株式会社ニッキの企業概要と沿革
ニッキの企業概要をご紹介します。この概要を見れば、ニッキのおおよそのことはご理解いただけると思います。
株式会社ニッキの基本情報
社名 | 株式会社ニッキ |
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本社所在地 | 神奈川県厚木市上依知3029番地 |
設立年月日 | 1932(昭和7)年2月 |
代表取締役社長 | 和田 孝 |
株式公開 | 東証2部(証券コード:6042) |
資本金 | 500,000,000円 |
事業内容 | LPG・CNG燃料供給システムの設計・開発および関連機器の製造、自動車用燃料関連デバイスの設計・開発および製造、自動車エンジン用気化器の設計・開発および製造、船舶・小型エンジン用気化器、燃料関連デバイスの設計・開発・製造
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ニッキ現社長の和田孝氏は、東京大学法学部卒業後いったん横浜銀行に入社しています。その後ニッキに出向として勤務していましたが、2004年に入社し、2007年には社長に就任しています。ほかの企業と比べ、ニッキの社長は少し変わった形の経歴を歩んでいるように見受けられました。それだけに、金融関係の知識をニッキの経営に生かしているようで、リーマンショック後は事業構造改革に取り組み、そうした影響を受けにくい体質へと変化させてきました。
株式会社ニッキの沿革
ニッキの沿革はこちらになります。
1932年2月 | 資本金4万円で株式会社日本気化器製作所として設立 わが国唯一の気化器専門工場として発足 |
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1933年 | 自動車および航空機エンジン用気化器を開発 |
1946年 | 自動車および農業エンジン用気化器、燃料ポンプを開発 |
1952年3月 | 資本金を2千万円に増資 |
1956年 | 自動車用二連二段作動気化器を開発 |
1960年1月 | 資本金を5千万円、10月1億円に増資 |
1月 | 名古屋、4月広島に出張所開設1961年7月本社工場完成。 |
8月 | 資本金を1億5千万円に増資 |
10月 | 東京証券取引所 市場第2部へ上場 |
1962年3月 | 資本金を2億5千万円に増資 |
1963年 | 自動車用LPGキャブレーション装置を開発。神奈川県厚木市に工場敷地を入手。 |
1964年12月 | 資本金5億円に増資。四連二段作動気化器を開発 |
1967年 | 厚木工場を建設、9月より操業開始 |
1969年 | REエンジン用四連二段作動気化器を開発 |
1973年 | 自動車排気公害対策用気化器を開発 |
1981年 | 汎用エンジン用気化器をアメリカに輸出開始 |
1982年 | 自動車用電子制御気化器、自動車用スロットルボディ開発 |
1984年 | 自動車用電子制御燃料噴射システム開発 |
1985年 | 自動車用パワーバルブ開発。船外機用気化器を開発 |
1986年 | 自動車用LPG電子制御フィードバックシステム開発 フォークリフト用電子ガバナー開発1987年自動車エンジン用各種ECUを開発 |
1988年5月 | 品川工場を厚木工場へ集約 |
1989年10月 | ニッキ・テクノ株式会社設立 |
1991年 | 圧縮天然ガス電子制御燃料システム開発 |
1994年10月 | 本社を厚木へ移転 |
1995年 | 中国に瀋陽日新気化器有限公司設立 |
1998年 | ISO 9001認証取得。ニッキアメリカ(米国)設立2000年 QS-9000認証取得 中国に常州光日精機有限公司を設立 |
2001年 | 株式会社ニッキに社名変更12月LPG電子制御気体噴射システム開発 |
2002年 | ISO 14001認証取得4月韓国事務所開設 |
2003年 4月 | 中国上海事務所開設 |
2004年 5月 | 株式会社ニッキ ソルテック(現 株式会社ニッキ ソルテック サービス)設立 |
2005年 6月 | ニッキコリア設立 |
11月 | ニッキ アメリカ フューエル システムズ(米国アラバマ州)設立 |
2006年 | 汎用電子制御噴射システムの製造 |
2007年 | 本社敷地内にLPGオートスタンドの設置。ISO/TS16949:2002認証取得 |
2011年 8月 | ニッキ インディア フューエル システムズ(インド チェンナイ)設立 |
2013年 8月 | ニッキ タイランド コーポレーション(タイ ナコーンパトム県)設立 |
12月 | 大型車用CNGエンジンベンチ4基導入(性能・耐久試験用) |
2014年 6月 | エンジンベンチ用CNG供給設備完成 |
12月 | エンジンベンチ用CNGカロリーコントロール設備完成
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ニッキでは時代に合った燃料に対応するキャブレターを常にリードする立場で開発してきました。2000年代に入ってからは、海外での需要にも対応するべく、ニッキの海外拠点は増えており、現在6か国に展開しています。
株式会社ニッキの経営理念
ニッキの経営理念はこちらになります。
1.合理性、透明性の高い経営を実践し、企業価値を高め、社会から信頼される会社をめざす。 2.自然と調和した資源の活用と再生を考え、美しい地球の環境保全に努める。 3.先端技術の開発に努め、お客様、市場との率直な対話を通じて、付加価値の創造と共有を図り、社会に貢献する。 4.広く人材を求め、登用の多様性を図る。人材一人一人の努力と変革の継続が自己の成長と充実感につながる企業風土を醸成する。NIKKI
ニッキの職場は垣根が低く、部署が違っても気軽に話ができる環境であるという声が多く聞かれます。また、ニッキではたとえ先輩や上司であってもわからないことがあれば相談に乗ってくれるということで、職場の雰囲気は総じてよいということがわかりました。
ニッキではクラブ活動や文化活動も行われていて、そうした活動を通して社員同士のコミュニケーションが図られています。
株式会社ニッキの事業案内
ニッキの事業内容について詳しく見ていきましょう。
ガス機器事業 ガス燃料自動車用機器など
汎用機器事業 産業用エンジン機器・ガス燃料汎用エンジン機器など
自動車機器事業 アクチュエータやパワーバルブ等
長年ニッキはガソリン用キャブレターを主軸に事業展開を行ってきましたが、近年はガス燃料自動車も世界で伸びを見せていて、そうしたガス対応の機器をさきがけて開発してきました。ニッキの製品の8割以上が海外向けの製品となっていて、今後も海外のガス燃料自動車キャブレターの需要は高まることが見込まれます。
今後も新たなキャブレター開発に期待がかかる株式会社ニッキ
ニッキのご紹介はいかがだったでしょうか?
ニッキは燃料や自動車関連の会社ということで、どうしても海外の動向や円高などに左右されてしまいがちですが、それでも長年あまり大きな影響もなく安定した経営が行われてきました。現在ニッキの主流はガス機器ですが、今後時代の流れによるエネルギーの変遷に敏感に対応できる地盤が整っていると感じられました。