野村ホールディングス株式会社の企業概要と沿革
まずは、野村ホールディングスの概要について説明していきます。
社名 | 野村ホールディングス株式会社 |
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本社所在地 | 〒103-8645 東京都中央区日本橋1-9-1 |
設立年月日 | 1925年(大正14年)12月25日 |
グループCEO | 永井 浩二 |
上場証券取引所 | 東京証券取引所、名古屋証券取引所、シンガポール証券取引所、ニューヨーク証券取引所(2001年12月17日ADSを上場) |
資本金 | 5,944億9,300万円 |
事業内容 | 持株会社 |
野村ホールディングス株式会社の沿革
続いて、以下は野村ホールディングスの沿革です。
1925年12月25日 | 株式会社大阪野村銀行の証券部を分離して設立 |
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1926年1月 | 公社債専門業者として営業開始 |
1927年3月 | ニューヨーク出張所開設 |
1938年6月 | 株式業務の認可を受ける |
1941年11月 | 我が国最初の投資信託業務の認可を受ける |
1946年12月 | 本店を東京都に移転 |
1948年11月 | 証券取引法に基づく証券業者として登録 |
1949年4月 | 東京証券取引所正会員となる |
1951年6月 | 証券投資信託法に基づく委託会社の免許を受ける |
1960年4月 | 証券代行業務を東洋信託銀行株式会社に営業譲渡、野村證券投資信託委託株式会社(1997年10月、野村投資顧問株式会社と合併し、野村アセット・マネジメント投信株式会社となる)の設立に伴い、証券投資信託の委託業務を営業譲渡 |
1961年10月 | 当社株式を東京証券取引所、大阪証券取引所、名古屋証券取引所に上場 |
1965年4月 | 調査部を分離独立させて、株式会社野村総合研究所を設立(1988年1月、野村コンピュータシステム株式会社と合併) |
1966年1月 | 電子計算部を分離独立させて、株式会社野村電子計算センターを設立(1972年12月、野村コンピュータシステム株式会社に社名変更、1988年株式会社野村総合研究所を合併し、社名を株式会社野村総合研究所に変更) |
1968年4月 | 改正証券取引法に基づく総合証券会社の免許を受ける |
1969年11月 | ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルInc. ボストン証券取引所の会員権を取得 |
1981年7月 | ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルInc. ニューヨーク証券取引所の会員権を取得 |
1985年11月 | 野村ビジネスサービス株式会社設立 |
1986年3月 | ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルLtd. ロンドン証券取引所の会員権を取得 |
1993年8月 | 野村投信銀行株式会社を設立 |
1997年4月 | 株式会社野村総合研究所のリサーチ部門を吸収し、金融研究所設立 |
1998年12月 | 証券取引法の改正により、金融監督庁より登録を受ける |
1999年1月 | 野村ファンドネット証券株式会社を設立 |
1999年11月 | 野村キャピタル・インベストメント株式会社、野村リアルティ・キャピタル・マネジメント株式会社を設立、野村企業情報株式会社、野村インベスター・リレーションズ株式会社および野村サテライト株式会社の株式を取得し、子会社化 |
2000年3月 | 野村アセット・マネジメント投信株式会社の株式を追加取得し、子会社化 |
2000年7月 | 野村バブコックアンドブラウン株式会社を連結子会社とする |
2001年2月 | 株式会社ジャフコを持分法適用関連会社とする |
2001年10月 | 持株会社への移行に伴い野村ホールディングスと野村證券株式会社に機能を分割 |
2001年12月 | 当社ADRをニューヨーク証券取引所に上場 |
2002年4月 | 野村證券株式会社が野村企画情報株式会社を吸収合併、野村ヒューマンキャピタル・ソリューション株式会社を連結子会社とする |
2003年6月 | 野村シティック国際経済諮詢有限公司を完全子会社化し、社名を野村企業諮詢(中国)有限公司に変更、委員会等設置会社(現 指名委員会等設置会社)へ移行 |
2004年1月 | 野村ファンドネット証券株式会社、野村ディーシー・プランニング株式会社、野村ヒューマンキャピタル・ソリューション株式会社を合併し、野村年金サポート&サービス株式会社を設立 |
2004年4月 | 株式会社野村資本市場研究所設立 |
2004年8月 | 野村ファシリティーズ株式会社設立 |
2005年4月 | 野村サテライト株式会社が営業のすべてを野村證券株式会社に譲渡 |
2006年4月 | 野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリー株式会社設立 |
2006年5月 | ジョインベスト証券株式会社開業 |
2007年2月 | インスティネット社を連結子会社とする |
2007年10月 | 株式会社プライベート・エクイティ・ファンド・リサーチ・アンド・インベストメンツ設立 |
2008年10月 | リーマン・ブラザーズのアジア・パシフィックならびに欧州・中東地域部門の雇用等の承継、リーマン・ブラザーズのインドにおけるIT等のサービス関連会社を買収 |
2009年11月 | 野村證券、ジョインベスト証券を統合し「野村ジョイ」サービスの提供を開始 |
2010年10月 | 野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社設立 |
2011年5月 | 野村土地建物を連結子会社とする、これに伴い野村不動産ホールディングス株式会社が連結子会社となる |
2011年10月 | 野村證券「ほっとダイレクト」と「野村ジョイ」を統合、「野村ネット&コール」を開始 |
2013年3月 | 野村不動産ホールディングス株式会社を持分法適用会社とする |
2015年4月 | 株式会社野村資産承継研究所設立 |
■野村ホールディングスの沿革の要点
野村ホールディングスは1925年12月25日株式会社大阪野村銀行の証券部を分離したところから始まりました。その後、野村ホールディングスは1938年6月に株式業務の認可を受け、1941年11月には日本で最初の投資信託業務の認可を受けます。野村ホールディングスは1961年10月に東京証券取引所・大阪証券取引所・名古屋証券取引所に上場、2001年12月にはニューヨーク証券取引所に上場します。
そして、野村ホールディングスは2008年10月にリーマン・ブラザーズのアジア・パシフィックならびに欧州・中東地域部門の雇用等の承継したことにより、更に事業基盤を拡大しました。その後も、野村ホールディングスはリーマン・ブラザーズのインドにおけるIT等のサービス関連会社を買収し、現在もますます拡大しています。
野村ホールディングス株式会社のミッション・ステートメント
また、国内トップクラスの証券会社でもある野村ホールディングスでは、以下のような ミッション・ステートメントを掲げています。
・野村ホールディングスは「投資」を軸に豊かな社会の創造に貢献する
・野村ホールディングスは変化を尊重し、常識を打破して、成長への挑戦を続ける
・野村ホールディングスは「顧客ありき」を貫き、常に顧客の揺るぎない信頼を獲得し続ける
・野村ホールディングスは「野村は一つ」の意識を持って連携し、野村グループの総合力を発揮する
・野村ホールディングスは、多様性とお互いを認め合う精神を尊重する
このように上記の5つのミッション・ステートメントを見てみると、野村ホールディングスは人間関係の構築を大切にしていることが分かります。野村ホールディングスの社員同士の関係の構築、顧客との信頼関係の構築、などといった人間関係を大切にして協力することで、今までの常識を打破し、更なる成長を目指していると考えられます。投資信託業務は信頼関係がないと成り立ちません。その信頼関係は、顧客と会社の信頼関係、社員同士の信頼関係、社会と会社の信頼関係、など全ての人間との信頼関係と考えて良いでしょう。
野村ホールディングス株式会社の事業案内
さらに、野村ホールディングスでは様々な事業を子会社も含めて戦略的に展開しています。 現在の野村ホールディングスを支える事業は、以下の通りです。
■野村アセットマネジメント株式会社
野村ホールディングスのグループ会社で、資産運用会社です。
■野村信託銀行株式会社
野村ホールディングスのグループ会社で、信託および銀行両業務でのサービスを提供しています。
■野村バブコックアンドブラウン株式会社
野村ホールディングスのグループ会社で、航空機等の大型物件の国際リース取引の組成等を行うインベストメントバンクです。
■野村キャピタル・インベストメント株式会社
野村ホールディングスのグループ会社で、コーポレート・ファイナンス・ビジネスを担っています。
■野村インベスター・リレーションズ株式会社
野村ホールディングスのグループ会社で、IR活動の実行支援コンサルティングを行い、投資家へのコミュニケーション活動をサポートしています。
■野村ファンド・リサーチ・アンド・テクノロジー株式会社
野村ホールディングスのグループ会社で、ファンドの調査、分析、評価とファンド・オブ・ファンズの運用に対する投資助言を行う投資顧問会社です。
■野村リサーチ・アンド・アドバイザリー株式会社
野村ホールディングスのグループ会社で、IPOリサーチ、事業アドバイス、ベンチャーキャピタルを行っています。
■野村ビジネスサービス株式会社
野村ホールディングスのグループ会社で、証券業におけるバックオフィス専門会社です。
■野村ファシリティーズ株式会社
野村ホールディングスのグループ会社で、適切なビジネス空間構築のためのファシリティ・マネジメント・サービスの提供を行っています。
■野村資本市場研究所
野村ホールディングスのグループ会社で、実務に根差した研究、政策提言を中立的、専門的に行う会社です。
■野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリー株式会社
野村ホールディングスのグループ会社で、医療機関や介護施設に対して資金調達手法の提言や経営ニーズのソリューション提供を行います。
■野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社
野村ホールディングスのグループ会社で、アグリビジネスに対し、調査、提言、コンサルティング業務やセミナー・シンポジウム等のイベントの開催などをします。
■野村ファイナンシャル・プロダクツ・サービシズ株式会社
野村ホールディングスのグループ会社で、野村グループの海外拠点におけるデリバティブ、有価証券のポジション、リスクの集約管理をしています。
■野村資産承継研究所
野村ホールディングスのグループ会社で、資産承継、事業承継のアドバイス、コンサルティング業務や、刊行物の企画、執筆、編集、販売をしています。
このようにして事業を一覧で見てみると、野村ホールディングスがいかに巨大な企業で市場にも大きな影響力を持っていることがわかりますね!
100年近くの歴史を持つ大企業の野村ホールディングス株式会社!
これまで紹介してきたように、野村ホールディングスは100年近くの歴史を持ち、事業を拡大してきました。特に2008年10月のリーマン・ブラザーズのアジア・パシフィックならびに欧州・中東地域部門の雇用等の承継、インドにおけるIT等のサービス関連会社を買収してから、野村ホールディングスは急成長を遂げています。これからもその成長は止まることなく続くことでしょう。
今後もさらなる躍進が期待できる野村ホールディングス、証券マンとしてのキャリアアップを検討させる際には注目の企業ですね!