江崎グリコ株式会社の企業概要と沿革
まず、江崎グリコの企業概要についてご紹介します。これを見れば、江崎グリコの事業内容や企業規模についてざっくりと把握できます。
江崎グリコ株式会社の企業概要
社名 | 江崎グリコ株式会社 |
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本社所在地 | 〒555-8502 大阪府大阪市西淀川区歌島4丁目6番5号 |
設立年月日 | 昭和4年2月 |
代表取締役社長 | 江崎 勝久 |
株式公開 | 1954年3月 |
資本金 | 77億73百万円 |
事業内容 | 菓子、食品の製造および販売
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江崎グリコはグリコグループの創業者である江崎利一は第一次世界大戦が終わって間もない頃に、カキに含まれる高い栄養価をもった「グリコーゲン」に出会ったことではじまりました。
息子の病気の治療に役立ったこの成分を世の中の人に広め、役立てたい」というのが江崎グリコの事業の原点です。
そして、その想いをもとに子供たちに食べやすいお菓子にグリコーゲンを練りこんだものを開発しました。
それが江崎グリコを代表的するお菓子である「グリコ」です。
その後も、ビスコ・ポッキーをはじめとする、わくわくするような製品を作り続け、おいしさから生まれる喜びをお客さまにお届けすることで江崎グリコは成長を続けてきました。
江崎グリコ株式会社の沿革
江崎グリコのおもな沿革は以下の通りです。
1919年(大正8年) | 創業者江崎利一が、牡蠣の煮汁に含まれるグリコーゲンを確認 |
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1921年(大正10年) | 栄養菓子グリコを創製し、試験発売 |
1922年(大正11年) | 大阪三越百貨店でグリコを発売後に、この2月11日を江崎グリコの創立記念日とする |
1932年(昭和7年) | 中国に大連工場新設。大陸や南方へ展開 |
1933年(昭和8年) | ビスコを発売 |
1934年(昭和9年) | 財団法人 母子健康協会を設立 |
1956年(昭和31年) | 江崎グリコ栄食設立 グリコ協同乳業を設立 |
1966年(昭和41年) | グリコ協同乳業7社が合併
ポッキーチョコレート発売 |
1982年(昭和57年) | 江崎グリコ栄食とグリコハムが合併し、グリコ栄養食品を設立
ジェネラルビスケット グリコ フランス(GBGF)を設立 |
1986年(昭和61年) | 生物化学研究所を新設 |
1992年(平成4年) | 新企業理念「おいしさと健康」、Glicoスピリット「創る・楽しむ・わくわくさせる」、新ロゴマークを発表 |
1995年(平成7年) | 上海グリコを設立 |
2000年(平成12年) | グリコ協同乳業がグリコ乳業に社名変更 江崎グリコの100%子会社に
江崎グリコ本社、 全製造会社が、ISO14001(環境マネジメントシステム)の認証取得 |
2001年(平成13年) | アイクレオをグリコグループ傘下に |
2002年(平成14年) | オフィスグリコ事業を本格展開 |
2003年(平成15年) | 米国江崎グリコ設立 |
2014年(平成26年) | グリコハムの全株式を譲渡
インドネシアにグリコインドネシア設立 |
2015年(平成27年) | 17製造会社とマーケティング部門、SCM部門でFSSC22000の認証取得
グリコフローズン(タイランド)設立 江崎グリコがグリコ乳業を吸収合併 |
2016年(平成28年) | グリコチャネルクリエイト設立
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江崎グリコ株式会社の事業ビジョン・企業理念
江崎グリコはグリコーゲンを使った栄養菓子「グリコ」を開発し、「食品による国民の体位向上」を社是として、事業を展開してきました。そして、江崎グリコが創立70周年の1992年に、この精神をもとに現代的な言葉であらわしたのが企業理念の「おいしさと健康」とグリコスピリットの「創る・楽しむ・わくわくさせる」です。
この「おいしさと健康」という想いをこめ、わくわくするような製品による感動やよろこびの創造に江崎グリコは挑戦しています。このように、江崎グリコは食品によって生まれる笑顔を世界中の人びとに届けることを目指して、事業に取り組んでいます。
江崎グリコ株式会社の事業案内、サービス
江崎グリコは常に新しい商品の創造へ挑戦している企業です。そのような江崎グリコの挑戦する姿勢から生まれた商品は、他の企業に真似できない独自の商品を生みだし、長年お客様に愛されています。
まず、代表的な商品として江崎グリコの創業のきっかけとなった商品であるグリコがあります。また、ユニークなかたちが印象的な江崎グリコのポッキーは、お菓子の市場で高い地位を築きました。現在では、時代・世代・国境を越えて愛されている商品です。
そして、1933年に発売されたビスコや、アーモンドチョコレート、プリッツ、カプリコなどさまざまなオジナリティ溢れる江崎グリコの商品はロングセラーとなっています。
また、江崎グリコはおいしさだけでなく、かたちにもこだわりがあります。おつまみにぴったりの小さな三角形のクラッツや、半分に折れるパピコ、ひとくちサイズのアイスの実など、江崎グリコの人気商品はさまざまなシーンで楽しめるようなかたちへの工夫も人気の秘密です。
江崎グリコ株式会社のグリコ健康科学研究所
江崎グリコは「グリコーゲン」の研究を創業当時からはじめるなど、食品を作る素材の研究を長年行ってきました。そして、2007年と2009年に研究施設を統合・強化して誕生したのがグリコ健康科学研究所です。
食品を構成する「糖」「たんぱく質」「脂質」の3大栄養素の中で、江崎グリコの研究の中で特に成果の上がっていた「糖」を中心に研究を続けています。その結果、江崎グリコのオリジナリティ溢れるさまざまな商品開発に貢献しています。
この江崎グリコの強みでもあるグリコ健康科学研究所の大きな成果として、「酵素合成グリコーゲン」があります。これは江崎グリコ独自の素材で、動物実験において免疫力を高める効果が確認されています。
江崎グリコがかかげる「おいしさと健康」を未来にもつなげるために、食べることで健康につながる機能性食品の開発をリードする研究機関がグリコ健康科学研究所です。
江崎グリコ株式会社のまとめ
今回は「おいしさと健康」を追求する江崎グリコをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
子どもの頃から食べている大好きなお菓子が江崎グリコの商品ばかりで驚いた方もいらっしゃると思います。それほど、江崎グリコの商品は独創的でインパクトがあり、おいしい商品が多くあります。
また、江崎グリコはそのオリジナリティ溢れる商品を海外市場へと展開することにも意欲的に取り組んでいます。そして、そこには「食品を通じて、人々の健康の役に立ちたい」という江崎グリコの創業者である江崎利一の想いがこめられています。