五洋建設株式会社の企業概要と沿革

五洋建設の企業概要をご紹介します。この概要を見れば、五洋建設のおおよそのことはご理解いただけると思います。

五洋建設株式会社の基本情報

社名    五洋建設株式会社
本社所在地 東京都文京区後楽2-2-8
設立年月日 1950(昭和25)年4月28日
代表取締役社長 清水琢三
株式公開  東証、名証1部(証券コード:1893)
資本金   30,449,000,000円
事業内容  建設工事の設計および請負、コンサルタントおよび測量業など

五洋建設現社長の清水琢三氏は、東京大学大学院修了後に入社し、海洋土木の分野で活躍してきた人物です。2015年からは五洋建設の国際土木、国際建築の両本部をシンガポールに置くなどして国際事業も積極的に展開しています。

五洋建設株式会社の沿革

五洋建設の沿革はこちらになります。

昭和24年10月 建設業法による建設大臣登録を完了
昭和24年11月 警固屋船渠(株)を設立(現 連結子会社)
昭和37年 8月 東京証券取引所市場第二部・広島証券取引所に株式を上場
昭和38年11月 大阪証券取引所市場第二部・名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場
昭和39年 4月 本社所在地変更(東京都港区芝西久保桜川町一番地)
昭和39年 8月 東京、大阪、名古屋証券取引所市場第一部に昇格
昭和42年 2月 社名を五洋建設株式会社と改称
昭和43年 1月 酒井建設工業株式会社を吸収合併
昭和44年 7月 日本土地開発株式会社を吸収合併
昭和45年 7月 神工業株式会社を吸収合併
昭和48年 4月 本社所在地変更(東京都中央区日本橋一丁目13番1号)
昭和48年 6月 建設業法の改正により特定建設業者として建設大臣許可(特48)第1150号の許可を受けた。(以後3か年ごとに更新)
昭和48年 9月 宅地建物取引業法により宅地建物取引業者として建設大臣免許(1)第1635号の免許を受けた。(以後3か年ごとに更新)
昭和53年 4月 本社所在地変更(東京都文京区後楽二丁目2番8号)
昭和61年10月 九州洋伸建設(株)を設立
平成 3年 3月 ペンタファシリティサービス(株)(現 ペンタビルダーズ(株))を設立(現 連結子会社)
平成 6年 3月 栃木県那須郡西那須野町に技術研究所を新設
平成 9年 6月 建設業法により特定建設業者として建設大臣許可(特-9)第1150号の許可を受けた。 (以後5か年ごとに更新)
平成 9年 9月 宅地建物取引業法により宅地建物取引業者として建設大臣免許(9)第1635号の免許を受けた。(以後5か年ごとに更新)
平成13年 5月 株式の取得により、五栄土木(株)及び洋伸建設(株)を子会社化(現 連結子会社)した。
平成21年4月 洋伸建設(株)が九州洋伸建設(株)を吸収合併
平成22年3月 大阪証券取引所市場第一部上場を廃止
(以上、五洋建設株式会社HPより引用)

なんといっても五洋建設で有名なのはスエズ運河の工事請負です。当時五洋建設は水野組という社名で、社長は水野哲太郎氏でした。この五洋建設社長は入札前に大型浚渫船を用意し、何が何でも入札を受ける覚悟で挑みました。実際入札で五洋建設は工事を請け負うことになりましたが、その工事は始まってみると難工事で、儲けはなしという状況だったそうです。ですが、この難工事を成功させれば、五洋建設が世界で認められる会社になるとあきらめずにがんばりました。最終的には間に中東戦争を挟んだものの、五洋建設はスエズ運河第4期工事も受注し、500億を超えるプロジェクトを受けたことは世界中のニュースとなりました。

五洋建設株式会社の経営理念

五洋建設の経営理念はこちらになります。

社会との共感 高い品質の建設サービスを通じ、顧客や取引先、株主や地域社会に貢献し、信頼されることで持続的に発展し続ける企業を目指します。 豊かな環境の創造 豊かな自然環境を後世に伝えていくことは社会生活、経済活動の礎であることを強く認識し、地球環境に配慮したモノづくりを通じて、安全で快適な生活空間と豊かな社会環境を創造します。 進取の精神の実践 顧客や社会のニーズに対し、実直に応えるとともに、企業を取り巻く社会の変化に対して常に進取の気概を持って挑戦します。
経営理念 [会社案内] - 五洋建設

先述のスエズ運河の件でも明らかなように、五洋建設は大胆でダイナミックな挑戦をする会社であるというイメージがあります。日本のゼネコンの中でもこれだけ大規模な海外事業に参加していた企業は当時少なく、その後は海外でも五洋建設の名は広まり、結果的に国内の受注も激増しました。こうした社風を持つ五洋建設は、常に日本では先陣を切って事業に取り組んできました。

五洋建設株式会社の事業案内

五洋建設の事業内容について詳しく見ていきましょう。

国内土木事業 例:羽田空港滑走路地盤改良工事
国内建築事業 例:博多複合商業ツインビル建設
海外建設事業 例:シンガポール大規模埋立工事
国内開発事業 不動産の自主開発,販売・賃貸等の開発事業,土地・建物の賃貸

海洋土木で有名な五洋建設ですが、実際は売上の約4割が国内建築事業によるものとなっていて、現在は陸上での建築が中心です。公共性の高い施設も多数請け負っていますので、おそらく知らず知らずのうちに五洋建設の建築物を目にしているのではないでしょうか。

東京オリンピックに向けさらなる成長が期待される五洋建設株式会社

五洋建設のご紹介はいかがだったでしょうか?

日本はちょうど東京オリンピックに向けて建設業活躍が期待されていますので、五洋建設もこの流れに乗って多くの施工を手掛けることとなるでしょう。海洋土木で培った技術力を生かした五洋建設の建築は評価が高く海外での活躍も目立ちます。

グローバルにダイナミックな土木建築にたずさわりたいという人には、五洋建設は大変おすすめの会社です。