NECネッツエスアイ株式会社の概要と沿革
まず、NECネッツエスアイの基本情報は以下の通りです。
【NECネッツエスアイの概要】
社名 | NECネッツエスアイ株式会社
(NEC Networks & System Integration Corporation) |
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本社所在地 | 東京都文京区後楽2-6-1 飯田橋ファーストタワー |
設立年月日 | 1953年(昭和28年)11月26日 |
代表取締役執行役員社長 | 和田 雅夫 |
株式公開 | 東証一部上場(証券コード:1973) |
資本金 | 131億22百万円 (2016年3月31日現在) |
事業内容 | ネットワークをコアとするICTシステムに関する企画・コンサルティングや設計・構築などの提供、および日本全国にわたるサポートサービス拠点による24時間365日対応の保守・運用、監視サービスならびにアウトソーシングサービスの提供 |
NECネッツエスアイは、東京都文京区に本社を置いているネットワーク関連の事業をメインに行なっている企業です。
その歴史はネットワーク関連の企業としては非常に長く、1953年に日本電気からの分社独立により設立されると半世紀以上にわたり事業を展開し続けています。決して表立った事業ではありませんが、日本の発展の支えになってきた事は間違いない重要な企業の一つと言えます。
それではNECネッツエスアイの歴史を沿革で見ていきましょう。
【NECネッツエスアイの沿革】
1953年 | 日本電気より分離独立し、「日本電気工事株式会社」を設立(資本金3千万円) |
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1954年 | 初の海外工事を経験(フィリピンA型交換機据付) |
1956年 | 初のテレビ放送設備工事(中部日本放送、大阪テレビ) |
1960年 | イラク電力線搬送工事開始 |
1961年 | 情処付帯設備分野へ進出 |
1964年 | メキシコ マイクロ工事開始 |
1967年 | 世界初のNHK放送自動化工事 |
1968年 | メキシコオリンピック衛星通信工事
通信線路分野へ進出 |
1970年 | 中米5ヵ国マイクロ工事(多国間同時施工)開始 |
1973年 | 売上100億円突破 |
1974年 | 総合建設業への足掛かりとして建設7業種の許可を受ける |
1975年 | 本社を港区西新橋へ移転 |
1976年 | 初の海外現地法人、ブラジルに設立 |
1977年 | 電子交換機部門を強化 交換ソフト分野へ本格進出 |
1980年 | 「日本電気システム建設株式会社」へ社名変更 |
1982年 | アルゼンチン大規模光通信プロジェクト工事 |
1983年 | 東証第二部上場 資本金12.5億円 |
1984年 | 販売本部を新設 民需市場向け販売体制を強化
国内拠点本部を新設 事業の全国網展開を強化 VANシステム工事が本格化 |
1985年 | 日本国内の通信の自由化に伴う新事業活発化 |
1986年 | 24時間対応メンテナンスセンター完成
NCC工事本格化 新民営通信事業各社より大型受注 情報処理ソフトウェア開発体制発足 |
1988年 | 売上高1000億円突破 |
1990年 | 公募増資200万株 資本金79.2億円
伊勢原テクニカルセンター完成 |
1991年 | タイに現地法人を設立
フィリピンに現地法人を設立 |
1992年 | 大幅な機構改革を行い、C&Cシステムインテグレーション体制を強化
東証第一部上場(一部指定) 「日本電気システム建設エンジニアリング株式会社(NECネッツエスアイ・エンジニアリング株式会社)」設立 |
1993年 | 本社を品川区東品川に移転 |
1994年 | 国内通信工事業で初のISO9001取得 |
1995年 | 「メディアサービス株式会社(現、NECネッツエスアイ・サービス株式会社)」を子会社化 |
1996年 | 売上高2000億円突破 |
1997年 | アジア、南米で空港システムを相次いで受注
海外でWLL(ワイヤレス・ローカル・ループ)システム工事が増加 |
1998年 | 情報ネットワークのアウトソーシング分野へ本格進出
携帯電話基地局工事が大幅に増加 中国に現地法人を設立 |
1999年 | ISO14001を取得 |
2000年 | 市場ニーズに対応した事業本部制を導入 |
2001年 | カスタマーサポートセンター
(現、Network Total Operation Center[nTOC])を開設 |
2003年 | 創立50周年 |
2004年 | データセンターを開設し、アウトソーシング型の運用管理サービスを開始 |
2005年 | 「東洋通信機株式会社」より電子装置事業を譲り受け、子会社
「東洋ネットワークシステムズ株式会社」設立、(「ネッツエスアイ東洋株式会社」、2015年に「NECマグナスコミュニケーションズ株式会社」へ合併) プライバシーマークを取得 「NECネッツエスアイ株式会社」へ社名変更 |
2006年 | 「NECテレネットワークス株式会社」を株式交換により子会社化
伊勢原テクニカルセンターに移動体訓練センターを開設 ISO/IEC27001取得(カスタマーサポートセンター) |
2007年 | 当社子会社である「NECテレネットワークス株式会社」を合併
EmpoweredOffice Centerを開設 |
2008年 | 「株式会社ニチワ」を子会社化
Network Total Operation Center(nTOC)を開設 総合SIセンターを開設 Parts Delivery Operation Center (pDOC)を開設 |
2009年 | 安全品質啓発センター開設
第22回日経ニューオフィス賞(情報賞)を受賞 |
2010年 | ISO/IEC20000認証を取得(現在3事業部で取得)
本社を飯田橋(文京区後楽)に移転 「第一アドシステム株式会社(現、ディー・キュービック株式会社)」へ資本参加し、子会社化 |
2011年 | 第24回日経ニューオフィス推進賞(情報賞)を受賞
東証における当社株式所属業種が変更 |
2012年 | 「キューアンドエー株式会社」へ資本参加(2013年6月に子会社化)
陸前高田市において、コワーキング・スペース「ひまわりハウス」を開設 |
2013年 | 「NECモバイリング株式会社(現在、MXモバイリング株式会社)」より移動通信基地局に関わるシステムエンジニアリング事業を継承
第26回日経ニューオフィス賞を受賞 (全国支社・支店におけるEmpoweredOffice化を推進し、継続的かつ各地域での独自性・自主性を活かしたオフィス改革の取組みが評価されました) 「NECマグナスコミュニケーションズ株式会社」を子会社化 |
2014年 | 当社子会社である「NECマグナスコミュニケーションズ株式会社」よりその子会社の「NECネットイノベーション株式会社」を直接子会社化
テクニカルサポートの中核拠点「サービスデリバリオペレーションセンター(sDOC・エスドック)」を開設 第27回日経ニューオフィス賞を受賞 |
2015年 | 国内子会社を機能別に再編
「NECネッツエスアイ・エンジニアリング株式会社」を吸収合併 「NECマグナスコミュニケーションズ株式会社」の企業向けネットワークSI事業を継承 「NECネッツエスアイ・サービス株式会社」に「株式会社ネシックアセレント」を吸収合併 「NECマグナスコミュニケーションズ株式会社」に「ネッツエスアイ東洋株式会社」を吸収合併 ヤンゴン(ミャンマー連邦共和国)に、NESICタイの支店を開設 |
そして現在ではNECネッツエスアイは、社会のありとあらゆる所に張り巡らされているネットワークの更なる拡大と、わたし達の生活には欠かせないものへと発展した情報系インフラを支えている一企業として活躍を続けているんです。
NECネッツエスアイ株式会社の企業理念
次に、NECネッツエスアイの理念をまとめていきます。NECグループの一員であるNECネッツエスアイは人と地球に優しく、情報社会には欠かせないインフラの整備を行うことで今後の社会への貢献も果たしていこうという強い思いが込められているように感じます。
【NEC Way】
当社は、NECグループの一員として「NEC Way」を共有し、実践に努めています。NECネッツエスアイHP:NECネッツエスアイの企業理念より引用
「NEC Way」は、企業理念、ビジョン、バリュー、企業行動憲章、行動規範を含むNECグループの経営活動の仕組みを体系化したものです。私たちはNEC Wayの実践を通してお客さまやその先の社会に貢献し、人と地球にやさしい情報社会を実現していきます。
【NECグループ 企業理念】
NECはC&Cをとおして、世界の人々が相互に理解を深め、人間性を十分に発揮する豊かな社会の実現に貢献します。NECネッツエスアイHP:NECネッツエスアイの企業理念より引用
NECネッツエスアイ株式会社の事業内容
最後にNECネッツエスアイの事業内容は以下の通りです。NECネッツエスアイが携わっている事業は本当に多岐に渡り、そのフィールドは地球のみならず宇宙事業にまで携わっています。その安全性、質の高いシステムの構築など大企業としての責任と誇りを持ち事業を展開していると思います。
NECネッツエスアイは、人・企業・社会をスムーズにつなぐためのネットワークシステムの構築と、その基盤となる通信インフラの工事、そして、システムをより安心・安全にご利用いただくためのお客様サポートを展開しています。NECネッツエスアイHP:事業内容より引用
ICTソリューション
【ネットワークシステムからファシリティまでトータルに対応】
豊富な実績に裏付けされたコミュニケーションシステムをはじめ、高速・大容量なバックボーンを構成するネットワークプラットフォーム、安心・安全を確保するセキュリティ、更には、電気・電源などのファシリティ面、省エネ・エコ対策も含め、システム環境を一括してご提供することが可能です。トータルにお任せいただくことで、ビジネスの進展や拡大にも柔軟に対応でき、バランスの取れた良好なシステム環境を実現します。
インフラ工事
【豊富な実績とノウハウを基に、信頼性の高い通信インフラを構築】
NECネッツエスアイでは、創業以来半世紀以上にわたり、国内外において様々な通信インフラ工事を担ってきました。現在も、次世代の携帯電話基地局やWiMAX設備、地上デジタル放送設備など、公共性の高い事業に携わっており、そのフィールドは国内に止まらず、海外におけるプラント通信システムなどにも対応しています。これからも、技術資格の取得や人材育成など、事業基盤のさらなる強化を図り、より一層の工事品質向上に努めてまいります。
充実したサポート体制
【プロアクティブなサービスで、より一層の安心・安全をご提供】
企業ネットワークはもちろん、社会通信インフラなど高度なネットワーク環境にも対応可能なサポートサービス基盤と人材を備え、トラブルを事前に防ぐプロアクティブなサポートを実施しています。万が一のトラブルにも、全国各地のサービス拠点が、24時間365日体制でスピーディーに対応。また、運用・保守、監視などの他、アウトソーシングでのサポートメニューもご用意していますので、ネットワークシステムの運用負荷軽減やストレスのないスムーズなシステム利用など、より一層の安心・安全をご提供いたします。
わたし達の生活を縁の下から支えているのがNECネッツエスアイ株式会社!
ネットワーク構築や情報インフラと聞いても正直パッと思い浮かばない方も多いのではないでしょうか?ですがNECネッツエスアイの手がける事業はわたし達の生活の基盤をつくっていると言っても決して過言ではないのです。それくらいありとあらゆる所にその技術が使われています。今でこそ日本は豊かな国へと発展を遂げましたが、これもNECネッツエスアイやNECグループの貢献によるものだと思います。そして今後は、更なる発展を遂げていく情報社会の中でますますの高いサービスをわたし達の生活に届けてくれるようにNECネッツエスアイには期待していきましょう!