ヤマエ久野株式会社の企業概要と沿革

■ヤマエ久野株式会社の企業概要

社名ヤマエ久野株式会社
本社所在地福岡市博多区博多駅東2丁目13-34エコービル
設立年月日1950年(昭和25年)4月27日
代表取締役社長網田日出人
株式公開福岡証券取引所(8108)
資本金1,025,960,600円
売上高368,708百万円(平成28年3月期)
従業員数連結2,138名 単体935名
事業内容ヤマエ久野グループは、連結子会社14社及び関連会社1社で構成され、主に一般加工食品、冷凍食品、小麦粉、酒類などを仕入れ並びに農産物の加工・弁当惣菜の製造を行い、コンビニ、量販店等に販売するとともに同商品の共同配送作業と住宅資材・木材加工及び製品を建材・木材店に販売する卸売業です。
ヤマエ久野株式会社HP参照

■ヤマエ久野株式会社の沿革

1947年(昭和22年)第一農産興業株式会社設立
1950年(昭和25年)合資会社小林江夏商店を吸収合併し株式会社江夏商店(現在の母体)と変更
1955年(昭和30年)株式会社江夏商店を江夏商事株式会社に変更
1966年(昭和41年)江夏商事株式会社をヤマエ商事株式会社と変更
1969年(昭和44年)ヤマエ商事株式会社が久野食糧株式会社と合併し、商号をヤマエ久野株式会社と変更
1972年(昭和47年)ヤマエ久野の子会社高千穂倉庫株式会社を高千穂運輸株式会社と変更
1974年(昭和49年)ヤマエ久野が福岡証券取引所へ株式上場
1976年(昭和51年)ヤマエ久野が子会社高千穂酒造株式会社を設立
1985年(昭和60年)ヤマエ久野が子会社株式会社リンネットを設立
1995年(平成7年)ヤマエ久野が子会社株式会社フレンドリーテリカを設立
1997年(平成9年)ヤマエ石油、ヤマエ久野、オリックス、オリックスレンタカー、オリックスオートリース株式会社の共同出資でオリックスレンタカー福岡株式会社を設立
1998年(平成10年)ヤマエ久野が子会社株式会社筑後デリカを設立
2002年(平成14年)ヤマエ久野が株式会社ウヤマの株式を取得し子会社化
2003年(平成15年)ヤマエ久野の子会社株式会社筑後デリカが株式会社フレンドリーデリカの営業を全て譲り受け株式会社デリカフレンズに社名変更
2004年(平成16年)ヤマエ久野が子会社株式会社カクヤマを設立
2005年(平成17年)ヤマエ久野が子会社株式会社ワイテックを設立
2006年(平成18年)ヤマエ久野が子会社ウアマエオート株式会社を設立
2007年(平成19年)ヤマエ久野の子会社オリックスレンタカー福岡株式会社をヤマエレンタリース株式会社に社名変更
2008年(平成20年)ヤマエ久野が子会社エコーフーズ株式会社を設立
2009年(平成21年)ヤマエ久野が子会社シンセイ酒類株式会社を設立
2009年(平成21年)ヤマエ久野が株式会社中九食品の株式を取得し子会社化
2011年(平成23年)ヤマエ久野が株式会社宝友の株式を取得し子会社化
2011年(平成23年)ヤマエ久野が子会社サンエー21を設立
2011年(平成23年)ヤマエ久野がカネトミ商事株式会社の株式を取得し子会社化
2012年(平成24年)ヤマエ久野が株式会社大和食品の株式を取得し子会社化
2012年(平成24年)ヤマエ久野がマルゼン商事株式会社の株式を取得し子会社化
2013年(平成25年)ヤマエ久野の子会社株式会社宝友とシンセイ酒類が合併しシンセイ酒類株式会社は解散
2014年(平成26年)ヤマエ久野の子会社株式会社サンエー21とエコーフーズ株式会社が合併し、エコーズ株式会社は解散
2015年(平成27年)ヤマエ久野の子会社株式会社中九食品と株式会社大和食品が合併し、株式会社大和食品は解散
2016年 (平成28年)ヤマエ久野がいくま商事株式会社の株式を取得して子会社化


ヤマエ久野株式会社HP参照

ヤマエ久野株式会社の経営基本理念と経営方針

■ ヤマエ久野株式会社の経営基本方針

業界の公共性を十分理解し、社業の進展を通じて社会に奉仕することを目標に、効率の高い営業体制をもって収益の向上に邁進する。

■ ヤマエ久野株式会社の経営方針

1、 GRADE70の初年度目標必達
1、 変化に対応した内部体制の革新
1、 動態把握と与信管理の徹底
1、 コンプライアンス体制の確立
1、 組織の活性化と人材育成、人間性の向上
*GRADE70とは、2017~2019年度中期経営計画の総称

(ヤマエ久野株式会社HPより引用)

ヤマエ久野株式会社の事業ポートフォリオ

〇ヤマエ久野の5つの機能

1、 ヤマエ久野は、必要なものを必要な時に(需給調整機能):各お店の必要な量(需要)とメーカーの生産できる量(供給)の調整を行う。
2、 卸売業であるヤマエ久野は大きな倉庫(在庫機能):卸売業はお店の倉庫の代役を果たしています。お店の必要な時に必要な量を届けます。お店は少ない在庫でOK.
3、 ヤマエ久野のスムースな商品配送とエコロジー(物流機能):メーカーからの商品を配達するトラックを卸売業でまとめて配送するためにトラックが少なくて済む。また、入荷出荷検品システム、ノー検品システム、カテゴリー一括配送システムなども導入しています。
4、 ヤマエ久野は情報屋さん(情報伝達機能):お店の売れ筋情報、何が売れているか、どのくらい売れているか、他社はどうなのか、などの情報分析。地域によって必要とする商品が異なる、そうした地域特性などの情報を活かした販売情報の提供。
5、 ヤマエ久野はお店の相談役(リテールサポート機能):卸売業は、商品の販売に関する情報をいっぱい持っています。それらの情報を様々な角度から分析して、お店に来るお客様にどうしたら喜んでもらえるかを伝える仕事です。カテゴリーマネジメント(売り場作りサポート)、棚割りシステム(主瀬の棚のどこに何をいくつ置くかの判断システム)など。

〇ヤマエ久野株式会社の4つの事業

1、 食品関連事業:第71期売上高2,656億6百万円(構成比72%)
ドライ食品(常温)、チルド食品、調味料、加工食品、インスタント食品、生鮮食料品、輸入洋酒、ウイスキー、ビール、発泡酒、本格焼酎他
2、 糖粉・飼料畜産関連事業:第71期売上高679億35百万円(構成比18.4%)
小麦粉、砂糖、醸造原料、食油、配合飼料、大豆粕、輸入肉、和牛、鶏卵、鶏肉他
3、 住宅、不動産関連事業:第71期売上高223億78百万円(構成比6.1%)
4、 その他の事業(運送業、燃料関連、石油製品、レンタカー、など):第71期売上高127億89百万円
(売上高はヤマエ久野株式会社平成28年3月期のものです)

ヤマエ久野株式会社 まとめ

ヤマエ久野のポリシーは社会との共生です。人と人、企業と企業など、中間流通業としての使命を自覚し、地域に根差したマーケティングが特徴です。
特に、ヤマエ久野の情報伝達機能とリテールサポート機能は特筆すべきビジネスアクションです。

お客さんと直接相対するお店では、常に自分の地域での立ち位置が気になります。競合店と何が勝っているのか、何が劣っているのか、常に把握しておきたいものです。こうした不安に対して、ヤマエ久野が持つ豊富な地域情報を適格に伝達することは、卸売り業者として非常に重要な仕事です。

また、ヤマエ久野のリテールサポートとして、お店に来ていただいたお客様にどのようにしたら喜んでもらえるか、を考えることは大事な視点です。お店のレイアウト、品揃え、棚プランなどの指導。あるいは、経営、税務、にまで相談できる存在であれば、これは信頼が増すに決まっています。
こうした会社の方針に基づく地道な活動が、盤石な経営基盤の基になっていることは否定できません。