株式会社UMNファーマの企業概要
社名 | 株式会社UMNファーマ |
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本社所在地 | 〒010-1415秋田県秋田市御所野湯本4-2-3 |
設立年月日 | 2004年4月20日 |
代表取締役社長 | 平野 達義 |
株式公開 | 東証マザーズ |
資本金 | 9,867百万円 |
事業内容 | バイオ医薬品の研究・開発・製造
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株式会社UMNファーマの沿革
2004年
4月 | 会社設立 |
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12月 | 秋田大学医学部と共同研究契約締結 |
2006年
3月 | 東京支社を東京本社に名称変更 |
8月 | 米国Protein Sciences Corporationより日本国内におけるインフルエンザワクチン(UMN-0501、UMN-0502、UMN-0901)の独占事業化権取得 |
10月 | 秋田研究所開設 |
2008年
4月 | 新型インフルエンザワクチン製造工場建設のため秋田市に工場用地取得 |
5月 | 秋田県と秋田市より誘致企業に認定 |
6月 | UMN-0501 厚生労働省より希少疾病用医薬品に指定
UMN-0501 第I/II相臨床試験開始 |
8月 | 新型インフルエンザワクチン製造設備建設に着手 |
12月 | 東京本社オフィスの新横浜への移転により横浜本社に名称変更 |
2009年
1月 | UMN-0501 第I/II相臨床試験において免疫原性と安全性を確認 |
7月 | 横浜研究所開設 |
2010年
1月 | (株)IHIとインフルエンザワクチン原薬製造共同事業の基本協定を締結
(株)IHIへの第三者割当増資 |
4月 | アピ(株)とインフルエンザワクチン製剤工程に関する包括的業務提携の基本協定締結 |
5月 | インフルエンザワクチン原薬製造子会社(株)UNIGEN設立
(株)IHI、アピ(株)等への第三者割当増資 |
7月 | 厚生労働省の「新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業(細胞培養法開発事業)」に採択 |
9月 | アステラス製薬(株)とインフルエンザワクチンに関するライセンス契約締結 |
11月 | 米国Protein Sciences Corporationより中国・韓国・台湾・香港・シンガポールにおけるインフルエンザワクチンの独占事業化権取得 |
12月 | (株)IHIへの第三者割当増資 |
2011年
3月 | アピ(株)への第三者割当増資 |
4月 | 秋田工場稼働 |
5月 | UMN-0502(ASP7374)第I/II相臨床試験開始 |
7月 | UMN-0501(ASP7373)第II相臨床試験開始 |
12月 | UMN-0502(ASP7374)第I/II相臨床試験において免疫原性と安全性を確認 |
2012年
1月 | ノロウイルス・ロタウイルス混合ワクチン(UMN-2003)の全世界における独占的事業化権をタンペレ大学より取得 |
2月 | (株)UNIGENの岐阜工場整備事業が、経済産業省の「平成23年度国内立地推進事業費補助金」一次公募対象事業に採択 |
3月 | (株)UNIGEN岐阜工場着工
UMN-0501(ASP7373)第II相臨床試験において免疫原性と安全性を確認 |
9月 | (株)UNIGENの岐阜工場整備事業が、「岐阜県企業立地促進事業補助金」の補助対象事業に指定 |
12月 | 東京証券取引所マザーズ市場に上場
UMN-0502(ASP7374)第III相臨床試験治験薬接種完了 韓国日東製薬(株)とインフルエンザワクチンに関するライセンス契約締結 |
2013年
3月 | UMN-0502 (ASP7374) 第III相臨床試験(高齢者)において免疫原性の非劣性と安全性を確認 |
4月 | 横浜本社をみなとみらい地区に移転 |
5月 | (株)UNIGEN岐阜工場竣工 |
6月 | アピ(株)及び(株)ヤクルト本社とがん領域における抗体バイオ後続品の共同事業化に関する契約を締結 |
10月 | アステラス製薬(株)への第三者割当増資
UMN-0502(ASP7374)の第III相臨床試験治験薬接種完了 台湾國光生物科技股份有限公司へ台湾及び中国における組換えインフルエンザHAワクチンの優先交渉権を供与 |
2014年
1月 | UMN-0502(ASP7374)第III相臨床試験(成人)において免疫原性の非劣性と安全性を確認 |
2月 | 第一三共(株)とノロウイルスワクチンの共同研究契約を締結 |
5月 | UMN-0502(ASP7374)製造販売承認を申請 |
2015年
8月 | 横浜本社を新横浜に移転
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株式会社UMNファーマの事業ビジョン
専門的な業界であるだけあって、企業同士のつながりを重要視しているUMNファーマ。多くの企業がUMNファーマの技術を評価しており、その技術から恩恵を受けています。「革新的なワクチンを提供することにより、世界の人々の健康に貢献し、ワクチン分野のニューリーダー、新しい変革者になる」という明確な目標を持って熱心に取り組んでいます。長期的なこのミッションをクリアすることがUMNファーマの事業ビジョンとなっています。
株式会社UMNファーマの経営理念
UMNファーマは最先端のバイオ技術を持った企業の1つです。世界中からその技術は評価されており、私達の健康にも密接に関係のある企業なんですよ。UMNファーマはその最先端の技術を用いて、赤ちゃんや妊婦、高齢者にも接種可能な「人に優しいワクチンの研究開発」を行っています。これはUMNファーマの新世代ワクチンと呼ばれるものです。そのより良いクオリティーのワクチンを一人でも多くの人に届けたいと言うのがUMNファーマの企業理念です。
株式会社UMNファーマの事業案内、サービス紹介
株式会社UMNファーマの革新的なテクノロジー
バキュロウイルス・昆虫細胞系を用いたタンパク発現技術をコア製造プラットフォームとしており、インフルエンザワクチンをはじめとするバイオ医薬品の開発システムを構築しています。インフルエンザやノロウイルスなどに加え新たなウイルスが発見される今日UMNファーマのテクノロジーは特に重視されています。
株式会社UMNファーマが研究開発しているバキュロウイルスを用いたタンパク発現技術(BEVS)とは?
BEVSとは、バキュロウイルスに遺伝子を組み込んだあと、昆虫細胞に感染させて目的のタンパク質を製造するUMNファーマのシステム。UMNファーマが採用するこの方式なら組み込む遺伝子が変わっても生産条件を大きく変更する必要が無く、効率的で柔軟性のある製造技術であるといえます。
株式会社UMNファーマのBEVSは何がすごいのか
日本で現在採用されているインフルエンザワクチンはほとんどが孵化鶏卵を用いてウイルスを接種させ、ワクチンを増殖させて精製、製剤化したもの。しかしこの方法ではパンデミックが起こった際に生産が間に合わず、最大1年半という時間を要してしまう事になります。これでは流行病を食い止めることは不可能です。
また従来の方法ではウイルスが強力な場合、鶏卵内でのウイルスの培養が難しいという問題もあります。しかしUMNファーマが採用するBEVSならば遺伝子の情報のみでワクチンが製造できるので、安定的な供給が見込めるのです。
株式会社UMNファーマインフルエンザワクチンが出来上がるまで
UMNファーマのワクチンが出来上がるまでは非常に複雑な工程を経なければなりません。新型のインフルエンザは突発的に流行する可能性があり、それに機敏に対応するのがUMNファーマの役割です。UMNファーマは季節性のインフルエンザや新型インフルエンザに対応したワクチンを供給し、パンデミックを食い止める働きをしています。
UMNファーマはまた、アステラス製薬などと協力してインフルエンザワクチンを開発しており、幾度もの臨床試験を行って、ワクチンを医療に活かしているんです。新型インフルエンザにおいてUMNファーマは海外のILDONGよりも早いスピードでワクチン開発を勧めているんです。
グローバルなパートナーシップも株式会社UMNファーマが持つ強み
パンデミック(流行病)が世界的に広がる時代にあって、各国と協力してワクチン開発することもUMNファーマの責務となっています。UMNファーマは海外にも製造パートナーや事業パートナーがあり、密接に協力しているんですよ。
インフルエンザワクチンやノロ・ロタ混合ワクチンなどを開発し、パンデミック防止に積極的に努めています。UMNファーマの事業パートナーにはアステラス製薬、日東製薬株式会社などの企業も含まれています。
株式会社UMNファーマの事業所
全国展開しているUMNファーマの本社は横浜にあります。UMNファーマの横浜本社には非臨床開発部、臨床開発部、R&Dプロジェクト室などがあり、管理機能を担う人事部、経理部、総務部などもあります。監査機能を担う部署も存在しており、UMNファーマは企業体質の改善にも取り組んでいるんです。
自社研究所を所有しているのも株式会社UMNファーマの強み
UMNファーマでは遺伝子組換え、細胞培養、精製、分析などの工程は博士研究員らが中心になって開発を行います。UMNファーマは次世代シーケンサーなどの最新機器を所有しているので、自由で伸びしろのある研究をすることができるんです。製造したタンパクの品質を自社で検討できるというのもUMNファーマの強みです。
UMNファーマは他にも秋田研究所も持っています。製造のフェーズに入ったワクチンはUMNファーマの秋田工場や岐阜工場などで生産されます。UMNファーマの工場は規模が大きく、面積も広いんですよ。
パンデミックを防ぐために株式会社UMNファーマの存在は必要不可欠
時代はグローバル化で、多くの人が飛行機で世界中を行き来できる時代だからこそ、ウイルスが広がるスピードも早くなっています。数年前には聞いたことがなかったような病名が聞かれるのも珍しくはない今日、UMNファーマが開発するワクチンは重要な役割を果たしています。
UMNファーマは誰にでも摂取できる優しいワクチンを製造しており、より多くの人が安心して暮らせるように努力しています。UMNファーマのこれからの発展にも注目したいですね。