三菱電機株式会社の企業概要と沿革
三菱電機の企業概要をご紹介します。この概要を見れば、三菱電機のおおよそのことはご理解いただけると思います。
三菱電機株式会社の基本情報
社名 | 三菱電機株式会社 |
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本社所在地 | 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビル |
設立年月日 | 1921(大正10)年1月15日 |
代表取締役社長 | 柵山 正樹 |
株式公開 | 東証1部(証券コード:6503) |
資本金 | 175,820,000,000円 |
事業内容 | 重電システム、産業メカトロニクス、情報通信システム、電子デバイス、家庭電器
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三菱電機現社長の柵山正樹氏は、東京大学大学院工学系研究科修士課程修了後、三菱電機に入社し、主に技術系の部署を経てきた人物です。技術系の社長というのは実は日本ではあまり多くないのが現状ですが、この三菱電機のように技術系出身者を社長にすることで、社内の技術者のモチベーションが高まり、良い結果を生み出しているのではないでしょうか。
三菱電機株式会社の沿革
三菱電機の沿革はこちらになります。
1921年 | 三菱造船(株)電機製作所を母体に三菱電機(株)を設立 大正10~12年に約1万台の扇風機を生産 |
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1927年 | 小田原急行鉄道(株)向け新宿・小田原間に、国産第1号の電鉄変電プラント完成 |
1933年 | 電気冷蔵庫の販売を開始 |
1937年 | 東京株式取引所に株式上場 |
1945年 | ラジオ、スピーカーの生産を開始 |
1952年 | 半導体の研究開始 |
1957年 | わが国初の高出力形110、80、60W蛍光ランプを製品化 |
1960年 | 電子計算機第1号<MELCOM1101>完成 |
1963年 | 新幹線車載用1650kVA主変圧器および185kW主電動機納入 |
1964年 | 富士山頂気象観測所向け気象用レーダー装置完成 |
1968年 | 関西電力美浜発電所向け40万kVAタービン発電機完成、原子力発電第1号 ラインフローファン採用壁掛型セパレートタイプのルームエアコン「霧ヶ峰」発売 |
1969年 | オフィスコンピューター<MELCOM83>発売、ベストセラーとなる |
1977年 | ふとん乾燥機、オーブンレンジ、電子温風コタツを発売 |
1978年 | 石油ガス化ファンヒーター、FF式石油ガス化貯湯式給湯機発売 |
1980年 | 東京天文台にわが国最初の直径45m電波望遠鏡を納入 |
1983年 | わが国初の国産通信衛星(CS-3)を主契約者として受注 |
1989年 | ロンドンとパリの証券取引所に株式上場 |
1991年 | IBM社、ヒューレット・パッカード社との提携など、コンピューター事業基盤を強化 米国三菱電機財団を設立 研究所を北米に開設 タイ国三菱電機財団を設立 |
1993年 | 重粒子線ガン治療装置〈HIMAC〉を、放射線医学総合研究所に納入 |
1994年 | 業界一の省エネを実現した家庭用エアコン「霧ヶ峰」を発売 |
1995年 | 研究所を欧州に開設 |
1997年 | 地球環境保護に優れた貢献を評価され、米国環境保護庁より「Best-of-the-Best賞」を受賞 |
2001年 | 世界初の大型街頭ハイビジョンを新宿駅スタジオアルタビルに設置 |
2004年 | 本社・支社を含む全拠点でISO14001取得を完了 国内初の可変速エレベーターシステムを開発し、待ち時間を最大15%短縮 |
2009年 | 国際宇宙ステーションへ貨物を運ぶ米航空宇宙局(NASA)の宇宙貨物輸送機「シグナス」に搭載される近傍接近システムを受注 |
2010年 | スペインの鉄道車両メーカー「CAF(Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles,S.A.)」から、ブラジル サンパウロ市近郊鉄道8号線向け鉄道車両用電機品を受注 家電製品の高度な機能をらくに使いこなして暮らしを楽しくするアシスト機能「らく楽アシスト」を展開開始 |
2012年 | 成田国際空港(株)に、大画面の有機EL方式パノラマビジョンをはじめ国内最大規模となる100台336面のデジタルサイネージシステムを納入 JR東京駅丸の内駅舎に、液晶マルチ大画面表示装置やオーロラビジョンなどのデジタルサイネージ表示装置を納入 |
2013年 | 世界初のヘリコプター直接衛星通信システム(ヘリサットシステム)を総務省消防庁に納入 |
2015年 | 南アフリカ共和国ヨハネスブルク市に、MEU(Mitsubishi Electric Europe)の南アフリカ支店を設立 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会オフィシャルパートナーに決定
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三菱電機前身となる創業当時は、岩崎弥太郎氏が九十九商会から三菱商会に改称し、海運業を営んでいました。三菱電機が三菱財閥としてその後の日本に大きな力を持つようになった地盤はもうこのときすでに出来上がっていたと言っても過言ではありません。なぜなら、三菱電機の前身である三菱商会は、1877年の西南戦争時軍事輸送で莫大な富を手にすることになったからです。
その後三菱造船から分社する形で設立された三菱電機ですが、やはり仕事のスケールの大きさがすごいですね。三菱電機はグローバルをこえて宇宙レベルでの事業を展開しています。
三菱電機株式会社の企業理念
三菱電機の企業理念はこちらになります。
三菱電機グループは、技術、サービス、創造力の向上を図り、 活力とゆとりある社会の実現に貢献する。三菱電機 三菱電機について 企業理念
なんといっても三菱電機は大企業ですから、安定した経営が特徴です。三菱電機は同業他社と比較して地味であると言われることもありますが、やはり地味=地道、堅実といったイメージで地に足をつけた経営に定評があります。
三菱電機は福利厚生もしっかりしており、週休二日やノー残業デーなど労働環境の整備もできています。
三菱電機株式会社の事業概要
三菱電機の事業概要について詳しく見ていきましょう。
重電システム | タービン発電機、大型映像表示装置、エレベーターなど |
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産業メカトロニクス | プログラマブルコントローラ、数字制御装置など |
情報通信システム | 無線通信機器、人工衛星など |
電子デバイス | パワーモジュール、高周波素子など |
家庭電器 | 液晶テレビ、ルームエアコン、冷蔵庫など
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三菱電機の主軸事業は重電システム、産業メカトロニクス、家庭電器です。この3つの事業合計が三菱電機の売上げの80%以上を占めています。家庭電器は実は三菱電機の中では3番手ですが、ここ数年伸びが大きくなっています。一般の人から見ると、三菱電機=家電といったイメージが強いですが、実際はもっとスケールの大きな事業を多数手がけているのが特徴です。
宇宙を相手に事業を展開する三菱電機株式会社
三菱電機のご紹介はいかがだったでしょうか?
三菱電機を調べる前は、「家電の会社」「三菱財閥」といったことが頭にありましたが、調べてみると海外のインフラはもちろん、宇宙関係の事業も展開していることがわかり意外でした。三菱電機は大企業ですから、手がける事業が異なるともはや別会社でもよいくらいの幅が出てきます。
それだけに、三菱電機に就職するとさまざまな職種が待ち受けていることになりますので、受け口が広いです。安定した経営を求める人には三菱電機は大変おすすめの会社です。