株式会社日本触媒の概要と沿革
まず、日本触媒の基本情報は以下の通りです。
【日本触媒の概要】
社名 | 株式会社日本触媒(NIPPON SHOKUBAI CO., LTD.) |
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本社所在地 | 大阪市中央区高麗橋4-1-1 興銀ビル |
設立年月日 | 1941年(昭和16年)8月21日 |
代表取締役社長 | 池田 全徳 |
株式公開 | 東証一部上場(証券コード:4114) |
資本金 | 25,038(百万円) |
事業内容 | 基礎化学品事業、機能性化学品事業、環境・触媒事業
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日本触媒は、大阪府大阪市と東京都千代田区に各本社を置く化学品を扱っている会社です。創業は1941年、ヲサメ合成化学工業が設立されたことに始まりますが、前身でヲサメ硫酸工業事務所の設立が1926年なのでそれも合わせると日本触媒は90年以上の長い歴史を企業なんです。
それでは日本触媒の歴史を沿革で見ていきましょう。
【日本触媒の沿革】
1941年 | ヲサメ合成化学工業株式会社設立 |
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1949年 | 社名を「日本触媒化学工業株式会社」に改称 |
1950年 | 東京出張所(現 東京本社)開設 |
1956年 | 尼崎工場開設 |
1959年 | 川崎工場(現 川崎製造所千鳥工場)開設 |
1960年 | 姫路工場(現 姫路製造所)開設 |
1961年 | 本社を大阪市東区(現 中央区)高麗橋へ移転 |
1967年 | 川崎第ニ工場(現 川崎製造所浮島工場)開設 |
1968年 | 米アッシュランド・オイル社と合弁会社
「日触アロー化学(株)」設立 |
1969年 | 米スケネクタディケミカルズ社と合弁会社
「日触スケネクタディ化学(株)」設立 |
1970年 | 尼崎工場閉鎖 |
1971年 | 東洋インキ製造(株)と合弁会社
「日本ポリマー工業(株)」設立 |
1981年 | 研究所を中央研究所に改称
樹脂開発研究所、川崎研究所、姫路研究所新設 住友化学工業(株)と合弁会社 「日本メタアクリルモノマー(有)」設立 |
1983年 | 触媒研究所新設 |
1988年 | 米テネシー州に「エヌエイ・インダストリーズ Inc. (現 ニッポンショクバイ・アメリカ・インダストリーズ Inc.)」設立
三田工場開設 筑波研究所新設 |
1990年 | 独に「ニッポンショクバイ GmbH」設立
独BASF社と合弁会社 「ウルトラソルブ・ケミカリエン GmbH」設立 大分県に新工場用地取得 |
1991年 | 韓国ラッキー社、住友化学工業(株)と合弁会社
「ラッキーエムエムエイ Corp. (現 エルジー・エムエムエイ Corp.)」設立 社名を「株式会社日本触媒」に改称 |
1992年 | 米デグサコーポレーションと合弁会社「インターナショナル・キャタリスト・テクノロジー Inc.」、
デグサジャパン(株)と合弁会社「(株)アイシーティー」設立 |
1994年 | 中央研究所、川崎研究所、姫路研究所廃止
機能開発研究所、高分子研究所、プロセス開発研究所新設 「(有)エヌ・エス・グリーン」設立 |
1996年 | インドネシアにトリポリタ社、(株)トーメンと合弁会社
「PT.ニッショク・トリポリタ・アクリリンド 」設立 三田工場閉鎖 |
1997年 | 米にエルフ・アトケム ノース アメリカ社と合弁会社
「アメリカン・アクリル・エヌエイ,LLC」 「アメリカン・アクリル L.P.」設立 |
1998年 | シンガポールに「ニッポンショクバイ(アジア)PTE. LTD.」設立
「日触アロー化学(株)」を吸収合併 |
1999年 | ベルギーに「ニッポンショクバイ・ヨーロッパ N.V.」設立
「ウルトラソルブ・ケミカリエン GmbH」を子会社化 |
2000年 | 「ウルトラソルブ・ケミカリエン GmbH」が「ニッポンショクバイ GmbH」を吸収合併
機能開発研究所、筑波研究所、 機能性樹脂研究所を改編し、 基盤技術研究所、機能材料研究所を新設 プロセス開発研究所を生産技術センターに改称 インドネシアの「PT.ニッショク・トリポリタ・アクリリンド」を 子会社化、社名を「PT.ニッポンショクバイ・インドネシア」に改称 |
2002年 | 住友化学工業(株)との事業交換によるアクリル酸事業の 譲受け(愛媛工場開設)、MMAモノマー事業の譲渡
環境工学研究所、吸水性樹脂研究所新設 「ウルトラソルブ・ケミカリエン GmbH」の事業を 「ニッポンショクバイ・ヨーロッパ N.V.」に移管 第一工業製薬(株)と合弁会社「(株)ソリオン」設立 |
2003年 | 三井武田ケミカル(株)と合弁会社
「ジャパンコンポジット(株)」設立 中国に「日触化工(張家港)有限公司」設立 「大光海運(株)」が「日触物流(株)」に改称 |
2004年 | 基盤技術研究所、機能材料研究所、高分子研究所を改編し、 先端技術研究所(先端材料研究部、電子情報材料研究部、 基盤技術研究部)、機能性化学品研究所を新設
環境工学研究所を触媒研究所に編入 住友化学工業(株)のシンガポールアクリル酸事業を譲受け (「シンガポール・アクリリック PTE LTD」、 「シンガポール・グレーシャル・アクリリック PTE. LTD.」取得) 上海事務所開設 |
2006年 | 先端技術研究所を廃止し、先端材料研究所、基盤技術研究所、電子情報材料研究所を新設 |
2007年 | 韓国事務所開設
中国に「日触商貿(上海)有限公司」設立 愛媛工場閉鎖 |
2008年 | 日本乳化剤株式会社および中日合成化学股分有限公司の株式取得による子会社化
台北事務所開設 |
2009年 | 上海事務所閉鎖 |
2012年 | 台北事務所閉鎖 |
2013年 | 「ニッポンショクバイ(アジア)PTE. LTD.」が「シンガポール・グレーシャル・アクリリック PTE. LTD.」を吸収合併 |
2015年 | 吹田工場閉鎖、同地区は研究開発拠点となる
韓国事務所を現地法人化し、「ニッポンショクバイコリア CO., LTD.」設立 |
現在では日本だけでなく海外にも事業所を構えており事業規模は拡大し続けています。これも酸化エチレンやアクリル樹脂等の開発に成功した事が大きく影響していて日本触媒のコア事業として現在も活躍しています。その中でも高吸水樹脂は世界でもトップシェアを誇っています。
株式会社日本触媒の企業理念・経営理念
次に、日本触媒の企業理念と経営理念をまとめていきます。日本触媒が日本だけでなく世界を視野に入れている企業ということが伝わってきます。そして常に最先端の技術への研究にも力を入れ続けていく姿勢なども伺え、今後の地球の環境との共存ができる化学を造っていってくれる貴重な企業であると感じました。
【企業理念】
TechnoAmenityStories 私たちはテクノロジーをもって人と社会に豊かさと快適さを提供します日本触媒HP:企業理念・経営理念・社是より引用
【経営理念】
人間性の尊重を基本とします日本触媒HP:企業理念・経営理念・社是より引用
私たちは、誠実さや良心といった人間性を常に大切にします。一人ひとりの個性や考え方を大切にし、お互いの違いを認め、相互の理解と信頼を深めます。それは、人びとの心や考え方が経営の意識や行動を定めるからです。私たちは人間性の尊重を全ての企業活動の基本とします。
社会との共生、環境との調和を目指します
私たちは、持続可能な社会の創造に取り組みます。すべてのステークホルダーはもちろん地球環境とも、よい関係をつくることが私たちの社会的責任だと考えます。
未来を拓く技術に挑戦します
私たちは、人と社会に役立つ新たな価値を提供します。全社一丸となって未来を切り拓く技術に挑戦し続けます。
世界を舞台に活動します
私たちは、積極的に活動の舞台を世界へと広げていきます。そして、より多くの人と社会へ豊かさと快適さを提供することにより、TechnoAmenityを実現します。
株式会社日本触媒の事業内容
最後に日本触媒の事業内容は以下の通りです。
暮らしの中に生きる製品日本触媒HP:事業と製品より引用
TechnoAmenityに込めた私たちの想いは、独自の技術となって酸化エチレンやアクリル酸を製造し、高吸水性樹脂や電子情報材料などに発展してきました。それらの技術はさまざまな製品となって、あなたのそばにいます。
【EO事業】
1959年、日本初の国産技術で企業化した酸化エチレンは、当社の主力製品のひとつです。
【アクリル事業】
日本触媒のコア事業であるアクリル酸。世界トップクラスの生産能力を誇っています。
【吸水性樹脂事業】
人々の暮らしを支える日本触媒の高吸水性樹脂。コア事業であるとともに、世界トップクラスの生産能力を誇っています。
【機能性化学品事業】 アクリル酸や酸化エチレンなどを原料として、独自の製品を世界中に供給。電子情報材料関連のビジネスへも、独自の技術を活かし展開しています。
【新エネルギー・触媒事業】
環境浄化、新エネルギー分野に貢献する製品をお届けしています。
機能性の高い製品へと繋がる貴重な素材を作りつづける株式会社日本触媒!
日本触媒の顔とも呼べる紙おむつなどに使用されているアクリル酸を元に作られる高吸水性樹脂をはじめ、ダイオキシン分解触媒や排気ガスの排煙触媒など環境汚染への対策にも繋がる事業も行なっています。それ以外にも裁くの緑化のプロジェクトなど壮大な事業も構想されており、化学の分野から地球を支えていこうという姿勢が前面に伝わってきました。日本触媒の発展が今後のわたし達の生活をより豊かなものにしてくれるのは間違いなさそうです。今後も更なる事業の展開、発展に期待していきましょう!