戸田建設株式会社の企業概要と沿革
戸田建設の企業概要をご紹介します。この概要を見れば、戸田建設のおおよそのことはご理解いただけると思います。
戸田建設株式会社の基本情報
社名 | 戸田建設株式会社 |
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本社所在地 | 東京都中央区京橋一丁目7番1号 |
設立年月日 | 1936年(昭和11年)7月10日 |
代表取締役社長 | 今井 雅則 |
株式公開 | 東証1部(証券コード:1860) |
資本金 | 23,000,000,000円 |
事業内容 | 建築・土木工事、エンジニアリング、コンサルティング、不動産
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戸田建設現社長の今井雅則氏は、大阪大学大学院工学科建築専攻を修了後入社し、主に営業を担当してきました。2013年に赤字630億という大変な時に経営を立て直すべく就任していて、その後の戸田建設は業績回復だけでなく、さらなる成長を遂げています。
戸田建設株式会社の沿革
戸田建設の沿革はこちらになります。
昭和24年10月 | 建設業法による建設大臣許可取得 |
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昭和37年4月 | 戸田建物株式会社(注)を設立 |
昭和38年4月 | 戸田道路株式会社(現連結子会社)を設立 |
昭和38年7月 | 戸田建設株式会社に商号変更 |
昭和44年4月 | 当社株式を東京証券取引所市場第2部に上場 |
昭和46年2月 | 当社株式を東京証券取引所市場第1部に指定替 |
昭和46年4月 | 当社株式を大阪証券取引所市場第1部に上場 |
昭和46年12月 | 宅地建物取引業法による宅地建物取引業者として建設大臣許可取得 |
昭和49年4月 | 建設業法による特定建設業の許可取得 |
昭和50年1月 | 東京証券取引所貸借銘柄に指定 |
昭和62年4月 | 島藤建設工業株式会社と合併 |
平成元年9月 | 大阪証券取引所貸借銘柄に指定 |
平成25年7月 | 東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、大阪証券取引所市場第一部は、東京証 券取引所市場第一部に統合
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戸田建設の設立は昭和24年ですが、明治14年に宮大工であった戸田利兵衛氏が独立・創業しています。明治の末期は鉄筋コンクリート造が新たに出現し、戸田建設は早い段階からこの変革に対応して業績を伸ばしました。1920年代戸田建設は関東大震災の復興工事で活躍しました。終戦後戸田建設は横浜市庁舎、早稲田大学文学部校舎など国としても重要な存在である建築物を建築しています。1964年の東京オリンピックに向けて戸田建設は駒沢公園整備陸上競技場などを担当し、事業が飛躍的に発展しています。
戸田建設株式会社の企業理念
戸田建設の企業理念はこちらになります。
戸田建設グループ 経営方針
1. 当社は建設を通じて社会福祉の増進に貢献する。 2. 社会の信用を基として社業の発展を図る。 3. 堅実な経営を行い、適正利益の確保を基として社業の安定を図る。企業理念 - 戸田建設
戸田建設グループ 企業行動憲章
私たち戸田建設グループは「社長現場訓」の精神を基盤とした企業行動を実践し、ビジョンの実現を目指します。 一、 今日一日無駄をはぶき親切を旨としよい仕事を致しましょう 一、 今日一日期限には絶対遅れない様心掛けましょう 一、 今日一日誓って事故を起さ無い様注意致しましょう以上遂行の為常に研鑽怠らず吾人の技術を最高度に導く様努力致しましょう 1.安心で良質な建設物およびサービスの提供 私たちは、多様化する顧客・社会のニーズに応え、品質と安全性に優れた建設物・サービスの提供に努めます。 2.安全で働きやすい職場環境の実現 私たちは、戸田建設グループ各社及び協力会社の従業員等、広く関係する人々のゆとりと豊かさを実現し、安全で働きやすい環境を確保すると共に、多様性と人格・個性を尊重し、資質・能力を最大限発揮できる職場環境を実現します。 3.社会への貢献 私たちは、企業の利益と社会の利益を調和させ、「良き企業市民」としての役割を積極的に果たします。 4.国際社会への貢献 私たちは、国際的な事業活動において、各国・地域の法律の遵守、人権を含む各種の国際規範の尊重はもとより、文化や慣習に配慮した経営を行い、当該国・地域の経済社会の発展に貢献します。 5.情報の開示と管理 私たちは、株主はもとより、広く社会とのコミュニケーションをはかり、企業情報を正確かつ公正に、適時開示します。また、顧客情報・個人情報をはじめとする各種情報を適切に管理します。 6.地球環境への配慮 私たちは、企業活動の全領域で環境との共生に努め、より良い環境の創造と保全に向けた取り組みを積極的に行います。 7.法令の遵守等 私たちは、国内外の法及びその精神を遵守すると共に、基本的人権を尊重し、社会的良識のもと、誠実かつ適切に行動します。 8.公正かつ適正な取引 私たちは、独占禁止法等を遵守し、公正、透明かつ自由な競争及び適正な取引を行うと共に、政治・行政との健全かつ正常で透明な関係を維持します。 9.反社会的勢力との関係遮断 私たちは、市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力とは一切関係を遮断し、全社一体の毅然とした対応を徹底します。 10.率先垂範 経営トップは、本憲章の精神の実現が自らの役割であることを認識し、率先垂範の上、管理指導、社内体制の整備を行うと共に、万一本憲章に反するような事態が発生したときは原因究明、情報開示にあたり、自らを含め責任を明確にして、再発防止策を徹底するものとします。企業理念 - 戸田建設
戸田建設は直近のデータでは上場ゼネコン企業の中で純利益がトップです。また業績が良いこともあり、戸田建設の給与は高いことでも有名です。多くのゼネコンがバブル崩壊時に経営危機に陥りましたが、戸田建設は金融支援を受けることなく乗り越えています。こうした堅実な経営体制も戸田建設の特徴です。
戸田建設株式会社の事業案内
戸田建設の最近の事業内容について詳しく見ていきましょう。
国内建築 | 国際医療福祉大学成田病院新築、登米市立米谷病院建設工事など |
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国内土木 | 湯浅御坊道路井関トンネル工事、島給水所2号配水池築造工事など |
その他 | 投資開発、海外事業、国内グループ会社
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戸田建設の売上の約80%は建築事業によるものです。特に戸田建設は大学や病院などの建築を得意とし、昔から日本の著名な大学や病院の建築を請け負ってきました。また、戸田建設は海外8か国に事業所を構え、グローバルな展開も行っています。
2度目の東京オリンピックに向けて飛躍する戸田建設株式会社
戸田建設のご紹介はいかがだったでしょうか?
戸田建設は1964年の東京オリンピック時も多くの建築・土木を担当しましたが、2020年の東京オリンピックでも活躍が期待されています。戸田建設のように2度にわたってオリンピックの主要建築を担当した会社はなかなか無いのではないでしょうか。戸田建設で東京オリンピックを支える担い手となってみませんか?