株式会社クボタの会社概要と沿革

まずは、クボタの会社概要について説明していきます。

社名株式会社クボタ
本社所在地〒556-8601大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
創業1890年
代表取締役社長木股 昌俊
上場証券取引所東京
資本金840億円
事業内容農業機械・農業関連商品、エンジン、建設機械、電装機器の製品開発、パイプシステム、水処理システムの開発、素形材の提供などの事業
(株式会社クボタホームページより引用)

株式会社クボタの沿革

続いて、以下はクボタの沿革です。

1890年鋳物メーカーとして創業。衡器用鋳物・日用品鋳物の製造開始。

1893年
水道用鋳鉄管の製造開始。1917年に尼崎工場を開設し生産設備を移転。

1897年
「大出鋳造所」を「久保田鉄工所」に改称。消火栓・制水弁など水道用付属品の製造開始。

1922年
「農工用石油発動機」、「節炭機」(廃ガス利用による省エネ装置)、「耐熱鋳鉄」の製造開始。

1930年
商工省が「クボタ石油発動機」を優良国産品に選定。

1939年
株式公開。各工場に「技能者養成所」を設置。

1947年
「耕うん機」を開発、製造・販売開始。

1953年
「株式会社久保田鉄工所」を「久保田鉄工株式会社」に社名変更。「久保田建機株式会社」設立、建設機械業界へ進出。「パワーショベルなど建設機械」「船用甲板補機」の製造開始。

1955年
企業スローガン「国つくりから米つくりまで」制定。

1957年
住宅建材分野に進出。「住宅用建材カラーベスト」の製造開始。

1960年
国産初の「畑作用乗用トラクタ」を開発・商品化。わが国初の海外水道工事(プノンペン市)を受注・竣工。

1962年
「水処理事業部」新設、環境整備事業へ本格参入。「水田用トラクタ」の製造開始。

1963年
「自動販売機」の製造開始。

1964年
「都市ゴミ焼却プラント」の製作開始。

1969年
新企業スローガン「ゆたかな人間環境つくり」制定。「コンバイン」の製造開始。農作業機械化の一貫体系を完成。

1970年
「環境装置事業部」新設。

1972年
ゴミ焼却炉分野へ本格参入。米国に「クボタトラクタコーポレーション」を設立。米国トラクタ市場に本格的に進出。

1975年
「下水事業部」発足。

1980年
エジプト・シェルケア州より「灌漑システム」受注、砂漠の緑化に取り組む。新スローガン「技術で応えるたしかな未来」制定。

1984年
し尿処理方式「Uチューブニトロシステム」が環境庁より環境優良賞を受賞。技術テーマ「Hu-Tech(ヒュー・テック)」制定。

1986年
「電子基盤」「ハードディスク」「ラジコン芝刈機」の製造開始。

1989年
砂漠緑化プロジェクト「サヘル・グリーン・ベルト計画」「グリーンアース計画」に参画。

1990年
創業100周年。「株式会社クボタ」に社名変更。新コーポレート・シンボルとVI(ビジュアル・アイデンティティ)システムを展開。国際花と緑の博覧会に噴水・裂水装置「アレフ」を共同出展。

1992年
新スローガン「美しい日本をつくろう。」制定。廃棄物を燃料とする高効率ごみ発電施設付き焼却炉の研究開発に着手。クボタの寄付を基金として東京大学工学部に「国際環境計画講座」が開設。

1993年
21世紀に向かっての経営指針「創業2世紀ビジョン」を発表。

1995年
法や条例より厳しい基準での環境保全と継続的な環境改善をはかるために「環境監査制度」をスタート。

1999年
日本経済新聞社より「水中のダイオキシン類分解装置」に対して98年日経優秀製品・サービス賞優秀賞を受賞。

2001年
国内全事業でISO14001認証取得。

2002年
産業用エンジンが累計生産台数2000万台達成。

2005年
「豊島不法投棄廃棄物資源化システム」が優秀環境装置の経済産業大臣賞を受賞。トラクタが累計生産台数300万台達成。

2006年
クボタグループの社是・経営理念・行動憲章・行動基準を制定。新企業スローガン「社会の底力(メインスローガン)」「水と土と空と、人のために。(サブスローガン)」「美しい日本をつくろう。(サブスローガン)」を制定。「ベルト型下水汚泥ろ過濃縮機」が優秀環境装置の経済産業大臣賞を受賞。米国で新インプルメント工場が竣工。(クボタ インダストリアル イクイップメントコーポレーション(KIE))

2008年
社会貢献活動「クボタeプロジェクト」スタート。

2009年
タイで日系企業初のトラクタ生産工場が竣工(サイアムクボタトラクタ)。インドでダクタイル管生産工場が竣工(タタ メタリクス クボタ パイプス社(TMKPL))。

2010年
環境省より「エコ・ファースト企業」に認定。タイでコンバイン生産開始(サイアムクボタコーポレーション)。中国にポンプ製造・販売会社を設立(安徽久保田三聯ポンプ有限公司)。

2011年
日本経済新聞社より「中国市場向けコンバインPRO688Q」に対して2010年日経優秀製品・サービス賞優秀賞を受賞。中国地域統括会社を設立。「エコプロダクツ認定制度」の運用開始。サウジアラビアで鋳鋼製品工場が竣工(クボタサウジアラビアカンパニー有限責任会社)。中国に建設機械工場が竣工(久保田建機(無錫)有限公司)。香港に日本米の輸入精米販売会社を設立(久保田米業(香港)有限公司)。

2012年
クバンランド社をM&Aにより子会社化。中国にエンジン生産拠点を設立(久保田発動機(無錫)有限公司)。世界共通の企業理念「クボタグローバルアイデンティティ」、ブランドステートメントロゴの制定。水処理エンジニアリング会社を完全子会社化しクボタ化水を設立。

2013年
タイに部品調達会社を設立(Kubota Procurement & Trading (Thailand) Co.,Ltd.)。米国に中型トラクタ生産工場を設立。日本産米の輸入精米販売会社をシンガポールに設立(Kubota Rice Industry(Singapore)PTE Ltd.)。

2014年
フランスに大型畑作用トラクタの生産会社を設立(クボタファームマシナリーヨーロッパS.A.S.)。

2015年
インドで現地ニーズに適合した多目的トラクタの市場投入。米国の生産拠点が小型トラクタ等の累計生産100万台を達成
(株式会社クボタホームページより引用)

■クボタの沿革の要点
クボタは、1890年に鋳物メーカーとして創業し、衡器用鋳物・日用品鋳物の製造を開始したところから始まりました。その後クボタは、1953年に「株式会社久保田鉄工所」を「久保田鉄工株式会社」に社名変更し、建設機械業界へ進出します。そして1990年に創業100周年を迎え、「株式会社クボタ」に社名変更します。2015年にクボタは、インドで現地ニーズに適合した多目的トラクタを市場投入し、さらに米国の生産拠点が小型トラクタ等の累計生産100万台を達成し、現在もますます拡大しています。


株式会社クボタの関係会社(水・環境事業)

さらに、クボタは多数の関係会社と共に事業を展開しています。そのうち、水・環境事業を展開するクボタの関係会社をご紹介します。

■株式会社クボタケミックス
クボタの関係会社で、塩化ビニル等の合成樹脂管及び継手の製造・販売などの事業を展開しています。

■株式会社クボタ工建
クボタの関係会社で、上下水道・土木・建設工事請負などの事業を展開しています。

■日本プラスチック工業株式会社
クボタの関係会社で、ビニルパイプ及び各種シートの製造・販売などの事業を展開しています。

■株式会社クボタパイプテック
クボタの関係会社で、水道関連事業の設計・工事施工・配管技術研修他各種技術サービスなどの事業を展開しています。

■株式会社管総研
クボタの関係会社で、管網解析・管路管理・積算CADシステムの販売、水道施設に係わる調査・コンサルティングなどの事業を展開しています。

■株式会社ケーピーエス
クボタの関係会社で、鋳鉄管・各種パイプ・ポンプ・バルブ及びそれらの関連製品の販売などの事業を展開しています。

■札幌大成機工株式会社
クボタの関係会社で、各種パイプ・バルブ及びその他関連製品の販売並びに特殊継手の設計・施工・販売などの事業を展開しています。

■クボタ環境サービス株式会社
クボタの関係会社で、水及び廃棄物処理施設の維持管理、設計施工、補修改造工事並びに薬剤等の販売、水質・大気・廃棄物等の分析などの事業を展開しています。

■クボタメンブレン株式会社
クボタの関係会社で、液中膜ユニット・カートリッジ等の製造・販売・メンテナンス・技術指導などの事業を展開しています。

■クボタ浄化槽システム株式会社
クボタの関係会社で、浄化槽等排水処理設備・住宅設備の販売及び、設計、施工、メンテナンスの請負業務などの事業を展開しています。

■クボタ機工株式会社
クボタの関係会社で、ポンプの据付工事及び補修・メンテナンスなどの事業を展開しています。

■クボタ化水株式会社
クボタの関係会社で、産業向け用排水処理・排ガス処理に関する環境エンジニアリング、補修改造工事、維持管理、薬剤等の販売などの事業を展開しています。

(株式会社クボタホームページより参照)

このようにして関係会社を一覧で見てみると、クボタがいかに大規模に事業を展開しているかがわかりますね!

120年以上の歴史を持ち、人々の暮らしと社会に貢献してきた株式会社クボタ!

これまで紹介してきたように、クボタは環境を守りながら人々の暮らしを豊かにするために尽力してきました。トラクタやコンバインと言った農業機械だけでなく、水道や自動販売機、空調機器などの事業にも携わってきました。地球と人々の豊かさを守ることを使命とし、これまでクボタは事業を展開してきました。また、クボタでは創業当初から、「やればできる」「失敗を恐れるな」の信念を大切にし続けております。失敗を恐れず、常に新しい製品の開発やサービスの提供を続けるクボタの成長はこれからも続くことでしょう。

水、食料、環境を大切にし、人々に豊かな生活を提供してきたクボタの今後の活躍に注目ですね!