今回は、IoTとブロックチェーン技術をかけ合わせ、世の中に新たな価値を生み出す企業「ジャスミー」株式会社に対して独自取材してきました。

https://www.jasmy.co.jp/

Q1. 貴社のサービス内容やターゲット層をお教えいただけますでしょうか。

ジャスミー株式会社は IoT のプラットフォームを開発・提供する会社です。

現在は“第四次産業革命”と呼ばれる、あらゆるモノがネットにつながる時代です。

あらゆるモノをインターネットにつなげることが可能となり、人々の生活に密接に関わる「衣・食・住・動」が大きく変わろうとしております。

このような時代の中、誰もが簡単に安全にそして安心してモノを使うことが出来る仕組み(プラットフォーム)をつくり提供することがジャスミーの使命だと思っております。

私たちの日常生活で生み出される大切なデータは「GAFA」(Google、Apple、Facebook、Amazon)に代表される巨大プラットフォーマーたちに占有されているのが現状です。

しかし、近年のFacebook社で頻発する個人情報流出問題を例にとってみても、この巨大プラットフォーマーによる占有状態が決して良い状態であるとはいえないでしょう。

急速に成長を続けてきた巨大プラットフォーマーたちはここにきて行き詰まりを見せ、大きな曲がり角にさしかかっています。

このような状態を改善するべく誕生したのがジャスミーのIoTプラットフォームです。

近年、様々な産業で活用されるようになった「IoT」ですが、これはInternet of Thingsの略称であり「モノのインターネット」という意味を持っています。

あらゆるモノがインターネットにつながることによって、遠隔操作が可能となったり、モノの状況(衝撃、振動、傾斜、移動など)を知ることができたりします。

例えば外出先から帰宅する前に空調を付け、家に帰ってくるころには快適な室温にするなど、生活に利便性をもたらしてくれるのです。


ジャスミーのチームはエレクトロニクス、メカ、通信、デバイス、システムインテグレーター、デザイナー等、多種多様で豊かな経験を持つメンバーで構成されており、世界中のお客様それぞれに最適な IoT プラットフォームを提供できる体制を整えています。

ジャスミーのIoTプラットフォームは、「データの民主化」という基本構造のもと、データの主権を本来の持ち主に帰属させ、個々のデータを安全安心に利用してもらうことを目的としております。

そのため、ターゲット層は老若男女すべてであると考えております。

ジャスミーは個人のデータを再び本来持つべき個人の手に戻し、安全な状態で管理します。

IoTにブロックチェーン技術を融合させることで、業界・業種の垣根を越えて世界中のお客様に最適なIoT プラットフォームを提供していきます。

ちなみにブロックチェーンとは、取引したデータの履歴を1つにまとめてブロックにし、いくつものブロックを連ねて保存したものを指します。

ブロックがチェーン上に連なっているため、このような呼び名が付けられています。

ブロックチェーンはデータの暗号化や分散管理がされることで、改ざんが実質不可能となり、セキュリティが強固であることが特徴的です。

この技術は仮想通貨の決済や送金などに発生するデータを管理するために用いられていることで有名です。

ブロックチェーンのシステムに不特定多数がアクセス可能であるため、仮想通貨において不正な取引が行われにくいことがメリットです。

ジャスミーではこのブロックチェーン技術を仮想通貨に活用するのではなく、個人のデータを安全に管理できるIoTプラットフォームの構築に活用しております。

Q2. 貴社の商品・サービスにおける特徴や強いこだわりがございましたら、お教えいただけますでしょうか。

「余計なネットストレスを感じなくて済むところ」が、ジャスミーのIoTプラットフォームの強みです。

“あなたのデータはあなた自身のもの”
“あなたのデータがあなたの好きなものを連れてきてくれる”

というような、「あなたのテイストにマッチしたインターネットの世界」を安全に便利に楽しむことができます。

インターネットに接続すると、本来望んでいないwebサイトへ導くための広告や言葉巧みなコンテンツが配信されることはありませんか?

ユーザーが望んでいないweb広告が何度も何度も配信されるとストレスに感じてしまいますよね?

ジャスミーなら自分に必要な情報を適切に安全に取得してくれますので、こういったストレスとは無縁です。

望んでいない邪魔なweb広告が表示されることなく、ユーザーが必要としている情報のみを安全に閲覧することができます。

ジャスミーのプラットフォームには2つのコアサービスがあり、その内の一つであるSKC (Secure Knowledge Communicator)には大きく3つの機能があります。

1つ目は、当社が提供するブロックチェーンを簡単に利用できる本人認証と登録機能。

2つ目は、自らのデータを自身のスマートフォンやブロックチェーン上で安全に分散管理・蓄積する機能。

そして3つ目は、ユーザーが自らの意思で自身のデータの授受を許諾したり、トレースしたりできる機能です。

これらの機能により、企業が様々なデータや個人情報を常に自社で保持することなく、ユーザーが望む形で必要なときに適宜利用することが可能です。

そしてもう一つのコアサービスであるSG (Smart Guardian)は、IoT機器をブロックチェーンへ登録するとともに、ユーザーしか使用できない環境を実現しております。

ジャスミー株式会社

ジャスミーのプラットフォームは、いわば「IoT機器をもっと便利に、もっと賢く、もっと安全に、ストレスなく使える」というサービスです。

データの所有権は常にユーザー自身にあり、ユーザーが望んだタイミングで望んだ情報を望んだ分だけ確認できることが魅力です。

Q3. 創業のエピソードを教えていただけますでしょうか。

ジャスミー株式会社は、2016年4月に設立されました。

「GAFA」などの巨大プラットフォーマーによる占有状態を緩和させ、より安全で便利なIoTプラットフォームをつくることを目的に設立されました。

ジャスミーは、設立当初から一環して「データの民主化」を目標に尽力しています。

肥大化した「GAFA」の権力を問題視しているのはジャスミーだけではありません。世界中で「データの民主化」を訴える声が日に日に大きくなっているのです。

「GAFA」はいずれもアメリカで生まれた企業で、今や我々の生活に欠かせない存在となり、インターネット業界を牽引する4大プラットフォーマーへと成長しました。

しかし、その影響力の大きさに警鐘を鳴らす人々も多く、GAFA脅威論や解体論などの批判が世界的に盛り上がり、各国で規制の機運が高まっています。

批判要因のひとつとなったのがFacebookで相次いでおこった情報流出問題です。

Facebook 利用者のうち、約8700万人の個人情報が流出したと言われていますが、正確な数はわかりません。

このような事件をきっかけにGAFAの成長神話が崩れつつあり、その安全性を疑う声が増えたのです。

このような時代背景をうけて誕生したジャスミーは、今世の中から求められている「データの民主化」を実現すべく奔走しています。

ジャスミーは IoT にブロックチェーン技術を融合させ、今までにない発想のもと業界・業種の垣根を越えて幅広く利用いただけるプラットフォームを準備しております。

Q4. 貴社の志す「データの民主化」を普及すべく取り組んでいる新規ビジネスやビジョン等がございましたら具体的に教えていただけますでしょうか。

現在当社では「IoTプラットフォームの基盤づくり」に尽力し、様々な方向性からのビジネス展開を目指しております。

当社が提案する「Jasmy IoTプラットフォーム」は「IOT機器ネットワークのセキュリティ・マネジメント・エコシステム」の提供を目的に開発されたものです。

更にこれらを効率的に活用することでIoTシステムの構築費用を削減することも期待されております。

顧客にとって「安心安全・使いやすいシステム」の基盤を強固にするための取り組みがまずは第一段階といったところでしょうか。

第二段階では、ジャスミ―の志にご賛同いただいた企業と協力し、プラットフォームの普及と実証実験を実施する目的で「Jasmy Initiative」を発足しました。こちらは2018年末から話しがあったものの、やっと動き出せたといったところですね。

「Jasmy Initiative」ではトランスコスモス株式会社様にご協力いただき、両社のノウハウを最大限活かして安全性の高いサービス提供に取り組んでいきます。

最近「国内初のブロックチェーンによるコンタクトセンターアプリケーション開発」が始動したところです。

第三段階は教育と人材発掘です。

2019年10月に「 Jasmy IDEA Award 」の開催を予定していますが、ここでは新たなアイディア創造と優秀な新人発掘を目的としたコンテストを開催し、データの民主化とプラットフォームの普及を視野にサービス関係者の育成を考えております。

また、「Jasmy IDEATHON」というイベントも開催しており、こちらも開発者を支援するイベントとなっております。

イベントではIoTとブロックチェーンの概要や最新事例、ビジネスアイデアの創出プロセスなどを学ぶことができます。

こうした開発者支援のコミュニティを「ジャスミーリーグ」と称しており、定期的に様々なイベントやコンテストを開催しております。

ジャスミーリーグ

ジャスミーリーグには、ジャスミーのIoTプラットフォームを学び、日本の新しいデータ社会を築こうとするエンジニアやプランナーが集結しています。

また、ジャスミーリーグは3つのコンテンツがあります。“Campus”“Forum”“Contest”です。

“Campus”はジャスミーリーグの中でも学習することをメインとし、オンライン上で学習コンテンツを用意したり、IoTやブロックチェーンの理解が深まる記事を掲載しております。

また、オンラインの他にも参加・体験型の学習も用意しております。その1つが先述した「Jasmy IDEA Award」です。

“Forum”は掲示板を通じ、ジャスミーや他のエンジニアの方々が交流し協力しながらアイデアを磨く場です。

そして、”Contest”はジャスミーのIoTプラットフォームから着想を得たアイデアを発表し、競うコンテストです。

こうして、多方面から次世代のエンジニアを育成する機会を提供しております。

Q5. 最後になりますが、貴社の今後のビジョンをお伺いできますでしょうか。

世界のIoT市場は年々拡大しており、2018年には支出額は6460億ドルに上りました。

2019年の支出額は、2018年から約15%増え、7450億ドルに達する見通しです。

IoT市場は、「年間15%増」という驚異的なペースで世界中で拡大しており、2022年には1兆ドルの大台に乗ると予想されています。

このように急成長するIoT市場の中で、誰もが「情報新時代」に即したサービスや新しい機器開発を開始できる環境が求められています。

そして、ひとりでも多くの人にIoTに慣れていただくためには、老若男女問わず誰もが簡単に使える身近なサービスであることが重要であると考えております。

ジャスミーでは、IoT商品やサービスを生み出す企業様に対し、IoTモジュールとジャスミーIoTプラットフォームを一元的に提供していきます。

ジャスミーの目標は、「データの民主化」を実現することです。個人のデータを本来持つべきである個人へ戻し、安全に分散管理することを目指しています。

IoTの市場拡大は、世界中の人々の「モノとのつながり」や「人とのつながり」をより強固にする素晴らしい進歩であると信じています。

第三次産業革命でインターネットが世界に浸透し、世界中の人々がつながりを深めることに成功しました。

今起きている第四次産業革命では、インターネットだけでなく、さらにモノの領域までネットワークの輪を広げつつあります。

ジャスミーのサービスは、第四次産業革命という“大きな波”を正しい方角へと導く“追い風”となるはずです。

ジャスミーならば、このプラットフォームを軸にした新しいIoTビジネスモデルを世に浸透させ、「情報新時代」において再び日本が世界をリードする一助になれると確信しております。

会社概要

代表取締役佐藤一雅
住所東京都港区北青山1-2-3 青山ビル5階
設立2016年4月5日
事業内容IoTプラットフォームの提供及びIoTを活用したソリューションの提供
その他の活動 ジャスミーリーグ(https://jasmy.io/)
取引銀行三井住友銀行

最新情報

2020.06.18
ジャスミーは2020年6月に株式会社ヴィッツとMaaS ( Mobility As A Service ) 事業において提携することを発表しました。

提携を決めたヴィッツでは暮らしに役立つ新しいサービスを提供する“地域密着型 Town MaaS “を提案しており、この新しいサービスを提供するために、利用者の活動データなどビックデータを収集分析する必要があります。

それを実現するため、ジャスミーのブロックチェーン技術を活用する計画です。

また、同様の新たなサービスを共同で提供するために、社会実装や実証実験なども共に進め、R&Dについても協力していくとしています。


2020.04.16
ホームページにホワイトペーパーが掲載されました。

データ社会における課題感や提供するサービス、スマートガーディアンやジャスミーコインなどについて触れられています。