ネットワンシステムズ株式会社の概要と沿革
まず、ネットワンシステムズの基本情報は以下の通りです。
【ネットワンシステムズの概要】
社名 | ネットワンシステムズ株式会社(Net One Systems Co., Ltd.) |
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本社所在地 | 東京都千代田区丸の内二丁目7番2号 JPタワー |
設立年月日 | 1988年(昭和63年)2月1日 |
代表取締役社長 | 吉野 孝行 |
株式公開 | 東証一部上場(証券コード:7518) |
資本金 | 122億79百万円(2016年3月31日現在) |
事業内容 | ・世界の最先端技術を取り入れた情報インフラ構築とそれらに関連したサービスの提供
・戦略的なICT利活用を実現するノウハウの提供 |
ネットワンシステムズは、東京都千代田区に本社を置く情報インフラ構築の提供やITコンサルティングなどを行なっている企業です。その歴史は1988年に三菱商事とアメリカ企業のアンガマン・バス社の合弁で設立されたことに始まります。その事業規模は非常に大きく国内最大手のネットワークインテグレーターであることからも知名度は非常に高いです。現在に至るまで常に最先端の技術を追求し、その時代に合ったネットワークサービスの提供に全力を注いでいます。
それではネットワンシステムズの歴史を沿革で見ていきましょう。
【ネットワンシステムズの沿革】
1988.02 | 会社設立 |
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1989.01 | 西日本事業所(現・関西支社)を大阪市に開設 |
1990.1 | 浮間物流センター(現・品質管理センター)開設 |
1991.02 | 通産省(現・経済産業省)よりシステムサービス企業(システム・インテグレーター)として登録・認定される |
1992.04 | 米国パロアルトに駐在員事務所(現・Net One Systems USA)開設 |
1992.1 | 名古屋営業所(現・中部支社)開設 |
1992.1 | 東京都より特定建設業(電気通信工事業)として認可される |
1994.07 | 品川区に本社を移転 |
1995.04 | つくば事業所(現・つくばオフィス)開設 |
1996.03 | 札幌事業所(現・北海道支店)開設 |
1996.04 | 福岡事業所(現・九州支店)開設 |
1996.1 | 日本証券協会に株式を店頭公開(資本金を20億1千万円に増資) |
1999.06 | 「メディア通信システム株式会社」の全株式取得 |
1999.09 | 米Cisco Systems社認定・ゴールドパートナー資格取得 |
2000.04 | 「ネットワークサービスアンドテクノロジーズ株式会社」(NSAT)設立 |
2000.05 | テクニカルセンター・品質管理センターを統合・拡充 |
2000.05 | 広島事業所(現・広島オフィス)開設 |
2000.07 | 東北事業所(現・東北支店)開設 |
2001.12 | ネットワークアカデミーを移転・拡張 |
2001.12 | 品質管理センターがISO9001 2000年版認証取得 |
2001.12 | 東京証券取引所 第1部 上場 |
2002.02 | 資本金を120億2百万円に増資 |
2002.05 | 高松事業所(現・高松オフィス)開設 |
2003.03 | 品質管理センターがISO14001 認証取得 |
2004.03 | ISO14001 認証を全社で取得 |
2004.07 | ネットワークサービスアンドテクノロジーズ株式会社がサービス品質センター開設 |
2004.12 | つくば事業所(現・つくばオフィス)、本社共通部門がISMS認証取得 |
2005.04 | 「メディア通信システム株式会社」を吸収合併 |
2005.09 | 国際的な次世代ネットワーク推進協議団体「IPスフィアフォーラム」に国内初加入 |
2005.1 | 松山事業所(現・高松オフィスに統合)開設 |
2005.1 | 岡山事業所(現・高松オフィスに統合)開設 |
2005.12 | 豊田事業所(現・豊田オフィス)開設 |
2007.11 | 統合運用サービス施設「エキスパートオペレーションセンター(XOC)」開設 |
2007.11 | ユニファイドコミュニケーションデモルーム、テレプレゼンスルーム開設 |
2007.11 | Cisco「Master Security Specialization」取得 |
2008.03 | Cisco「Master Unified Communication Specialization」取得 |
2008.05 | 「ビジネスアシュアランス株式会社」設立 |
2008.06 | カードデータセキュリティの国際標準化団体「PCIセキュリティ標準協議会」に加盟 |
2008.1 | Cisco「Advanced Data Center Networking Infrastructure (DCNI)Specialization」取得 |
2008.1 | VMware 「VIP プレミアパートナー」に認定 |
2008.11 | 「ネットワンパートナーズ株式会社」設立 |
2009.02 | ネットワンパートナーズ株式会社がシスコシステムズ合同会社と世界初の販売代理店契約「ソリューションディストリビュータ契約」を締結 |
2009.02 | ISO27001 認証を全社で取得 |
2009.03 | Jリーグ「大分トリニータ」とユニフォームスポンサー契約を締結 |
2009.09 | 米Brocade Communications Systems社と戦略的業務提携で合意 |
2009.1 | テクニカルセンターを移転・拡張 |
2010.02 | 「株式会社エクシード」の株式を取得し、グループ会社化 |
2011.04 | 「ネットワークサービスアンドテクノロジーズ株式会社」を吸収合併 |
2012.07 | システム・ソリューション・エンジニアリング株式会社の株式を取得し、完全グループ子会社化 |
2012.08 | シンガポールに駐在事務所開設 |
2013.01 | 品質管理センターとサービス品質センターを移転・統合 |
2013.05 | 千代田区・丸の内へ本社を移転 |
2013.05 | コーポレートロゴを一新 |
2013.1 | Net One Systems Singapore Pte. Ltd.設立 |
2014.03 | 株式会社エクシードの株式を取得し、完全グループ子会社化 |
2014.1 | 沖縄支店(現・沖縄オフィス)開設 |
2015.06 | 国内で初めて「Brocade Cloud Builder Specialization」を取得 |
2015.9 | 組織内CSIRT「NetOne-CSIRT」を発足 |
2016.1 | セキュリティオペレーションセンター(SOC)を構築 |
2016.3 | 日本シーサート協議会に加盟 |
2016.9 | シンガポールのAsiasoft Solutions社と資本提携 |
2017.1 | アリスタ、ヴイエムウェアと、新たなクラウドネットワークソリューションパッケージの戦略的提携に3社合意 |
ネットワンシステムズ株式会社の経営理念
次に、ネットワンシステムズの経営理念をまとめていきます。
【経営理念】
私たちのゴール~ネットワングループの目指す方向性~ネットワンシステムズHP:経営理念より引用
「すべてのステークホルダーから信頼され支持される企業」になること。それが私たちのゴール、アドマイヤード・カンパニーです。お客様、パートナー、株主、社員への責任を果たし、ICT市場、市民社会、地球環境への貢献を怠らないことによって、初めてアドマイヤード・カンパニーになることができると、私たちは考えています。
また、自己の判断ではなく、第三者が認めてこそ真のアドマイヤード・カンパニーになることができます。ステークホルダーの皆さまから最高の評価をいただけるよう、熱意を持って不断の努力を続けてまいります。
7つのミッション~グループが果たすべき使命~
「私たちのゴール」を達成するためには、私たちが実行しなくてはならない責任と貢献があります。ネットワングループの事業の成功に関わる大切な対象(ステークホルダー)ごとに、取るべき「責任」と行うべき「貢献」を「7つのミッション」として定義しました。
お客様に対する責任
お客様のビジネスが成功することは、私たちにとっても究極の目標です。そのために最高のICTサービスを提供するとともに、改善のための提案やお客様の満足度を向上する努力を絶え間なく実行していきます。
パートナーに対する責任
パートナーとWin-Winの関係を築き上げるために、お客様のニーズや課題を常にパートナーと共有しながらソリューションの提供やサービスの改善に真剣に取り組んでいきます。
株主に対する責任
私たちが継続した成長を遂げることこそが、株主の皆様との共有目的です。そのために私たちは常に自己を変革し、市場を先行し、事業領域においてNo.1であり続けるための努力を惜しまず、株主の皆様の期待に応えていきます。
社員に対する責任
社員に公平な機会を与え、成長を促す教育制度を充実し、安全で快適な職場を提供し、健康に配慮することで、社員の幸福を常に考えていきます。また、RCT※を奨励し、互いへの尊敬、円滑なコミュニケーション、そして強力なチームワークを常に促します。
ICT市場に対する貢献
ICTは、豊かな未来へと社会を導くことができます。私たちはICT市場の一翼を担う企業としての自覚を持ちながら、常に市場動向を把握し、新たな技術を積極的に導入し、ICT市場の発展と拡大に貢献していきます。
市民社会に対する貢献
技術だけでは人々の暮らしを豊かにすることはできません。私たちはICT市場の発展を担う企業として、高い倫理観に基づいてICTに真剣に向き合うことで、人々の心豊かな社会の実現に貢献してまいります。
地球環境に対する貢献
地球市民の一員として、地球温暖化防止、省エネルギーの追求、ペーパーレスの促進、廃棄物・CO2の削減などに積極的に参画することで、私たちは環境に優しい社会づくりに貢献していきます。
ネットワンシステムズの非常に明確な経営理念、そしてそれに伴うミッションが記載されています。情報インフラを扱う事業としての責任と社会やわたし達の生活への貢献に対しての考えが書かれておりとてもわかり易く素晴らしいと感じました。そして更なるインターネットなどの発展への力を持つ企業としてのネットワンシステムズの本気度も伝わってきますね!
ネットワンシステムズ株式会社のサービス
最後にネットワンシステムズの事業内容は以下の通りです。ネットワーク関連の事業はほぼ抑えている印象です。創業より長年行なってきているネットワーク基盤の事業に加え、セキュリティコンサルティングやICTプラットフォーム全体の設計、構築、運用などにも力を入れておりサービスの拡大も図っていることがわかります。
クラウドサービスネットワンシステムズHP:サービスより引用
ネットワークを中心とした最先端テクノロジとノウハウをベースに、お客様が抱える経営課題、現場課題とニーズを十分理解した上で、最適な計画・設計を支援します。
プロフェッショナルサービス
ネットワークを中心とした最先端テクノロジとノウハウをベースに、お客様が抱える経営課題、現場課題とニーズを十分理解した上で、最適な計画・設計を支援します。
運用サービス
システム導入後の運用について、お客様の要件定義から運用設計、運用手順書のドキュメント化を行います。ネットワーク運用、サーバ仮想化環境の運用を、リモート、またはお客様先に常駐してお客様のICT環境運用を支援します。
設計サービス
構築工程の作業に必要な情報を整理し、選定機器の基本・詳細設計を行います。
保守サービス
多種多様なハードウェア、ソフトウェアで構成されるICTプラットフォームの障害を短時間で復旧します。
構築サービス
ネットワーク環境の構築、クラウド環境の構築、及び各種設定作業を行います。
ファシリティサービス
ICTプラットフォームの稼働環境及び運用に配慮したデータセンター、オフィス等の情報システムファシリティインフラ(情報通信・電気・空調・その他)を設計、施工します。
教育サービス(ネットワークアカデミー)
Cisco社、VMware社等の認定資格取得の為の教育コースから、各種ネットワーク製品教育等、常設コース・お客様特別設定コースにて開催します。
セキュリティサービス
最先端の技術を駆使し、セキュリティリスクの可視化や高度なセキュリティ運用を実現することでお客様のICT環境を守ります。
情報通信を担う最大手としてネットワンシステムズ株式会社は発展を続けています!
わたし達が現在当たり前に使っているインターネットですが、ここまでの普及率を得るまでには大変な努力が必要でした。ネットワンシステムズは今以上にインターネットによるつながりを大きくしたいと考え、今日もさらなる発展と安全性の高いサービスの研究と普及に力を注いでいます。今でも十分便利すぎるほどですが、更なるサービスの向上はわたし達の生活をより豊かなものにしてくれるでしょう。更なるネットワンシステムズの発展と社会インフラ、情報通信の発展に期待していきたいですね!