株式会社新川の企業概要と沿革
新川の企業概要をご紹介します。この概要を見れば、新川のおおよそのことはご理解いただけると思います。
株式会社新川の基本情報
社名 | 株式会社新川 |
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本社所在地 | 東京都武蔵村山市伊奈平二丁目51番地の1 |
設立年月日 | 1959(昭和34)年8月6日 |
代表取締役社長 | 長野 高志 |
株式公開 | 東証1部(証券コード:6274) |
資本金 | 8,360,000,000円 |
事業内容 | 半導体製造装置の研究・開発・設計・製造・販売および保守サービス
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新川現社長の長野高志氏は、亜細亜大学経済学部卒業後に入社し、2014年から社長に就任しました。それまで新川は6期連続の赤字を計上していて、長野氏は早急な黒字化を責務としておられました。その甲斐あって新川は黒字化のきざしを見せていますので、長野氏がしっかり責任を果たしている印象を受けました。
株式会社新川の沿革
新川の沿革はこちらになります。
1959年 | (株)新川製作所として東京都三鷹市新川に会社設立 |
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1960年 | 半導体用治具類製造開始 |
1963年 | ダイオード自動組立機及び自動選別機発表 |
1964年 | 東京都武蔵村山市に工場新設 |
1967年 | 東京都武蔵村山市に本社移転・トランジスタ半自動ボンダ発表 |
1968年 | 三鷹工場を東京都武蔵村山市の本社工場に統合 |
1969年 | パワーダイオード自動組立機発表 |
1970年 | IC用自動ボンダ発表 |
1972年 | 当社技術の基礎となるマイクロコンピュータ開発 |
1973年 | 当社製品を広く半導体メーカー各社に販売拡張 |
1975年 | 自動アルミ線ワイヤボンダ発表 |
1976年 | ワイヤボンダを米国へ輸出開始 |
1977年 | 世界初の全自動ワイヤボンダ、テープボンダ発表 |
1978年 | デジタルヘッド式全自動ワイヤボンダ発表 |
1980年 | 社名を(株)新川に変更・デジタル全自動ダイボンダ発表 |
1981年 | VLSI全自動ワイヤボンダ、超小型全自動ワイヤボンダ(トランジスタ、IC用)発表 |
1983年 | 全自動ワイヤボンダ(SWB-FA-UTC-10)開発 |
1984年 | 初のユニバーサルフレームローダ搭載全自動ワイヤボンダ、ダイボンダ、全自動インナーリードテープボンダ発表 |
1985年 | インラインシステム開発 |
1986年 | 全自動銅線ワイヤボンダ、全自動アウターリードボンダ発表 |
1988年 | 東京証券取引所市場第二部上場・シンガポールに現地法人Shinkawa Singapore Pte.Ltd設立 |
1989年 | 米国に現地法人Shinkawa U.S.A.,Inc設立 |
1990年 | 全自動インナーリードシングルポイントボンダ発表 |
1991年 | ワイヤボンダ(UTC-100)発表 |
1992年 | ボンド自動検査装置発表 |
1994年 | マレーシアに現地法人Shinkawa(Malaysia)Sdn.Bhd.設立 検査機能付ワイヤボンダ(UTC-200BI)発表 |
1996年 | 台湾に現地法人Shinkawa Taiwan Co.,Ltd.設立 |
1997年 | ワイヤボンダ(UTC-300BI)発表 |
1999年 | ISO9001の認証を取得・ワイヤボンダ(UTC-400BI)発表 |
2000年 | タイに現地法人Shikawa(Thailand)Co.,Ltd.設立、株式会社エスケーティ設立 東京証券取引所市場第一部指定替 |
2001年 | 300mmウェーハ対応ダイボンダ(SPA-300)発表・新コンセプトワイヤボンダ(UTC-1000)発表 中国に現地法人Shinkawa(Shanghai)Co.,Ltd設立 |
2003年 | 高速ダイボンダ(STC-500)発表・COFボンダ(COF-300)発表 |
2005年 | 高精度高速ワイヤボンダ(UTC-2000)発表 |
2006年 | フィリピンに現地法人Shinkawa Philippines,Inc設立、試作工場設立 レベリング機能付バンブボンダ(SSB-1410)発表 |
2007年 | 高精度高速COFボンダ(COF-1000)発表 |
2008年 | 用途別ワイヤボンダ3000シリーズ3機種発表 |
2009年 | ベトナムに現地法人Shinkawa Vietnam Co., Ltd.設立 |
2010年 | LSI用フリップチップボンダ発表・LED用ダイボンダ(SPA-800LED)発表 |
2012年 | タイに現地法人Shinkawa Manufacturing Asia Co., Ltd. 設立 |
2016年 | マルチプロセス対応パッケージボンダ(FPB-1s NeoForce)発表
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新川はワイヤボンダを世界で初めて開発して以来、日本だけでなく世界でもその技術力が評価されてきました。新川の成長もうなぎ登りでしたが、リーマンショックなどの影響で赤字に転落して以来、長い間苦境に立たされてきました。ですが、タイでの現地法人設立をきっかけに、2016年の新製品発表もあるなど、再度業績回復のきざしが見え始めています。
株式会社新川の社志
新川では創立50周年を記念して2009年に「会社としての志」という意味で「社志」を制定しています。新川の社志はこちらになります。
株式会社新川の経営理念
『人がもっと創造力を発揮できる社会へ、新川はロボット技術の最先端を進みます。』 人が創造力を発揮し夢と希望を持てる社会、人が人の持つ可能性に挑戦できる環境、 新川は、その実現のためにロボット技術を磨き、人間社会をより豊かにする最先端技術を提案し続けてゆきます。株式会社新川
株式会社新川の行動指針
私たちは、あらゆる行動の根底には、常に本質を追求する姿勢が大切だと考えます。 表面的な事象や慣例にとらわれず、『本質は何か』を真摯に追い求め、以下の行動指針に従い進みます。 挑戦( Challenge ) 私たちは、挑戦し続ける気概を大切にします。 目的・問題意識を持つと共に、失敗を恐れない勇気、決してあきらめない情熱を持つこと が重要です。 挑戦し続けることで、私たちが抱く夢や理想、希望を現実に変えてゆくことができると信じ ています。 変化 ( Change ) 私たちは、時代や取り巻く環境の変化を恐れることなく、積極的に受け入れると共に、その 変化に対応して自らも変化してゆくことを大切にします。 広い視野と柔軟な思考を持ち、変化の原因と今後の方向性を見極め、主体的に考え行動 することが重要です。 自らが変化し続けることで、新たなチャンスをつかむことができると信じています。 協働 ( Collaboration ) 私たちは、心と力をあわせ助け合う協働の精神を大切にします。 国籍や経験、価値観等多様性のある私たちだからこそ、目標を共有し、繋がりを持ち働くこ とが重要です。 共に考え、汗を流して取り組むことで、働くことへの喜びや互いの信頼が生まれ、一人の力 だけでは実現出来ない大きな目標が達成できると信じています。株式会社新川
新川の技術職は、設計から完成までかかわることができるため、やりがいがあるという声が聞かれました。新川では職人魂のようなものが脈々と受け継がれているようです。新しい研究開発にも力を入れていて、時間はかかりますが新川がまた世界初の開発を発表する日も近いかもしれません。
そのほか社員寮が完備されているので、独身であれば会社にも近く便利です。また新川の社宅も4LDKと広い作りで駐車場も完備されており、周辺の環境も子育てにおすすめということです。
株式会社新川の製品情報
新川の製品情報について詳しく見ていきましょう。
ダイボンダ | 集積回路をプリント基板に配置する装置 |
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ワイヤボンダ | 集積回路とその他の電子部品との接続に用いられる装置 |
フリップチップボンダ | ワイヤなしに集積回路とその他の電子部品をダイレクトに接続する装置
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新川の製品はやはりワイヤボンダが強く、約7割の売上を誇ります。また、中国など海外での売上が多く、80%以上が海外です。
新技術開発の地盤が整っている株式会社新川
新川のご紹介はいかがだったでしょうか?
新川は、特に技術系の職種であれば世界一を目指そうという雰囲気があり、若い社員が活躍する会社です。新川の部活動などもあり、和気あいあいという感じもあります。半導体など世界の最先端技術を自分の手で担いたいという方には新川はおすすめの職場です。