株式会社キャンバスの企業概要

社名株式会社キャンバス
本社所在地静岡県沼津市大手町二丁目2番1号
設立年月日2000年1月18日
代表取締役社長河邊 拓己
株式公開東京証券取引所マザーズ市場上場
資本金3,974百万円
事業内容抗癌剤の研究開発

株式会社キャンバスの沿革

2016年3月
提携先Stemlile社、CBS9106(同社における開発コード:SL-801)の固形癌を対象とする臨床第1相試験を開始
2015年12月
CBS9106のIND申請完了
2014年12月
CBS9106について米国Stemline社とライセンス契約を締結
2013年4月
CBP501の非小細胞肺癌に対する臨床第2相試験速報結果公表。主要評価項目未達成なるも特定の患者集団を対象とした解析で重要な副次的評価項目における顕著な効果が示唆される
2012年6月
CBP501が悪性胸膜中皮腫に対する臨床第2相試験で主要評価項目を達成した旨をASCOで発表
2012年1月
CBP501、中皮腫を対象として米国FDAからオーファンドラッグ指定
2011年12月
CBS9106米国特許成立
2011年10月
CBP501、シスプラチン、ペメトレキセドの3剤併用による臨床第2相試験(対象:非小細胞肺癌・悪性胸膜中皮腫)の患者登録を完了
2010年9月
本社、研究所及び動物実験施設を集約し、静岡県沼津市大手町(現在地)に移転
2010年6月
CBP501とそのバックアップ化合物について締結していた武田薬品工業株式会社との共同事業化契約を解消
2009年9月
東京証券取引所マザーズ市場に株式上場
2009年6月
CBP501、シスプラチン、ペメトレキセドの3剤併用による臨床第2相試験(対象:非小細胞肺癌)を米国で開始
2008年11月
CBP501、シスプラチン、ペメトレキセドの3剤併用による臨床第2相試験(対象:悪性胸膜中皮腫)を米国で開始
2008年5月
CBP501、シスプラチン、ペメトレキセドの3剤併用による臨床第1相試験を米国で開始
2008年4月
当社の薬剤スクリーニング法によって見出された抗癌剤候補低分子化合物CBS9100シリーズについて特許出願
2007年3月
CBP501とそのバックアップ化合物について、武田薬品工業株式会社と共同事業化契約を締結
2006年10月
CBP501とシスプラチンの併用による臨床第1相試験を米国で開始
2006年4月
米国特許庁よりCBS2400シリーズに係わる特許を取得
2006年3月
動物実験施設を静岡県沼津工業技術センター付設インキュベーション施設から静岡県沼津市通横町の本社隣接地に移設
2006年2月
米国特許庁よりCBP501に係わる特許を取得
2005年5月
欧州特許庁より薬剤スクリーニング法及びオリジナルペプチドTAT-S216に係わる特許を取得 CBP501の臨床第1相試験を米国で開始
2005年4月
米国特許庁より薬剤スクリーニング法に係わる特許を取得
2005年2月
米国食品医薬品局(FDA)よりCBP501の臨床第1相試験開始のためのIND申請について承認
2003年6月
当社の薬剤スクリーニング法によって見出されたG2チェックポイント阻害剤候補低分子化合物CBS2400シリーズについて特許出願
2003年1月
オリジナルペプチドTAT-S216最適化した抗癌剤候補化合物CBP501について特許出願
2002年4月
本社及び研究所を静岡県沼津市通横町に移転 動物実験施設を静岡県沼津工業技術センター内に開設
2002年3月
科学顧問会議(SAB)を組成
2001年1月
静岡県沼津市大岡の静岡県沼津工業技術センター付設インキュベーション施設内に研究所を開設
2000年9月
薬剤スクリーニング法及びG2チェックポイント阻害オリジナルペプチドTAT-S216について特許出願
2000年1月
G2チェックポイントに関する研究成果をもとに、正常細胞に影響が少ない新規抗癌剤の研究開発を目的として愛知県豊田市に設立
1998年12月
G2チェックポイントを特異的に阻害すると考えられるオリジナルペプチドTAT-S216設計成功
1997年1月
発癌遺伝子Hox11がG2チェックポイントを阻害することを科学雑誌Natureに寄稿
1994年頃
Hox11発癌機構解析中にG2チェックポイント阻害による抗癌剤開発の可能性を着想
以上、公式サイトより引用

株式会社キャンバスの事業ビジョン

キャンバスの事業ビジョンは「より良い抗癌剤を一日も早く患者さんにお届けすること」です。がん患者が多い社会にあって、良い薬を造り出すことに日々努力しています。

株式会社キャンバスの経営理念

まず第一に「フェアであること」がキャンバスの経営理念です。そしてキャンバスが第二に心がけているのが「科学的・倫理的・経済的に正しい道を最短の距離・時間で進むこと」です。この2つの理念に基づいてキャンバスの社内倫理綱領が定められています。

株式会社キャンバスの事業ポートフォリオ

株式会社キャンバスの開発パイプライン

キャンバスのパイプラインは5つの化合物から成っています。どれも抗がん剤に関係するもので、がん患者や医療機関関係者が切に必要としている薬ばかりです。現在でも不断の努力をもって研究開発が行われています。

株式会社キャンバスの創薬事業

創薬事業というのはあまり耳慣れない言葉ですが、キャンバスの主な仕事の1つです。創薬はまず化合物を調べることから始まります。キャンバスはテーマに沿った化合物を探索し、改良、臨床試験を行っています。

株式会社キャンバスの研究開発

研究開発はキャンバスの重要なイノベーションの手段です。生細胞の挙動を調べたり、作用メカニズムを考慮する事がキャンバスの研究開発機関で行われています。

株式会社キャンバスの事業案内、サービス紹介

株式会社キャンバスが開発している抗癌剤

キャンバスは抗癌剤をメインに作っている創薬業者です。キャンバスが作る薬の中にはCBP501、CBS9106、CBP-A、CBP-Bなどがあります。中でもキャンバスのCBPは開発段階が最適化の段階まで進んでいるんですよ。

またIDO/TDO阻害剤は現在、静岡県立大学と提携を組んでおり、共同研究が行われています。こういった産学連携の事業もキャンバスでは行われています。

株式会社キャンバスの研究開発

研究開発とよく一語まとめられますが、じつは研究と開発は別個のものです。キャンバスでは化合物の探索研究から始まり最適化、前臨床試験までのプロセスを研究と呼んでおり、それ以降の段階を開発と呼んでいます。キャンバスの開発段階では安全か?効果はあるか?などの要素が試験されます。

キャンバスの開発ではIND申請と呼ばれる米国における臨床試験が行われます。INDとはInvestigational New Drugの略で、キャンバスが新しい薬を作るときには毎回行うものなんです。

キャンバスにおいて臨床試験は何回かに分けて行われます。キャンバスの臨床試験の第一段階は少人数、それから第二段階目に50名から200名ほどの中人数、最後に大人数に対する臨床試験が行われます。

キャンバスが薬を医療機関に提供する前に行う最終的な確認作業、それが、新薬承認申請です。このキャンバスの申請書が許認可当局に提出され、最終的な使用許可が得られるわけです。

企業としての株式会社キャンバス

キャンバスの事業利益は年々増加しています。創薬業という収益化が難しく、専門性の高い事業であるにも関わらず、キャンバスは不断の努力によって利益を出してきたんです。キャンバスは世界の抗癌剤の主戦場である米国市場と一致協力してきました。現在でもキャンバスは協働しながら研究開発を行っています。

株式会社キャンバスの社名の由来

キャンバスという社名を採用したのは、新しいキャンバスに描くように人が自由に生きられるようにしたいという願いからです。またキャンサー・バスターズになりたいという思いからもキャンバスという名前が付けられました。

独自の強みを持つ企業、株式会社キャンバス

キャンバスは独自の創薬プラットフォームを持っており、ノウハウもあるので、抗癌剤においてはプロフェッショナルと言えるでしょう。

日本において、抗癌剤はまだまだ発展途上の段階。現在でも多くの人が がんで苦しんでいます。キャンバスはそういった状況を打破するためにアメリカと協力をしながら医薬品の発展に貢献しています。わたしたちの未来に関わるキャンバスの事業。引き続き発展してほしいですね。