株式会社スズケンの企業概要と沿革

■株式会社スズケンの企業概要

名称株式会社スズケン
本社所在地名古屋市東区東片端8番地
設立年月日創立1932年11月13日 設立1946年8月10日
代表取締役社長宮田浩美
株式公開東証1部、名証1部、札幌(9987)
資本金135億46百万円
売上高2兆2,283億31百万円
従業員数連結16,728名 単体4,914名
事業内容医療用医薬品、試薬、医療用機器、医療材料、食品などの販売、ならびに医療用機器の開発製造

株式会社スズケンHP参照

■株式会社スズケンの沿革

1932年11月創業者鈴木謙三が26歳の時、名古屋市東区下竪杉町に個人商店「鈴木謙三商店」を開設
1946年8月株式会社鈴謙洋行を静岡県浜名郡に設立
1947年11月株式会社鈴謙洋行の社名を株式会社鈴木謙三商店に変更
1964年10月社名を株式会社スズケンに変更
1972年7月株式会社スズケン沖縄の株式過半数を取得
1983年9月スズケン仙台支店を開設
1984年1月スズケン堺支店を開設
1990年3月スズケン福岡支店を開設
1990年9月スズケンが株式会社三和化学研究所の株式過半数を取得
1994年1月スズケンが加藤薬品株式会社(東京都)及び神弘薬品株式会社(神奈川県)と合併
1994年8月スズケンが日本証券業協会に株式を店頭登録
1995年9月スズケンが東証、名証第2部に上場
1996年3月スズケンが熊谷薬品株式会社(岩手県)の全株式を取得
1996年10月スズケンが株式会社ドーエーメディックス(大阪府)と合併
1997年9月スズケンが東証、名証1部に指定
1998年4月スズケンが株式会社秋山愛生舘(北海道)と合併
1998年4月スズケンが札幌証券取引所に上場
1999年7月スズケンがアジア進出の第一歩、台湾のメイウーホワと業務・資本提携
1999年10月スズケンがナカニ薬品株式会社(栃木県)の株式過半数を取得
2002年10月スズケンがオオモリ薬品株式会社と合併
2003年10月スズケンが株式会社安藤薬業と合併
2003年10月スズケンが株式会社サンキを完全子会社化
2004年10月スズケンが株式会社アスティスを完全子会社化
2004年10月スズケンが沖縄薬品株式会社を完全子会社化
2005年10月スズケン戸田物流センター(埼玉県戸田市)を開設
2006年10月スズケンが株式会社翔薬を完全子会社化
2007年10月スズケン阪神物流センターを開設
2009年9月スズケンが中央運輸を完全子会社化
2010年11月スズケン千葉物流センター(千葉県印西市)を開設
2011年12月スズケン宮城物流センター(宮城県黒川郡大和町)が稼働
2012年11月スズケン株式会社SDネクストを東京都千代田区に設立
2013年12月スズケンが障害者の雇用促進を目指して株式会社スズケンジョイナスを設立
2014年4月スズケンが鈴謙医薬有限公司(深圳)を設立
2016年4月スズケン名南物流センター(愛知県大府市)を開設

株式会社スズケンHP参照

株式会社スズケン 経営理念

■ スズケングループ経営理念

経営理念のキーワードは「笑顔=スマイル」です。健康の先には笑顔があるとの想いから生まれました。健康創造という事業領域で、患者様、お得意様、株主様、社員やその家族、地域や社会など私たちを取り巻くすべての方々に「笑顔」になっていただきたい、そんなメッセージが込められています。

ミッション(存在意義、使命):健康創造のスズケングルーオウは、グループの英知を集め、すべての人々の笑顔あふれる豊かな生活に貢献し続けます
ビジョン(将来の理想像):健康創造のスズケングループは、健康に関わるさまざまな領域で、新しい価値を創造することに挑戦し、すべての人々の笑顔を応援するベストパートナーを目指します。

バリュー(行動基準):誠意(Sincerity)と
             倫理観(Morality)をもって
             独自性(Identity)を生かし
            お客様に学ぶ(Learning)心で
            進化(Evolution)し続けます

■ 株式会社スズケンの経営理念

1、 新しい価値の創造により、地球の健康とすべての人々の健康で豊かな生活に貢献する
2、 良き企業市民としての社会的責任と株主への責務を果たす
3、 社員は良き家庭人となり、会社は社員の自己実現の場となる

■ 株式会社スズケンの事業領域は「健康創造」

スズケンは、コア事業である医薬品流通機能の充実と効率化を図るとともに、ホルスター心電計などの医療機器の開発やホルスター心電図解析診断支援事業など専門医の先生と一般医の先生を仲介するシステムなど、医療を支援するさまざまな事業を立ち上げています。
スズケンは「健康創造企業」として、医療・健康に関わる幅広い分野で、次代につながる価値を創造し、人々の健康で豊かな生活を支援してまいります。

■ 株式会社スズケンの経営基本方針

1、 お得意様志向の経営
2、 全員参加の経営

■ 株式会社スズケンの行動指針

1、 誠意
2、 革新
3、 一緒にやりましょう

(株式会社スズケンHPより引用)

株式会社スズケンの事業ポートフォリオ

顧客信頼度ナンバーワンを目指すスズケンの事業内容です。

〇医薬品卸売事業:国内外1,000社の医薬品メーカー、医療機器メーカーから医療用医薬品、診断薬、医療機器、医療材料、医療食品、ニュートリション(患者用食品)などを仕入れて、全国11万7,000軒の病院、診療所、保険薬局に供給する事業です。スズケンの主軸となっている事業で2016年度は2兆1,284億円の売上高で前年度比13.5%の増収でした。営業利益も195億円となり増益となりました。この事業に携わっている社員は10,230人です。

〇医薬品製造事業:グループ会社の1つ、株式会社三和化学研究所で製造しています。糖尿病食後過血糖改善剤セイブル錠、DPP-4阻害剤スクニー錠、高尿酸血症・痛風治療薬ウリアディック錠などの他、医療用医薬品、診断薬、医療食品などの研究、開発、製造、販売を行っています。
2016年度は657億44百万円を売上ました。この事業に携わる社員は1,501人です。

〇保険薬局事業:医療機関からの処方箋に基づいて調剤を行う事業。医療機関、老人福祉施設などと連携を図り保険薬局事業を展開、そして薬局支援薬局(地域の保険薬局の業務改善、教育支援)の機能も合わせて持っています。今後はM&Aや新規出店を積極的に行う予定の事業です。2016年度の売上高は、1,031億94百万円 この事業に携わっている社員は2,997人です。

〇医療関連サービス事業:医療用医薬品の輸送、配送、希少疾病用医薬品の流通にかんするメーカー支援事業、介護事業、心電計、血圧計など医療機器製造事業など。
2016年度の売上高は、384億6百万円 この事業に携わっている社員は1,480人です。

株式会社スズケン まとめ

スズケンは会社の沿革を見ていただくと分かる通り、全国各地域の多くの医薬品販売会社を吸収合併又は子会社化をして巨大化してきた会社です。そのため企業風土の一体感創出のために、かなりの苦労があったことがうかがえます。その苦労があって、スズケンは盤石な経営基盤が形成され、医療行政の余程の変化がない限り、今後もさらに躍進していくことでしょう。

但し、医薬品卸売り業界も乱世の時代であることは変わりありません。現在スズケンは2兆円を超える販売量でありながら、業界で第3位です。1位のメディパルホールディングス、2位のアルフレッサホールディングスと3位のスズケンがシェア争いを行っています。いずれも巨大な医薬品商社ですから簡単には順位は入れ替わらないと思われますが、販売戦略の完成度が問われる戦いとなるでしょう。