株式会社IHIの会社概要と沿革

まずは、IHIの会社概要について説明していきます。

社名株式会社IHI
本社所在地〒135-8710東京都江東区豊洲三丁目1-1 豊洲IHIビル
創業嘉永6年(1853年)12月5日
設立明治22年(1889年)1月17日
代表取締役社長満岡 次郎
上場証券取引所東京証券取引所、名古屋証券取引所、札幌証券取引所、福岡証券取引所
資本金1,071億円
事業内容資源・エネルギー・環境、社会基盤・海洋、産業システム・汎用機械、航空・宇宙・防衛などの分野の総合重工業
(株式会社IHIホームページより引用)

株式会社IHIの沿革

続いて、以下はIHIの沿革です。

1853(嘉永6年) 石川島造船所創設

1876(明治9年)
石川島平野造船所設立

1889(明治22年)
有限責任 石川島造船所設立

1907(明治40年)
播磨船渠(株)設立(のちに合併)

1924(大正13年)
(株)石川島飛行機製作所設立(のちの立飛企業(株)、新立川航空機(株))

1929(昭和4年)
自動車部門分離、(株)石川島自動車製作所設立(のちにいくつかの合併を経て、いすゞ自動車(株)に)。播磨船渠(株)が(株)播磨造船所に改称

1936(昭和11年)
芝浦製作所(現・(株)東芝)と共同で石川島芝浦タ-ビン(株)設立(陸用蒸気タービンの製作)

1939(昭和14年)
芝浦製作所(現・(株)東芝)、米ユナイテッド・エンジニアリング社と共同で芝浦共同工業(株)設立

1941(昭和16年)
名古屋造船(株)設立(のちに合併)

1945(昭和20年)
石川島平野造船所が2度の社名変更の後、石川島重工業(株)を設立

1954(昭和29年)
呉船渠、(株)播磨造船所から独立し(株)呉造船所発足

1957(昭和32年)
ジェットエンジン専門工場として、田無工場開設

1959(昭和34年)
石川島ブラジル造船所設立

1960(昭和35年)
石川島重工業(株)と(株)播磨造船所とが合併、石川島播磨重工業(株)発足

1961(昭和36年)
石川島芝浦タービン(株)の(株)東芝への吸収合併に伴い、石川島芝浦精機(株)を設立 (のちに合併)。名古屋重工業(株)設立(のちに合併)

1962(昭和37年)
石川島芝浦精機(株)および芝浦ミシン(株)と合併(資本金154億円)

1964(昭和39年)
重機械工場として横浜第一工場(現・横浜第二工場)新設。名古屋造船(株)および名古屋重工業(株)と合併(資本金240億円)。造船工場として横浜第二工場(現・IHIMU横浜工場)新設(第一船起工は10月22日)

1967(昭和42年)
芝浦共同工業(株)と合併(資本金258億7200万円)

1968(昭和43年)
重容器工場として横浜第三工場(現・横浜第一工場)第一期工事完成。(株)呉造船所と合併(資本金288億7200万円)

1973(昭和48年)
知多工場 (現・愛知工場)開所

1981(昭和56年)
日本航空機エンジン協会を設立(三菱重工業(株)、川崎重工業(株)と共同)

1983(昭和58年)
日、英、米、独、伊5ヵ国による民間機用エンジン(V2500)の開発でインターナショナル・エアロエンジンズ社設立

1988(昭和63年)
ディーゼルエンジン部門を分離し、(株)ディーゼルユナイテッドを設立

1994(平成6年)
「横浜エンジニアリングセンター」竣工

1995(平成7年)
住友重機械工業(株)と共同で(株)マリン ユナイテッドを設立

1998(平成10年)
ジェットエンジン部品工場として相馬工場竣工

2000(平成12年)
日産自動車(株)の宇宙航空事業を継承して設立した(株)アイ・エイチ・アイ・エアロスペースが営業開始

2001(平成13年)
製紙機械部門を分社化し、独・フォイト社と合弁で(株)アイ・エイチ・アイ フォイト ペーパーテクノロジーを設立

2002(平成14年)
「横浜エンジニアリングセンター二号館」竣工。船舶海洋事業を会社分割し、(株)アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッドを設立

2003(平成15年)
(株)新潟鐡工所の「原動機事業」および「交通システム・車両・除雪関連事業」を継承し、新潟原動機(株)と新潟トランシス(株)を設立。宇宙開発事業を(株)アイ・エイチ・アイ・エアロスペースに統合

2004(平成16年)
中国に現地メーカーと相次いで機械関係の合弁会社を設立。車両用ターボチャージャ「長春富奥石川島過給機有限公司」。機械式駐車設備「杭州西子石川島停車設備有限公司」(石川島運搬機械(株))。汎用圧縮機「IHI寿力圧縮技術有限公司」

2006(平成18年)
本店所在地を東京都江東区豊洲(豊洲IHIビル)へ変更

2007(平成19年)
相馬第二工場を開設。従来の相馬工場を相馬第一工場とし、合わせて相馬事業所を開設。社名を石川島播磨重工業株式会社から株式会社IHIに変更

2008(平成20年)
セメントプラント事業をカワサキプラントシステムズ(株)へ譲渡し、事業の選択と集中を進める

2009(平成21年)
ごみ処理施設(汚泥溶融・焼却処理施設を含む)の営業・計画・施工業務を、(株)IHI環境エンジニアリングへ移管。物流・鉄構事業本部と機械事業本部を廃止し、物流・鉄構事業本部を「ロジスティクスセクター」、「社会基盤セクター」、「海洋・鉄構セクター」に、機械事業本部を「産業システムセクター」、「回転機械セクター」の5セクターを新設。(株)栗本鐵工所、松尾橋梁(株)の橋梁・水門およびその他鋼構物事業を継承した新会社、(株)IHIインフラシステムを設立。シールド掘進機事業の新会社であるジャパントンネルシステム(株)を、JFEエンジニアリング(株)と共同で設立

2010(平成22年)
エネルギー事業本部を廃止し、エネルギーシステムセクターと原子力セクターを新設

2011(平成23年)
(株)東芝と原子力発電所向けタービン用機器製造合弁会社IHI・東芝パワーシステム(株)を設立

2012(平成24年)
電気通信会社の明星電気(株)を子会社化。IHI運搬機械(株)および石川島建材工業(株)を完全子会社化。ルクセンブルクのポールワース社と製鉄機械事業を行なう合弁会社、(株)IHIポールワースを設立。熱・表面処理事業強化のため、スイスのイオンボンド社を子会社化

2013(平成25年)
(株)アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッドと、JFEホールディングス(株)傘下のユニバーサル造船(株)を統合し、ジャパン マリンユナイテッド(株)を設立。IHIメタルテック株式会社の圧延機事業に関する権利および義務を三菱日立製鉄機械株式会社に承継

2014(平成26年)
褐炭焚きボイラ市場への早期参入を目的として、Steinmuller Engineering GmbHを買収。三菱重工業(株)、(株)日本政策投資銀行と、民間航空エンジン事業会社「三菱重工航空エンジン(株)」を設立
(株式会社IHIホームページより引用)

■IHIの沿革の要点
IHIは、1853年(嘉永6年) に石川島造船所を創設したところから始まりました。その後IHI は、1876年(明治9年) に石川島平野造船所、1889年(明治22年)には石川島造船所を設立し、徐々に拡大していきます。そしてIHIは、1929年(昭和4年) に自動車部門を分離して(株)石川島自動車製作所を設立、1954年(昭和29年) には(株)呉造船所を発足させるなど、グループ会社を増やしていきます。2014年(平成26年)にIHIは、三菱重工業(株)、(株)日本政策投資銀行と、民間航空エンジン事業会社「三菱重工航空エンジン(株)」を設立し、現在もますます拡大しています。


株式会社IHIの関係会社(資源・エネルギー・環境事業)

さらに、IHIは多数の関係会社と共に事業を展開しています。そのうち、資源・エネルギー・環境事業を展開するIHIの関係会社をご紹介します。

■(株)IHI環境エンジニアリング
IHIの関係会社で、バイオマス処理施設・排水処理設備およびこれに関する機械器具の設計,製造,据付,保守管理,改造修理,運転指導,運転維持管理および販売ならびに賃貸に関する事業。廃棄物の処理および廃棄物からの資源回収に関する事業などを展開しています。

■(株)IHI汎用ボイラ
IHIの関係会社で、ボイラ,省エネルギー機器、公害防止機器などの設計、製作,販売、据付、修理、サービスおよびその部品ならびに工業製品の販売などの事業を展開しています。

■(株)IHIプラントエンジニアリング
IHIの関係会社で、石油精製、石油化学、科学、医薬プラントおよびプラント機器の設計,調達,建設,試運転,メンテナンスなどに関する事業などを展開しています。

■IHIプラント建設(株)
IHIの関係会社で、ボイラ設備・原子力関係設備,貯蔵・環境プラント設備,産業用機械設備,風力・太陽光発電設備などの設計・据付・修理などの事業を展開しています。

■金町浄水場エネルギーサービス(株)
IHIの関係会社で、東京都水道局に対する電力および蒸気の供給などの事業を展開しています。

■寿鉄工(株)
IHIの関係会社で、機械加工、鉄構物の製造などの事業を展開しています。

■(株)ディーゼルユナイテッド
IHIの関係会社で、ディーゼルエンジンの製造、販売などの事業を展開しています。

■豊洲エネルギーサービス(株)
IHIの関係会社で、電力、蒸気、温水、冷熱などの供給に関する事業などを展開しています。

■新潟原動機(株)
IHIの関係会社で、ディーゼルエンジン(船用・陸用・車両用)、ガスエンジン、ガスタービン、Z型推進装置などの製造および販売などの事業を展開しています。

■ニコ精密機器(株)
IHIの関係会社で、原動機関用部品の製造・販売などの事業を展開しています。

■日本ジュロン・エンジニアリング(株)
IHIの関係会社で、プラント・エンジニアリング事業(JELグループの日本における営業窓口)、技術者派遣・紹介事業などを展開しています。

■IHI・東芝パワーシステム(株)
IHIの関係会社で、発電所向け蒸気タービンの低圧タービンケーシング,ノズルダイアフラム,その他の機器および構成部品の製造,保守および販売などの事業を展開しています。

■青森プラント(株)
IHIの関係会社で、原子力関連施設における改造工事および保守メンテナンス業務などの事業を展開しています。

(株式会社IHIホームページより参照)

このようにして関係会社を一覧で見てみると、IHIがいかに大規模に事業を展開しているかがわかりますね!

確かな技術と高度なエンジニアリング力で日本を支えてきた株式会社IHI!

これまで紹介してきたように、IHIは160年以上もの間、総合重工業を通して社会に貢献してきました。世界経済の複雑化により、現在のIHIを取り巻く環境は劇的なスピードで変化してきていると言います。ある程度の物が揃っている現在において、今までと同じ物を創造してもお客様の求める価値に届かないとIHIは考えています。そのため、現状に留まることなく研究開発を進め、常に新しいものを創造するよう努めてきました。これまでの知識や技術も活かし、IHIは更に革新していくことでしょう。

160年以上の歴史を持ち、今もなお成長し続けているIHIの今後の活躍に注目ですね!