株式会社三井住友フィナンシャルグループの概要と沿革
三井住友FGの概要
社名 | 株式会社三井住友フィナンシャルグループ |
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本社所在地 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号
TEL 03-3282-8111 |
設立年月日 | 2002年12月 |
取締役会長 | 宮田孝一 |
取締役社長 | 國部毅 |
株式公開 | 東京証券取引所(市場第一部)、名古屋証券取引所(市場第一部)ニューヨーク証券取引所 |
資本金 | 23,378臆円 |
事業内容 | 銀行業務、クレジットカード業務、リース業務、情報サービス業務、証券業務 |
三井住友FGは、三井住友銀行が行った株式移転によって、2002年12月に設立されました。その後、2003年2月には、三井住友FGの持株会社化に伴って子会社の再編が行われています。
現在の三井住友FGは、三井住友銀行、三井住友カード、SMBC信託銀行、SMBC日興証券、SMBCフレンド証券、SMBCコンシューマーファイナンス、三井住友アセットマネジメント、等を傘下に置いた金融持ち株会社です。
尚、三井住友フィナンシャルグループの略称は、三井住友FGですが、これは、英語表記の、「Sumitomo Mitsui Financial Group,Inc.」の頭文字を用いています。
三井住友FGの主な沿革
2002年07月 | 株式会社三井住友銀行は、持株会社を設立し、これを核としてグループ経営改革を行うことを決定 |
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2002年09月 | 株式会社三井住友銀行の臨時株主総会及び種類株主総会において、同行が株式移転により完全親会社である当社を設立し、その完全子会社となることについて承認決議 |
2002年11月 | 株式会社三井住友銀行は、内閣総理大臣より、銀行を子会社とする銀行持株会社の設立に係る認可を取得 |
2002年12月 | 当社の普通株式を東京証券取引所(市場第一部)、大阪証券取引所(市場第一部)及び名古屋証券取引所(市場第一部)に上場。株式会社三井住友銀行が株式移転により当社(三井住友FG)を設立 |
2003年02月 | 三井住友カード株式会社、三井住友銀リース株式会社及び株式会社日本総合研究所を完全子会社化(平成17年7月に当社保有の三井住友カード株式会社株式の一部を株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモに譲渡するとともに、三井住友カード株式会社は同社を割当先とする第三者割当増資を実施) |
2003年03月 | 株式会社三井住友銀行と株式会社わかしお銀行が、株式会社わかしお銀行を、存続会社として合併し、商号を株式会社三井住友銀行に変更 |
2006年09月 | SMBCフレンド証券株式会社を株式交換により完全子会社化 |
2007年10月 | 三井住友銀リース株式会社と住商リース株式会社が合併し、三井住友ファイナンス&リース株式会社が発足 |
2009年10月 | 株式会社三井住友銀行が日興コーディアル証券株式会社(現SMBC日興証券株式会社)を完全子会社化 |
2010年11月 | 当社の米国預託証券(ADR)をニューヨーク証券取引所に上場 |
三井住友FGは、銀行業務を中心にしてクレジットカード業務、リース業務、情報サービス業務、さらに証券業務などの金融サービスにかかわる事業を行っています。
そして、三井住友FGは、『最高の信頼を通じて、日本・アジアをリードし、お客様と共に成長するグローバル金融グループ』という、10年後を展望したビジョンを掲げている会社です。
株式会社三井住友フィナンシャルグループの経営理念
三井住友FGは、以下を経営理念として、グループ経営における普遍的な考え方として定め、企業活動を行うよりどころとしています。経営理念: 三井住友フィナンシャルグループ
お客さまに、より一層価値あるサービスを提供し、お客さまとともに発展する。
事業の発展を通じて、株主価値の永続的な増大を図る。
勤勉で意欲的な社員が、思う存分にその能力を発揮できる職場を作る。
株式会社三井住友フィナンシャルグループの主な事業
三井住友FGの事業の概況を次に示します。
ホールセール部門
これは、三井住友FGの三井住友銀行が行っている事業です。三井住友FGのホールセールの内容は、主に国内の大企業や中堅企業に対して資金調達、運用、リスクヘッジ、そして決済等に関連する支援です。
そして、三井住友FGのホールセール部門は、お客様企業の海外進出の支援、M&A、企業再生と再編のアドバイザリーなどのソリューションも提供しています。
リテール部門
これは、三井住友FGの三井住友銀行が行っている事業です。三井住友FGのリテール部門は、国内の個人や中小企業の金融ニーズを対象にした、ローン、運用や保険商品の提供や事業承継の支援等を中心に対応しています。
国際部門
これは、三井住友FGの三井住友銀行が行っている事業です。三井住友FGの国際部門は、成長ドライバーとしての役割も担っています。
三井住友FGの国際部門は、グローバルネットワークを駆使して、主に海外で事業展開している企業や海外から日本に進出している企業からの様々なニーズに応える対応をしています。
市場営業部門
これは、三井住友FGの三井住友銀行が行っている事業です。三井住友FGの市場営業部門は、マーケット取引(資金、為替、債券、デリバティブ)のお客様への支援や、銀行のバランスシートを管理するバンキング業務、市場性商品の売買のトレーディング業務を行っている部門です。
三井住友ファイナンス&リース
三井住友FGの三井住友ファイナンス&リース株式会社は国内トップクラスの総合リース会社です。三井住友FGの三井住友ファイナンス&リースは、国内外のお客様企業に対して、設備投資や財務面における経営課題のソリューションとして金融商品やサービスの提供を行っています。
コンシューマーファイナンス・カード
三井住友FGのコンシューマーファイナンス・カード事業は、三井住友カード、セディナ、SMBCコンシューマーファイナンスを中心に、クレジットカード業務、信販業務、消費者金融業務を行っています。
株式会社三井住友フィナンシャルグループの中堅・中小企業のお客さまサポートと地域活性化への取り組み
三井住友FGは、中堅・中小企業のお客様サポートや、地域の活性化への取り組みを行っています。
三井住友FGの中堅・中小企業へのサポート態勢
三井住友FGでは、事業の承継ニーズの高まりなど、中堅・中小企業のお客様からの様々なご要求に応える対応の強化を図っています。三井住友FGでは、事業承継のような、法人・個人一体でのご要望に対応するため「エリア」を設立しました。
三井住友FGのグループ各社では、事業資金の融資、海外事業展開やビジネスマッチング、事業承継、或いは、社内制度改革などの相談や個人の資産運用や融資、相続、資産承継など様々なニーズにきめ細かくサポートいく態勢を整えています。
三井住友FGの地域活性化への取り組み
三井住友FGは、地方創生が政府の重要政策に掲げられ、地方自治体や地域金融機関が果たすべき役割として、産業振興や地元企業の海外進出支援が求められるようになってきたと考えています。
そのため、三井住友FGは、地方自治体や地域金融機関が必要としているニーズに応えるため、国内外のネットワークを利用したサービスを提供することに取り組んでいます。
このように三井住友FGは、全国の地方自治体・地域金融機関との連携と、三井住友銀行のネットワーク活用で、地域経済に貢献する活動に取り組んでいます。
株式会社三井住友フィナンシャルグループのリスク管理への取り組み
三井住友FGは、様々な金融ビジネスを展開していますので、業務環境やリスクを的確に認識して、リスクの分析とコントロールをするとともに、経営目標や財務目標を達成するためには、適切なリスクテイクをすることは重要です。
三井住友FGは、環境リスクに対する認識をグループ内で共有して、「リスクアペタイト・フレームワーク(RAF)」と呼ばれる枠組みの中で、様々なリスクを体系的に管理しながら、収益拡大のために、どこまでのリスクを取るのかを明確にした上で、業務運営をしています。
このRAFの枠組みは、三井住友FGが持続的な成長を実現するために重要な役割を果たします。そのため、三井住友FGは、RAFと業務戦略を経営管理の両輪と位置付けています。
三井住友FGは、持株会社のため、グループ会社が各々の業務の特性に応じて管理すべきリスクの種類を特定するように指導しています。
また、特に1年以内に起こりうるリスクで、経営上、重要な影響があるリスクを「トップリスク」として選定していますが、三井住友FGでは、トップリスクのひとつに「サイバーリスク」を選定しています。
三井住友FGは、サイバー攻撃を受けて情報システムがダウンした場合の社会的影響の大きさから経営の最優先課題との一つとして取り組み、攻撃発生に備えた対応態勢強化に努めています。
株式会社三井住友フィナンシャルグループが目指しているもの
三井住友FGは、社会全体の持続的な発展への貢献を目指しています。
ところが、三井住友FGが存在する現代社会は、地球温暖化や爆発的な人口増加問題、そして、先進国では少子高齢化の問題など様々な課題に直面しています。
三井住友FGは、グローバル金融グループとして、これらの課題の解決に貢献することが社会的責任と考えています。
そして三井住友FGは、事業を遂行する中で、①お客様、②株主・市場、③社会・環境、④従業員、の各々により高い価値を提供することを通じて、社会の持続的な発展に貢献できると考えています。そのため、三井住友FGは、このような社会的責任を全うするため、次のような共通理念を掲げて活動しています。
三井住友FGは、お客さまに支持される企業集団を目指しています。
三井住友FGは、自己責任原則に基づき、公正で透明、健全な経営を堅持する企業集団を目指します。
三井住友FGは、社会の健全な発展に貢献する企業集団を目指しています。
三井住友FGは、常にコンプライアンスを意識する企業集団を目指しています。
以上のように、三井住友FGが目指しているものは、グローバル金融グループとして、社会全体の持続的な発展への貢献をすることです。