サンセイ株式会社の企業概要と沿革

サンセイの企業概要をご紹介します。この概要を見れば、のおおよそのことはご理解いただけると思います。

サンセイ株式会社の基本情報

社名    サンセイ株式会社
本社所在地 大阪市淀川区西宮原1-6-2
設立年月日 1956(昭和31)年12月20日
代表取締役社長 小嶋 敦
株式公開  東証2部(証券コード:6307)
資本金   890,437,000円
事業内容  ゴンドラの開発・製造、舞台装置の開発・製造、ゴンンドラ・舞台装置両分野のメンテナンス事業、船舶修理事業及びゴンドラレンタル事業

サンセイ現社長の小嶋敦氏は、同志社大学を卒業後に入社し、平成8年に社長に就任しているので、38歳で社長になっています。調べてみましたが、サンセイに関する情報が出てこず、詳しい経緯がわからないのですが、起業家を除いて30代の社長はなかなかいないのではないでしょうか。

サンセイ株式会社の沿革

サンセイの沿革はこちらになります。

昭和31年12月 資本金100万円にて大阪市城東区に日本舞台装置㈱設立、舞台装置及び遊園地遊戯機械の製造販売を開始し、キャバレーや小規模劇場の舞台装置の製造に着手した。
昭和34年9月 本社を大阪市城東区より大阪市北区に移転、商号を朝日設備工事㈱に変更し、三精輸送機㈱の保守部門を担当し業容を拡大してきた。
昭和35年6月 大阪市城東区に茨田工場を設置し、コンベアの製造販売を開始する。
昭和36年8月 本社を大阪市城東区に移転する。
昭和36年10月 本格的な舞台装置を野外劇場等に納める。
昭和38年5月 ワッシングゴンドラの製造販売並びに保守・修理を開始する。
昭和38年10月 商号を三精コンベヤ㈱に変更する。東京都豊島区に東京営業所を開設する。名古屋市千種区に名古屋出張所を開設する。
昭和43年9月 茨田工場を廃止し、大阪府摂津市に鳥飼工場を設置、本社を同地に移転する。なお、同時期に舞台装置の製作を一旦休止する。
昭和45年4月 ゴンドラ安全規則が施行される。当社も大阪労働基準局よりアーム俯仰型軌道式、アーム俯仰型無軌道式、アーム固定型軌道式、アーム固定型軌道式、モノレール型の5種類のゴンドラ製造許可を得る。
昭和49年1月 本社を大阪府吹田市に移転する。
昭和50年1月 鳥飼工場を廃止し、大阪府大東市に大東工場を設置する。
昭和50年4月 自動ゴンドラ(オートワッシャー)の製造販売並びに保守・修理を開始する。
昭和50年8月 デッキ型、チェア型のゴンドラ製造許可を取り、仮設ゴンドラのレンタル業務を開始する。
昭和58年5月 舞台装置業界に本格参入を開始する。
昭和58年11月 本社を大阪市淀川区に移転すると共に、商号をサンセイ㈱に変更する。東京営業所を東京都千代田区に移転、支店に昇格する。
昭和62年6月 福岡市中央区に九州出張所を開設する。
昭和63年7月 仙台市青葉区に東北出張所を開設する。
平成元年2月 広島市中区に広島出張所を開設する。
平成元年12月 大東工場を廃止し、滋賀県甲賀郡水口町に滋賀工場を設置する。
平成2年10月 札幌市中央区に札幌出張所を開設する。
平成4年1月 新林兼㈱、林兼工業開発㈱、㈱ハヤシカネ企画(以下、3社を「旧林兼グループ」と称す)との合併により船舶修理業を開始すると共に旧林兼グループの工場を林兼下関工場とし、2工場体制になる。なお、同時期に旧林兼グループの補完業務をしていた㈲大鯨寮の業務を引き継ぐ。林兼下関工場内に下関営業所を開設する。東京支店を東京支社に昇格、2大営業拠点体制になる。
平成4年7月 ㈲大鯨寮の資本金を1,000万円に増資し商号を㈱サンセイエンタープライズに変更する。
平成5年4月 株式の額面金額50,000円を500円に変更するため、サンセイ㈱(形式上の存続会社)と合併する。林兼下関工場を下関工場と改称する。仮設ゴンドラのレンタル業界に本格参入を開始する。
平成5年9月 本社社屋を現在地に新築し本社所在地を移転する。
平成7年4月 名古屋出張所を支店に昇格し、札幌、東北、広島、九州各出張所をそれぞれ営業所に名称を変更する。
平成7年9月 大阪証券取引所(市場第二部特別指定銘柄)に株式を上場する。
平成7年11月 中国上海市に三菱商事㈱、西安飛機工業公司と合弁で上海西飛三精機械有限公司を設立する。
平成8年1月 大阪証券取引所の市場第二部銘柄に指定。
平成8年10月 札幌営業所を閉鎖する。
平成9年5月 レンタル事業部門を2子会社(サンセイゴンドラ㈱、サンセイゴンドラレンタリース㈱)に分社化する。
平成10年2月 滋賀工場を閉鎖する
平成12年11月 ISO 9001の認証を取得する。
平成14年11月 ISO 9001  1994年度版から2000年度版へ移行する。
平成21年11月 ISO 9001  2000年度版から2008年度版へ移行する。
平成25年11月 上海西飛三精機械有限公司の持分出資金の全部を譲渡する。
(以上、サンセイ株式会社HPより引用)

サンセイ創業時は舞台装置を製造する会社だったようですが、その後すぐに三精輸送機(株)の保守部門を担当して成長を遂げたそうです。この三精輸送機(株)は、現三精テクノロジーズ(株)のことで、舞台装置やエレベーターを製造する会社ですが、サンセイとはまた別会社となっています。

サンセイ株式会社の企業理念と経営方針

サンセイの企業理念と経営方針はこちらになります。

サンセイ株式会社の企業理念

一、常に顧客の満足度を志向する。 一、品質向上の継続的改善に努める 一、積極的に新技術に挑戦する
サンセイ株式会社 ゴンドラ、舞台装置、産業機械、メンテナンス、ゴンドラレンタル、海洋事業

サンセイ株式会社の経営理念

 顧客要求のフィードバック体制の維持・拡大 当社の製品の場合、施主、設計事務所、建設会社、建物管理会社、実際に製品を使用する業者など、それぞれにおいて顧客要求が異なる場合も多い。それぞれの要求を収集・整理し、その要求に対し最適な製品を提供するべきである。そのために客先と接する全部門が情報収集手段を持つ必要があると思われる。 アンケート等に限らず、通常業務を通じ顧客の意見を聞くチャンスはいくらでもある。業務活動を通じ顧客のニーズを収集し、製品に反映させるシステムを構築する。  製品ラインナップの見直し 海外市場も考慮した最新の顧客ニーズに合わせ製品群の見直しを行い、提案力の強化と事業の効率化を図る。  安全性の絶対確保 サンセイとして『絶対落とさない』事をポリシーに製品を提供、メンテナンスを実施し、次世代に継承するシステムを構築する。  コストダウンの推進 品質、仕様、作業性を犠牲にすることなく、コストダウンを図らなければならない。現在進めている原価把握の成果を踏まえた上で、ユニット化・データベース化による設計工数削減とロット生産による製造原価の低減、製作方法の見直しによる工数削減等を実現し、部門に拘らずトータルコストの削減を目指す。  新製品、新機構の開発 顧客ニーズに沿った新製品、新機構の開発体制を整備する。前述顧客要求の情報収集により開発の優先順位を設け、各事業年度ごとに開発物件を選定、実施する。 また、鋼材、電動機、減速機、制御機器、センサ等の随時情報収集手段を持つ。
サンセイ株式会社 ゴンドラ、舞台装置、産業機械、メンテナンス、ゴンドラレンタル、海洋事業

サンセイはオリジナルのゴンドラ技術に優れた会社で、ワッシングゴンドラといえばこの会社といったポジションを築きつつあります。人を高所まで持ち上げるゴンドラは安全性が非常に大事な機械ですから、サンセイのように長年にわたって信頼を勝ち取ってきたことはそれだけでも評価に値するでしょう。

サンセイの社員も長年にわたって勤める人が多く、社員の安全や健康もよく考えている会社という印象を受けました。

サンセイ株式会社の事業案内

サンセイの事業内容について詳しく見ていきましょう。

ゴンドラ事業 有人ゴンドラ、アーム油圧伸縮型ゴンドラ、自動ゴンドラ、特殊型ゴンドラ
舞台装置事業 舞台機構、吊物・床機構
産業機械事業 バルトサーバー装置、4面回転段取装置、ガスホルダー内部リフトなど
メンテナンス事業 機械の保守点検
海洋関連事業 船舶修理、漁礁、標体・浮体式灯標

サンセイの主軸事業は、ゴンドラと舞台装置で、売上高の約70%を占めています。サンセイの主な取引先が公共機関であるということもあり、ここ数年は売り上げが減少しているという傾向にありますが、建設業界全体としてみると、事業に必須のゴンドラは、今後も高い需要が見込まれそうです。

安全・安定な経営が続いているサンセイ株式会社

サンセイのご紹介はいかがだったでしょうか?

サンセイの経営について調べてみると、官公庁の仕事が多いことから、毎年安定していることがわかりました。サンセイは創業時舞台装置から始まり、キャバレーなどに納品していたということですから、一見派手なイメージがありましたが、現在は安全第一のゴンドラという事業内容とそこへ安定感も加わって、地道で堅実な会社として認知されているのではないでしょうか。

サンセイは大阪に本社がありますが、東京や東北、九州にも拠点がありますので、ゴンドラや舞台装置に興味のある方はぜひ候補に入れてもらいたい会社の一つです。