新社屋ビル完成。 |
2007年 | 俣木社長が第3代会長に、髙嶋達佳副社長が第11代社長に就任。 |
2009年 | 電通グループの新企業理念「Good Innovation.」を発表。 |
2010年 | 「電通デジタル・ホールディングス」を設立。欧州・米州事業を管轄する「電通ネットワーク・ウエスト」を設置。 |
2011年 | 髙嶋社長が第4代会長に、石井直専務が第12代社長に就任。 |
2012年 | 「電通ネットワーク・ウエスト」を吸収統合した海外事業統括組織「電通ネットワーク」を設置。 |
2013年 | 英国の広告会社イージス・グループを買収。「電通イージス・ネットワーク社」を設立。 |
2014年 | 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が マーケティング専任代理店として電通を指名。 |
2017年 | 山本敏博常務が第13代社長に就任。
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電通創業者である光永星郎氏は、元々記者だったそうで、自身がせっかく書いた記事が通信の不備に遅れてしまった経験から通信社を立ち上げることを思いついたそうです。また、この光永氏が電通の長い伝統行事となる富士山登山を始めた人です。
また、第二次世界大戦後は、軍隊的な社則が導入され、電通の発展を支えてきました。そして、電通はオリンピックなどのスポーツイベントを得意とする会社で、近年は欧米諸国の広告会社と提携を進めています。
株式会社電通の企業理念
電通の企業理念はこちらになります。
電通のスローガン
Good Innovation.企業理念 - 企業情報 - 電通
電通のステートメント
「その手があったか」と言われるアイデアがある。 「 そこまでやるか 」と言われる技術がある。 「そんなことまで」と言われる企業家精神がある。 私たちは3つの力でイノベーションをつくる。 人へ、社会へ、新たな変化をもたらすイノベーションをつくってゆく。企業理念 - 企業情報 - 電通
電通は、日本の広告シェアが4分の1と高いこともあり、仕事をやってもやっても追いつかないというくらいに多くの仕事を手掛けています。そのため、どうしても電通社員の過労問題がクローズアップされてしまいがちですが、実際は他社とは比べ物にならないくらいの高給取という側面や福利厚生が整っているといった側面があり、働けば働いた分だけしっかりもらえるという評価も多いです。
今後は電通の労働環境改革も進められることですし、より働きやすい職場へとシフトチェンジすることが期待されます。
株式会社電通の事業案内
電通の事業内容について詳しく見ていきましょう。
マーケティング | 統合マーケティング、PDCAマネジメントなど |
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デジタルマーケティング | マーケティングインテリジェンスサービス、デジタル運用型広告サービスなど |
プロモーション | 体験価値ブランディング、購買行動データ/モデルなど |
メディア | メディア・プランニング、メディア・バイイングなど |
コンテンツ | スポーツ・ビジネス、エンタテインメント・コンテンツなど |
PR | 戦略PR、クライシス・コミュニケーションなど |
グローバルビジネス | アウトバンド・アカウント業務、インバウンド・アカウント業務など
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電通はシェアが高いだけあって、あらゆるニーズにこたえるだけの人材と組織を持っています。実は電通の売上の半分は海外からによるものであることも特筆すべき点でしょう。海外の広告代理店との提携を進めていますので、今後は電通の海外売上比率も高まっていくことが予想されます。
広告業界では他社を寄せ付けない強さを持つ株式会社電通
電通のご紹介はいかがだったでしょうか?
一般の目から見ると、どの広告がどの会社といった認識はないため、電通がどれほどすごい会社なのかわかりにくい部分があります。ただ、売上が兆をこえるという時点で、電通は莫大な利益を上げていることはわかりました。それは単に優れている会社というだけでなく、電通の社員が皆愛社精神をもってよく働いているからです。
広告業界に興味のある人は、きっと電通は憧れの会社でしょう。多くの仕事をしっかりこなせる自信がある人はぜひ電通で活躍してほしいです。