象印マホービン株式会社の企業概要と沿革

象印マホービンの企業概要をご紹介します。この概要を見れば、象印マホービンのおおよそのことはご理解いただけると思います。

象印マホービン株式会社の基本情報

社名    象印マホービン株式会社
本社所在地 大阪市北区天満一丁目20番5号
設立年月日 1948年(昭和23年)12月29日
代表取締役社長 市川 典男
株式公開  東証2部(証券コード:7965)
資本金   4,022,950,000円
事業内容  調理家電製品、生活家電製品、リビング製品などの製造・販売およびこれに附帯する事業

象印マホービン現社長市川典男氏は、創業者市川銀三郎氏の孫で、若干42歳で社長に就任しています。典男氏が5歳のころまで象印マホービンの工場内に自宅があったそうで、こうした環境で生まれながらに将来は家業を継ぐという意識があったようです。

象印マホービン株式会社の沿革

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1918年(大正7年) 大阪に「市川兄弟商会」を創立
1948年(昭和23年) 「株式会社協和製作所」を設立 マホービンの完成品の製造販売を開始
1953年(昭和28年) 社名を「協和魔法瓶工業株式会社」と改称
1961年(昭和36年) 社名を「象印マホービン株式会社」と改称 象をトレードマークとする
1963年(昭和38年) 卓上用まほうびん「ハイポットZ型」新発売 日本で初めて自動製びん機を開発詳細
1967年(昭和42年) 卓上用まほうびん「UポットUA型」新発売 以後、花柄がブームに
1968年(昭和43年) 大阪工場落成
1970年(昭和45年) 本社ビル・滋賀工場完成 電子ジャー新発売
1973年(昭和48年) エアーポット新発売 「押すだけ」のネーミングで圧倒的な好評を博す
1980年(昭和55年) 電気ポット新発売
1981年(昭和56年) ステンレス製真空二重びん ステンレスボトル新発売
1983年(昭和58年) みェ〜るポット、マイコン炊飯ジャー新発売 両口びんの開発
1985年(昭和60年) 東京ビル完成
1986年(昭和61年) 大阪証券取引所市場二部に上場 CIを本格導入 タイにユニオン象印設立
1987年(昭和62年) アメリカに米国象印設立
1993年(平成5年) コンピューターシステム「メヌエット」稼働
1995年(平成7年) 香港に象印シマテレックス、香港象印設立
1999年(平成11年) 象印夫人のテレビCMがACCグランプリ(郵政大臣賞)を獲得
2001年(平成13年) 新事業「みまもりほっとライン」サービス開始
2002年(平成14年) 台湾に台象股有限公司 設立
2003年(平成15年) 中国に上海象印 設立
2006年(平成18年) マイボトルキャンペーン開始
2008年(平成20年) 創業90周年を迎える まほうびん記念館設立
2010年(平成22年) 圧力IH炊飯ジャー「極め羽釜」新発売
2013年(平成25年) 象印ラコルト株式会社設立
2014年(平成26年) タイに象印SEアジア設立
(以上、象印マホービン株式会社HPより引用)

象印マホービンと言えばタイガー魔法瓶の存在を忘れてはならないでしょう。同じ大阪にある魔法瓶会社として昔から象印マホービンの良きライバルとしてお互いの競争により両社が成長してきました。ただ、魔法瓶や炊飯器のシェアで象印マホービンは国内トップの地位を譲りませんし、タイガーが非上場なのに対して象印は東証2部に上場していることなどから、現在軍配が上がるのは象印です。

象印マホービン株式会社の企業理念

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象印マホービン株式会社の企業理念

「暮らしを創る」 私たちは創業以来、多くのみなさまに共感していただける、快適で便利な暮らしの品々をお届けすることを使命として企業活動を展開してまいりました。 時代の流れと共に、人々のライフスタイルの多様化や、企業を取り巻く環境変化に柔軟に対応してまいりましたが、象印マホービングループの経営の根底にある、不変的な価値観を表した「暮らしを創る」という企業理念は、これからも変わることの無いビジョンです。
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象印マホービン株式会社の経営方針

「コーポレートブランドの向上」 ~世界で信頼されるブランドに~ 象印マホービングループが安定的な基盤を構築し、社会から必要とされる企業として存続していくために、象印ブランドを世界に通用するレベルに引き上げることを、創業100周年(2018年)に向けての基本方針とします。 ブランド価値は、商品の品質面ばかりではなく、サービス体制の充実や、あらゆる関係者との交流など、企業活動すべての集積として評価されます。私たちはこのことを充分に認識し、「コーポレートブランドの向上」を念頭においた企業活動を心掛けてまいります。
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象印マホービン株式会社の経営姿勢

1.お客様志向 お客様の満足のためには努力を惜しまない。 2.品質重視 品質の積み重ねが信頼であることを認識する。 3.情報開示 お客様、株主、お取引先、従業員など、企業活動におけるすべての関係者に対し、迅速で適切な情報開示を図る。 4.社会への貢献と環境への配慮 社会の一員として、積極的な社会貢献を行う。 地球環境との調和を目指す。 経営方針を実現するために、象印マホービングループは、四つの経営姿勢をもとに日々の業務を実践いたします。
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象印マホービン株式会社の倫理行動規範

私たち象印マホービングループ従業員は、以下の8つの原則に基づき、国の内外を問わず人権を尊重し、関係法令、国際ルールおよびその精神を遵守するとともに、社会的良識をもってより良い社会の創造に向けて自主的に行動します。 1.人権の尊重 私たちは、人権の大切さを理解、尊重し、人種、信条、宗教、性別、社会的身分、身体的・精神的障害などを理由とする差別や、不当な扱いを決して行いません。 2.法令の遵守 私たちは、国内外の法令や社内規定の遵守はもとより、社会規範を尊重し、良識ある企業活動を行います。 3.公正・自由な競争と健全、透明な関係 私たちは、公正・自由な競争を行い、健全な市場の発展に貢献します。また、お取引先や業界、政治、行政に対しても健全かつ透明な関係を保ちます。 4.情報の開示 私たちは、株主はもとより広く社会とのコミュニケーションを行い、企業情報を積極的かつ公正に開示します。 5.働きやすい環境 私たちは、従業員の多様性、人格、個性を尊重するとともに、安全・衛生的で働きやすい職場環境作りを行い、ゆとりと豊かさを実現するために日々努力し続けます。 6.社会への貢献 私たちは、商品を通じて社会の発展に寄与するとともに、社会の一員として幅広い地域・分野を対象に社会貢献活動を行います。 7.環境問題への取り組み 私たちは、私たち人類にとって地球環境はかけがえのないものであり、その環境問題への取り組みは、企業の存在と活動に必須の条件であることを認識し、自主的、積極的に取り組みます。 8.反社会的勢力への姿勢 私たちは、市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体とは、断固とした姿勢でのぞみ、それらを助長するような行動はいたしません。
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象印マホービンの社員たちは和気あいあいで人間関係が良いという声が聞かれました。象印マホービンは大阪に本社があるため、日常生活に笑いの精神が根付いているのでしょう。象印マホービンは働きやすい環境という点で優れた会社だと言えます。

象印マホービン株式会社の事業案内

象印マホービンの事業内容について詳しく見ていきましょう。

調理家電 炊飯ジャー、電気ポット、電子ジャー、ホットプレート、コーヒーメーカーなど
リビング ガラスマホービン、ステンレスボトル、ステンレスランチジャーなど
生活家電 空気清浄機、加湿器、ふとん乾燥機、食器乾燥器など
その他 配食サービス保温容器、ステンレス製真空パネル、「みまもりほっとライン」サービスなど

象印マホービンの主力となるのは調理家電で、7割弱の売上を誇ります。中でも炊飯器が約4割を占めていますから、社名は象印マホービンですが、炊飯器が稼ぎ頭ということになります。

また、象印マホービンはマホービンのパイオニア的存在として数々の製品を発表してきましたが、i-podの前にi-potを発売していたのには驚かされました。もちろん使用方法の全く異なる製品ですが、i-potは遠くに住む家族に高齢者の無事を知らせるポットとして画期的な商品ですから、こうした象印マホービンのアイデア力は世界にも通用するものと言えるでしょう。

大阪の気の良い会社象印マホービン株式会社

象印マホービンのご紹介はいかがだったでしょうか?

象印マホービンを調べてみると、社内は皆楽しく仕事をしている様子が伝わってきました。国内トップシェアを誇る会社ですが、象印マホービンは意外とガツガツしていないという印象です。そうした象印マホービンの雰囲気が逆に良い業績を生み出しているのかなという気もします。