株式会社GSIクレオスの企業概要と沿革
GSIクレオスの企業概要をご紹介します。この概要を見れば、GSIクレオスのおおよそのことはご理解いただけると思います。
株式会社GSIクレオスの基本情報
社名 | 株式会社GSIクレオス |
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本社所在地 | 東京都千代田区九段南二丁目3-1 |
設立年月日 | 1931年(昭和6年)10月31日 |
代表取締役社長 | 中島 浩二 |
株式公開 | 東証1部(証券コード:8101) |
資本金 | 7,186,000,000円 |
事業内容 | 繊維事業、工業製品事業、ナノ・テクノロジー事業など
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まず、GSIクレオスの創業が昭和一ケタ台というのに驚かされました。このGSIクレオスが創業した昭和6年は、世界大恐慌の2年後、さらには満州事変の年ですから、はるか昔の教科書の中の世界でしかないと思います。ですが、むしろこうした大変な時期に創業をすることで、ピンチをチャンスに変えたGSIクレオスのような企業は多いのかもしれません。
GSIクレオスは、もともと生糸の輸出から始まっています。形態は変化したものの80年以上経つ今もなおGSIクレオスは創業時の事業を主軸に守り続けているので、こういった企業は貴重な存在なのではないでしょうか。
株式会社GSIクレオスの沿革
GSIクレオスの沿革はこちらになります。
1931 | 株式会社林大作商店として横浜市に設立 米国への生糸・絹撚糸の輸出を開始 |
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1934 | 株式会社郡是シルクコーポレーションに改称 |
1939 | 本社を神戸市に移転 |
1942 | 郡是産業株式会社に改称 |
1945 | 繊維その他分野の取引開始 |
1949 | 大阪支店開設 |
1952 | 本社を東京都中央区に移転 |
1955 | 米国ニューヨークに現地法人を設立 |
1956 | 工業製品分野へ進出 |
1961 | 日中友好商社の指定を受ける |
1970 | 独デュッセルドルフおよび香港に現地法人を設立 |
1971 | グンゼ産業株式会社に改称し、本社を東京都千代田区に移転 |
1973 | 東京・大阪両証券取引所市場第二部に上場 ブラジル・サンパウロに現地法人を設立 |
1978 | 東京・大阪両証券取引所市場第一部銘柄に指定 |
1994 | 本社を現在地に移転 |
1998 | 米国ニューヨークに持株会社を設立 |
1999 | 中国上海に現地法人を設立 |
2001 | 株式会社GSIクレオスに改称 |
2003 | 中国深圳に現地法人を設立 |
2005 | 韓国ソウルに現地法人を設立 |
2013 | インドネシア・ジャカルタに現地法人を設立 |
2014 | タイ・バンコクに現地法人を設立
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GSIクレオスの沿革を見て面白いと思ったのは、横浜で創業したビジネスの拠点を一旦神戸に移している点です。戦争に向かって突き進む日本を目の当たりにして、拠点を移したと思われますが、そのGSIクレオスの判断が正しかったことは東京大空襲などの歴史を見れば明らかです。GSIクレオスの本社は戦後に東京に移転していますので、もしもそのまま横浜に拠点を持ち続けていたら、大きな被害をこうむっていたかもしれません。
また、GSIクレオスが1950年代にすでにニューヨークに進出している点は、グローバル企業のパイオニアといえるでしょう。
株式会社GSIクレオスの経営理念
GSIクレオスの経営理念はこちらになります。
私たちは、P-C-V(プロフェッショナル人材が利害関係者と価値を共創する)サイクルによるスピーディ-な善循環経営を実行します。 (P: Professional People、C:Collaboration with Stakeholders、V: Value Creation)企業理念|会社案内|GSI Creos
GSIクレオスの社名についているGSIは、Global Sophisticated Intelligenceの略です。ここにはグローバルな事業展開を期待する意図がこめられています。
また、このGSIクレオスの社名もそうですが、経営理念にも英語がふんだんに使用されており、グローバルな展開が当たり前の社風があります。また、GSIクレオスはオープンでチャレンジ精神にあふれ、新しい挑戦を歓迎するムードもあります。このようなGSIクレオスの社風が新たな事業展開を生み出しつつあるといえるでしょう。
株式会社GSIクレオスの事業案内
GSIクレオスの事業内容について詳しく見ていきましょう。
繊維事業 | 糸から製品まで |
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工業製品事業 | 「化学品」「機械装置・資材」「ホビー・生活関連品」 |
ナノ・テクノロジー事業 | 「カーボンナノチューブ」の研究開発
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もともとGSIクレオスの主軸事業は繊維事業で、親会社であるグンゼ株式会社との取引がメインです。今もそれは変わりませんが、時代の流れもあり繊維だけでは苦戦を強いられるため、別の事業を拡大しつつあります。特にGSIクレオスホビー部門でのガンダムカラーなどは有名で、今後の拡大も期待されます。
また、90年代からGSIクレオスが取り組んできたのがナノ・テクノロジーの研究開発です。これによりGSIクレオスはカーボン・ナノチューブの応用開発を実現し、塗料や燃料電池に応用しています。GSIクレオスのこの事業が今後どれだけ成長していくのか期待と希望がふくらみます。
繊維だけではない事業展開が期待される株式会社GSIクレオス
GSIクレオスのご紹介はいかがだったでしょうか?
GSIクレオスは、グンゼの子会社というイメージだけではなく、新たな事業拡大を目指しているようです。実際工業製品事業の売上げは年々増加していますので、そういった分野での拡大により、GSIクレオスはさらなる成長がみこめるのではないでしょうか。
GSIクレオスは、アパレル系の製品作りに関する仕事をしたい人はもちろんですが、化学品やホビー関連などの事業にかかわってみたい人にもグローバルな活躍と合わせておすすめです。