フマキラー株式会社の概要と沿革
まず、フマキラーの基本情報は以下の通りです。
【フマキラーの概要】
社名 | フマキラー株式会社 |
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本社所在地 | 東京都千代田区神田美倉町11 |
設立年月日 | 1950年(昭和25年)12月 |
代表取締役社長 | 大下 一明 |
株式公開 | 東証二部上場(証券コード:4998) |
資本金 | 36億9,868万円 |
事業内容 | 殺虫用品、家庭用品、園芸用品、業務用品等の製造販売、輸出入 |
フマキラーは東京都千代田区に本社を置く殺虫剤などの衛生薬品の製造、販売を行なっている企業です。創業はとても古く、今から100年以上も前の1890年(明治23年)に創業者の大下大蔵氏によって広島県にて大下回春堂を造ったことから歴史が始まっています。1920年に『強力フマキラー液』と名づけた殺虫剤を誕生させると殺虫剤メーカーとして1950年に現在の形の株式会社へと改組しました。
それではフマキラーの歴史を沿革で見ていきましょう。
【フマキラーの沿革】
明治23年 | 大下回春堂 創業(薬種商) |
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大正13年 | 大下回春堂 創立 |
昭和25年 | 大下回春堂を資本金1,000万円の株式会社に改組 |
昭和29年 | 工場施設の充実と研究開発設備の拡充を図るため広島県大野町に工場移転を開始 |
昭和37年 | 資本金1億円に増資。社名をフマキラー株式会社に変更 |
昭和39年 | 資本金1億5,000万円に増資
東京証券取引所市場第2部に株式を上場 |
昭和40年 | 広島県大野町に工場移転完了 |
昭和43年 | 資本金3億円に増資 |
昭和48年 | イタリアに「フマキラーイタリア」を設立
資本金5億円に増資。同年12月5億5,000万円に増資 |
昭和50年 | 資本金6億円に増資 |
昭和51年 | マレーシアに「フマキラーマレーシア」を設立 |
昭和53年 | 資本金11億円に増資 |
昭和54年 | 資本金12億1,000万円に増資 |
平成元年 | 資本金28億8,960万円に増資 |
平成2年 | インドネシアに「フマキラーインドネシア」を設立 |
平成8年 | インドに「フマキラーインディア」を設立 |
平成12年 | 「フマキラー・トータルシステム(株)」を設立 |
平成19年 | メキシコに「フマキラーアメリカ」を設立 |
平成22年 | 資本金36億9,868万円に増資 |
平成24年 | ブレーンズ・パーク一期工事(エアゾール工場)竣工
「テクノピア」、「テクノピア・ジャカルタ」の株式を70%取得し、子会社化 |
平成25年 | 「テクノピア」を「フマキラーアジア」に社名変更 |
平成27年 | 「テクノピア・ジャカルタ」を「フマキラーノモス」に社名変更 |
1963年に世界で初となる電機蚊取のベープを開発させた事でフマキラーは世界的な知名度を得ます。そして現在でも使われ続けているベープは進化を続けており大ヒット製品としてフマキラーの看板商品になっています。そして近年ではライバル企業としても知られるアース製薬との経営統合の吸収話もあったのですが、有効関係にあったエステーの協力もあり統合の話はなくなり現在も高品質な製品をフマキラーはわたし達に届け続けています。
フマキラー株式会社の経営理念
次に、フマキラーの経営理念をまとめていきます。今でこそ医療も発展を遂げた日本では虫刺されや害虫被害などは脅威には感じなくなりましたが、一昔前までは非常に恐い存在でした。現在でも赤道付近の国では伝染病の発端となっています。フマキラーのような防虫対策が行なえる製品を開発することは世界中の人の命を救うことへと繋がっているんです。わたし達の生活を陰ながらに守ってくれている企業の理念はとても立派なものに感じます。是非とも読んで頂きたいです!
【経営理念】
ひとの命を守る。ひとの暮らしを守る。人を育む環境を守る。フマキラーHP:経営理念より引用
わたしたちは、世界中の人々がいつまでも安心して
快適に暮らすことのできる社会づくりに貢献していきます。
ひとの命を守る。
赤道近くの国々では、蚊が媒介するマラリアやデング熱、西ナイル熱、チクングニア熱といった伝染病でいまだに多くの命が奪われており、そこでは、殺虫剤は命を守るために欠かせない必需品です。1920年、害虫が蔓延する日本の生活環境を改善するため、フマキラーは世界に先駆けて殺虫剤を開発。以降、効果と安全性を独創的な技術で追求し、「ベープ」は、今や信頼性の高い殺虫剤ブランドとして70カ国で使われています。また近年では、世界中で猛威を振るった新型インフルエンザなど、新たに発生したウイルスや細菌の脅威が人類に迫っています。フマキラーは日用品メーカーとして、身近な不安から人々の命や健康を守るために、日々研究を続けています。
ひとの暮らしを守る。
文明の発達に伴う生活環境の目まぐるしい変化は、住宅のカビやダニの増殖、花粉症の蔓延、食中毒被害の拡大等、さまざまな問題を生み出しました。殺虫剤からスタートしたフマキラーは、その研究で培った技術力を発展させ、暮らし全体の快適性や利便性の向上のために領域を拡大。天然成分からつくった家庭用除菌剤や、マスクがいらない花粉予防クリームなど、これまでにない斬新なコンセプトの商品を次々と市場に送り出しています。課題を解決するだけにとどまらず、暮らしのクオリティアップにつながる新たな価値を付加していくことが、フマキラーのモノづくりの特長。次々と立ち塞がる不安からどのように暮らしを守り、どのように暮らしの質を高めていくか。フマキラーはこのテーマに正面から取り組んでいます。
ひとを育む環境を守る。
深刻化する地球環境問題。人間にとって自然は、ただ生きるためだけでなく、" 豊かに"生きるために必要不可欠なものです。フマキラーでは、植物と暮らす喜びを多くの人々にお届けするべく、まだ日本が高度成長の道を突き進んでいた1968年、園芸ブランド「カダン」を発表。以後40年以上にわたり、自然と暮らすことの喜びを広げてきました。消費者の環境意識の高まりや天然志向にもいちはやく着目。「安心・安全」をキーワードに、人や環境への影響が指摘される有機リン系殺虫剤や界面活性剤などの化学成分を使わない製品開発をすべてのカテゴリーにおいて進めています。社会が対峙するさまざまな問題に対処しながら、使う人の満足も高める製品を提供していきます。
フマキラー株式会社の製品紹介
最後にフマキラーの製品紹介は以下の通りです。
ふだん使うものにこそ、もっとクオリティを。それが、フマキラーの「日用品質」です。フマキラーHP:製品紹介より引用
フマキラーがこだわるのは、暮らしの中のクオリティ。高度、だけど簡単。先端、だけど、身近。実際の生活と同じ目線の高さをモノサシに、暮らしをもっと快適に、もっと安心にする、価値ある「日用品質」をお届けしています。
【殺虫剤】
生命をも脅かす病害虫から人々を守る殺虫剤。
効き目はもちろん、“安全・快適であること”にもこだわっています。
「べープ」シリーズ/蚊・ハエ・ゴキブリ・ダニ等の衛生害虫対策製品/アリ・ハチ・ムカデ等の不快害虫対策製品
【園芸用品】
生活にうるおいを。環境にやさしさを。
より手軽で、より安全性の高い新しい園芸スタイルをご提案します。
「カダン」シリーズ/殺虫・殺菌剤/除草剤/肥料/培養土/不快害虫駆除剤/その他園芸関連製品各種
【家庭用品】
暮らしに役立ち、さらには暮らしのクオリティを上げていく。
そんな価値ある家庭用品をお届けします。
「アルコール除菌」シリーズ/花粉・ハウスダスト対策/防虫剤/除湿剤/その他ホームケア用品各種
【業務用製品】
常に使う人の立場に立った発想から生まれる新製品には、フマキラーならではの「日用品質」が息づいています。
業務用不快害虫駆除器など、店舗・工場・飲食店向け害虫対策用品各種
世界中で病害虫から人の命を守っているのがフマキラー株式会社!
病害虫から命を守るための殺虫剤をはじめ、ハウスダストや花粉対策などの家庭用品などわたし達の日常の生活を衛生薬品や日用品から守ってくれているのがフマキラーです。中でもベープは世界的なヒット製品です。みなさんもご利用されたことがあると思います。日本のみならず世界中で様々な虫から人々を守り続けるフマキラーの発展は様々な病害虫への対策へと繋がっていきます。これからもフマキラーには日本が誇る日用品メーカーとして更なる発展を願いたいですね!