株式会社東北新社の概要と沿革

まず、東北新社の基本情報は以下の通りです。

【東北新社の概要】

社名株式会社東北新社(TOHOKUSHINSHA FILM CORPORATION)
本社所在地東京都港区赤坂4丁目8番10号
設立年月日1961年(昭和36年)4月1日
代表取締役社長植村 徹
株式公開東証ジャスダック上場(証券コード:2329)
資本金2,487,183,264円
事業内容映像ソフトの製作・配給事業
東北新社HP:会社概要より引用


東北新社は東京都港区に本社を置いている映像作品の製作、配給事業をメインに行なっている会社です。1952年に『東北社』が設立され、植村伴次郎氏など数名が1961年に分裂する形で東北新社は誕生しました。この行動は植村氏の外国テレビや映画に力を入れたいのとは東北社の意向が違った為であり、結果的に東北新社設立で海外作品の日本語翻訳事業は成功し現在の事業に繋がっています。

それでは東北新社の歴史を沿革で見ていきましょう。

【東北新社の沿革】

1961年植村伴次郎(現・最高顧問)が東京都港区 芝田村町に株式会社 東北新社設立
テレビ映画『ハイウェイ・パトロール』等の日本語版吹替えより事業をスタート
1962年テレビ局への外国映画・ドラマの配給事業を開始
1963年テレビドラマ『女の武器』を皮切りに『無法松の一生』『戦国群盗伝』等テレビ番組を制作
1964年株式会社 新日本映画社を買収し、CM制作事業を開始
1966年人形特撮テレビシリーズ『サンダーバード』を配給し、一大ブームに
1969年丸善石油ガソリンCMを制作、「OH!モーレツ」が社会現象に
1970年株式会社 テレビテクニカを設立
株式会社 ビデオ・グラフを設立し、商品販売事業を開始
1972年ナショナル麻布スーパーマーケットを買収
1973年ニューヨーク・オフィスを開設
1977年劇場映画『遠すぎた橋』を配給し、大ヒット
1979年米合作映画『将軍 SHOGUN』をパラマウント・東宝・テレビ朝日と共同製作
テレビシリーズ『将軍 SHOGUN』が米国エミー賞を受賞
1981年テレビテクニカでビデオ収録業務を開始
1983年ロサンゼルス ハリウッドにCENTE SERVICE CORPORATIONを設立
1984年CG制作事業を開始
株式会社 二番工房を傘下にいれ、CM制作事業を拡大
1986年株式会社 スター・チャンネルを合弁により設立し、放送事業に進出
セールスプロモーション事業を開始
田園調布にスーパーマーケットDen-enを開店
1987年株式会社 オムニバス・ジャパンを設立
日本天然色映画株式会社を買収
1989年スーパーチャンネルを開局
劇場アニメ映画『機動警察パトレイバー』を製作
等々力放送センターを設立し、衛星送出業務を開始
1990年日本天然色映画株式会社を株式会社 ニッテンアルティに移管
1992年株式会社 デジタル エッグを合弁により設立
1993年日清カップヌードルCM「シンテトケラス」がカンヌ国際広告祭でグランプリを受賞
1995年映像学校 映像テクノアカデミアを開校し、教育事業を開始
ファミリー劇場およびプレイボーイ・チャンネルを開局
1997年株式会社 東北新社クリエイツを設立
1998年クラシカ・ジャパンを開局
2000年劇場映画『長崎ぶらぶら節』を製作
劇場映画『PARTY 7』を製作
テレビドラマ『永遠の仔』を企画・制作、ATP賞ドラマ部門最優秀賞を受賞
オムニバス・ジャパン 新橋ビデオセンターを開設
2001年ヒストリーチャンネルをアメリカA&E社との合弁により開局
劇場アニメ映画『千と千尋の神隠し』を徳間書店・日本テレビ他と共同製作、観客動員数および興行収入の日本記録を更新
劇場映画『陰陽師』を製作し、大ヒット
株式会社 オン・ビットの設立に参加
2002年港区 赤坂に東北新社新本社ビル完成・移転
オムニバス・ジャパン TFCスタジオセンターを開設
ジャスダック市場に上場
2004年港区赤坂にオムニバス・ジャパン新本社ビル 赤坂ビデオセンターを開設
2005年株式会社サーマル、株式会社ティーエフシープラスを設立
ザ・シネマを合弁により開局
2006年港区西新橋にオムニバス・ジャパン新橋ビデオセンターを新たに開設
2007年株式会社ホワイトボックスを合弁により設立
2009年株式会社ニッテンアルティと株式会社サーマルが合併、株式会社リフトを設立
2010年世田谷区等々力に「等々力スタジオ&ライブラリー」を開設
東北新社HP:沿革より引用


現在までに数多くの海外作品の輸入配給、自社製作のテレビ作品や広告は有名なものが本当に多いです。邦画最大のヒット作である千と千尋の神隠しの製作委員会にも名を連ねるなど、ヒット作に携わってきた事からも評価が高い事が伺えますね。それ以外でもカップヌードルのCMやauのCMを手がけるなど一度見たら忘れられない印象的な作品が多いのは素晴らしいです。

株式会社東北新社の理念

次に、東北新社の理念をまとめていきます。代表取締役社長の植村さんは、「ご挨拶」として以下のようにホームページに掲載しています。

Passion(ほとばしる情熱)、Creativity(豊かな創造力)、Technology(最新技術の追求)、 Speed(変化への迅速な対応)。我々東北新社グループは、<PCTS>というこの4つの言葉をモットーに1961年の創業以来、映像ビジネスに積極果敢にチャレンジし成長を続けてきました。 今では映像コンテンツ制作・配給、放送関連、テレビコマーシャル制作、デジタル映像処理の主要4事業において、業界をリードしていく規模と実力を備えているものと自負しています。

2002年1月には赤坂に新本社ビルを完成。分散していた事業所を集結、より効率的かつスピーディな事業運営環境を整えました。またこれを機に、「フィルム」と「ビデオ」の撮影スタッフおよび機材の統合を図りました。この統合は個々に進化を重ねてきたフィルム映像とデジタル映像の技術が同時に円熟期を迎え、 満を持しての融合であり映像制作の長い歴史の中のひとつの画期的事象であると認識しています。

東北新社グループは、ここに融合されたフィルム撮影の技術とビデオ編集・画像処理の技術を駆使して良質のコンテンツを生み出し、多様なメディアを通じて発信し続けたいと考えています。そのためには研究開発と後進の育成に持てるエネルギーを投入し、基本に忠実に堅実に歩んでいきます。
東北新社HP:ご挨拶より引用

株式会社東北新社の事業内容

最後に東北新社の事業内容の広告プロダクションをまとめていきます。数多くの映像製作の中でも数秒の間に印象を与えなくてはならないCMへのこだわりや広告というものの捉え方がまとめられていますので非常に勉強になります。常に最高レベルの作品を求めて努力している姿勢は本当に素晴らしいの一言です!

【広告プロダクション】
◆CM制作
クオリティの高いCMづくりで実績を誇るパッショネイトなクリエイティブ集団
プロデューサーを軸とする制作システムで、企画・演出・撮影から編集に至るまでのプロセスをグループ内で一貫して対応。CM制作を総合的に把握しながらクリエイティブ効果を最大限に引き出し、作品のクオリティを常にハイレベルで実現。国内外のコンペティションで数多くの受賞に輝くなど、確かな実績を挙げています。またCM制作に限らず、プロモーションビデオ、ミュージッククリップ等、多様なジャンルの映像制作にも取り組んでいます。 さらに2002年より、フィルム撮影スタッフとデジタル撮影システムを融合した新体制を整備。フィルムで培った感性と最先端のデジタル技術を両立する最高レベルの映像表現に挑んでいます。

◆Suudonn
メディアを問わず制作をプロデュースする新プロジェクト
Suudonnは、映像&プロモーション総合制作会社である東北新社の新しい「クリエイティブ・エンジン」です。 当社のすべてのクリエイティブ資源、 映画・TV・広告・プロモーション・WEB、そしてさらに日々生まれる新しい可能性を結びつけ、メディアを問わず、プロデュースします。 部署の壁を飛び越える「内なる絆」と、さらに「外へのネットワーク」を結び、高い企画力をもってインタラクティブな統合提案、一段上の課題解決をしていきます。

◆SIGHT PROJECT MANAGEMENT
メディアの壁を超えたクリエイティブの「進行×予算×クオリティ」を一括してコントロールする独立部門
SIGHT PROJECT MANAGEMENT は顧客の目標実現に向けてプロジェクトに関わるすべての要素を総合的に管理し、全体の進捗を最適化する業務です。CI やブランド開発・プロダクトデザイン・空間設計・映像・ グラフィック・WEB サイト・アプリ設計・PR 戦略構築をはじめ、メディアの壁を超えてトータルで展開される最新のクリエイティブに対応し「進行×予算×クオリティ」を一括してコントロールします。

◆プロモーション
セールスプロモーションをトータルにサポートするプロフェッショナル集団
・プランニング&プロデュース
クライアントのマーケティング課題を解決する効果的なプロモーションを企画・プロデュース。窓口となるプロデューサーが専門スタッフをコーディネートし、最大の効果をもたらすプロモーションの企画立案・制作・実施・運営までを一括管理。プレミアムグッズ、イベント、映像、印刷、DMから、マス媒体やインターネットを連動させたクロスメディアプロモーションまで、多彩な手法を駆使して販促活動のすべてをバックアップいたします。
・インタラクティブデザイン
クライアントのプロモーション戦略のもと、キャンペーンサイト、ブランドサイト制作などのインターネットプロモーションを総合的にプロデュース。単なるWEBコンテンツ制作にとどまらず、映像、グラフィック、イベントなどのクロスメディア領域と連携した新しいインタラクティブプロモーションをデザインしていきます。
・グラフィックデザイン
斬新なアイデアと豊かな表現力でポスター・チラシなどのグラフィックデザインから、カタログや企業情報誌等の編集、そしてパッケージやPOP・プレミアムグッズ等の立体デザインまで幅広く手がけています。
東北新社HP:事業紹介より引用

常に変化していく時代に挑戦し続けているのが株式会社東北新社!

これまでに多くの作品に携わってきた東北新社ですが、常に新しい事に挑戦し続けてきた結果が現在の評価に繋がっているのだと思います。好き嫌いは人それぞれで、印象に残るものを造る事は非常に難しい事でもありますよね。ですがこれまでに培ってきたノウハウと経験を常に最大限活かしていくことで人々の心を動かすものを造れるのだと思います。東北新社にはこれからも挑戦を続けていってもらいわたし達の心を動かす作品を作り続けていって欲しいですね!