稲畑産業株式会社の会社情報と会社沿革

まずは、稲畑産業の会社情報について説明していきます。

会社名稲畑産業株式会社
大阪本社TEL06(6267)6051
東京本社TEL03(3639)6415
創業年月日1890年10月1日
設立年月日1918年6月10日
代表取締役 社長執行役員稲畑 勝太郎
上場証券取引所東京 第一部
資本金93億6千4百万円
事業内容情報電子、化学品、合成樹脂の加工製造事業、住環境事業、生活産業、などの事業
(稲畑産業株式会社ホームページより参照)

稲畑産業株式会社の会社沿革

続いて、以下は稲畑産業の会社沿革です。

1890年京都市に稲畑染料店を創業

1891年
「IK」を商標と定める

1894年
東京出張所を開設し、大阪の染料商として初めて関東に進出する。稲畑勝太郎らが発起人となって、毛斯綸紡織株式会社を創立する

1897年
稲畑勝太郎、フランスから映画機械「シネマトグラフ」を持ち帰る。稲畑染工場を創立する。本店を大阪市(現在地:大阪本社)に移転、京都店を支店とする

1908年
中国・天津に東華洋行を設立、これを稲畑商店天津支店として、販路を開拓する(1922年廃止)

1918年
個人商店を法人化し、株式会社稲畑商店となる

1922年
稲畑勝太郎、大阪商業会議所(現・大阪商工会議所)第10代会頭(~1934年)に就任する

1926年
稲畑勝太郎、日本染料製造㈱の社長となる

1930年
名古屋出張所を開設する。関東大震災で焼失した東京支店新社屋落成

1935年
稲畑染工場を東洋紡績㈱に譲渡する

1937年
稲畑太郎、第2代社長に就任する。ベルギー・ブリュッセルに出張所を開設する

1939年
中国・上海、天津に出張所を開設する

1940年
インドネシア・バタビヤ(現・ジャカルタ)、韓国・ソウル、中国・青島、奉天に出張所を開設する

1943年
商号を稲畑産業株式会社に変更する。インドネシア・ジョグジャカルタに出張所を開設する

1944年
日本染料の住友化学工業㈱(現・住友化学㈱)と合併に伴い、稲畑産業は住友化学工業㈱の染料、化学品、医薬品の特約販売店となる

1946年
染料課を新設、戦時下の統制の撤廃により、染料の取扱いを復活する

1949年
米モンサント社(現モンサント・カンパニー)の塩化ビニル樹脂の取扱を開始する

1954年
戦災で焼失した稲畑産業の大阪本社新社屋落成

1959年
機械金属部を新設し、これを機にフランス・アルザス社と織機の取引を再開する。我が国に初めてポリプロピレンを輸入する

1961年
大阪証券取引所市場第二部に株式上場する。合成樹脂分野のビジネス拡大により、化学品から合成樹脂部門が分離独立する

1962年
東京証券取引所市場第二部に株式上場する

1963年
合板、ポリエステル化粧板など取扱商品が増え、化学品から建材部が分離独立する

1966年
医薬品部を医薬事業部と改組し、販売体制の強化・拡充を図る

1969年
伊藤英夫、第3代社長に就任する

1970年
本部制を採用し、染料・化学品・合成樹脂・機械の各本部を設置する

1972年
稲畑勝雄、第4代社長に就任する

1973年
東京・大阪証券取引所第一部銘柄に指定される。稲畑勝雄、ポルトガル名誉領事に就任する

1974年
建材本部が発足する。シンガポールに駐在員事務所を開設する

1975年
化学品本部内に食品部を新設、食品用コーンスターチや水産物を取り扱う

1976年
シンガポールに戦後初の海外営業拠点となるInabata Singapore (Pte.) Ltd.を設立する

1977年
化学品本部から食品部門が分離独立する

1978年
シンガポールに山陽化工㈱と合弁で樹脂コンパウンド製造のSanyo-IK Color (Pte.)Ltd.を設立する。米国・ニューヨークにInabata America Corp.を設立する

1979年
稲畑産業の貿易を担当する海外本部を新設する

1983年
稲畑産業の東京支店を東京本社と改称し、両本社制を採用する。機械電子材料本部が発足する

1984年
医薬事業部を分離し、住友化学工業㈱(現・住友化学㈱)との共同出資による住友製薬㈱を設立する(現・大日本住友製薬㈱)。栄養補助食品販売の日本ビーエフ㈱を設立する

1986年
半導体検査装置製造の㈱しなのエレクトロニクスを設立する

1987年
タイ・バンコクにSiam Inabata Co., Ltd.を設立する(現・Inabata Thai Co., Ltd.)。タイ・バンコク近郊に樹脂コンパウンド製造のSIK (Thailand) Ltd.を設立する。合成樹脂成型加工のアイ・アンド・ピー㈱を設立する

1988年
マレーシア・クアラルンプールにInabata Malaysia Sdn.Bhd.を設立する。ガラス基板切断・エッチング加工の武蔵野ファインガラス㈱を設立する。事業拡大により、食品部が食品本部となる。香港に稲畑産業(香港)有限公司を設立する。ベルギー・ブリュッセルにInabata Europe S.A.を設立する

1989年
英国・テルフォードにプリンター紙送り装置製造販売のIK Precision Co.,Ltd.を設立する。染色仕上加工に関する試験受託の稲畑染色技研㈱を設立する(現:稲畑ファインテック㈱)。フィリピン・マニラに樹脂コンパウンド製造のS-IK Color Philippines Inc. を設立する。マレーシア・クアラルンプール近郊に樹脂コンパウンド製造ColourCompound (M) Sdn.Bhd.を設立する

1990年
フランス・パリにInabata France S.A.R.L.を設立する(現:Inabata France S.A.S.)。稲畑産業の創業100周年を迎える。稲畑産業の大阪本社新社屋が完成する。タイ・バンコク近郊にインフレーションフィルム製造のApple Film Co.,Ltd. を設立する

1991年
インドネシア・ジャカルタにPT. Inabata Indonesiaを設立する

1993年
稲畑化成品㈱を設立する(現:稲畑ファインテック㈱)

1994年
マレーシア・ジョホールに樹脂コンパウンド製造のS-IK Color (M) Sdn.Bhd.を設立する。稲畑勝雄、大阪日本ポルトガル協会会長に就任する

1995年
インドネシア・ジャカルタ近郊に樹脂コンパウンド製造のPT.S-IK Indonesiaを設立する。中国・東莞に樹脂コンパウンド製造の山陽稲畑複合塑料(香港)有限公司を設立する(現:山陽稲畑複合塑料(東莞)有限公司)。中国・上海に染料、染色助剤の技術情報・分析データ提供の上海斯開科-稲畑染料応用技術研究中心有限公司を設立する(現:上海稲畑染技術研究有限公司)

1996年
中国・上海に上海稲畑産業貿易有限公司を設立する。タイ・サムットプラカーンにコクヨ㈱と合弁で汎用文具製造のKOKUYO-IK(Thailand) Co.,Ltd.を設立する

1997年
タイ・アユタヤにゴム・シリコーン成型加工のHi-Tech Rubber Products Co.,Ltd.を設立する

1998年
フィリピン・マニラにInabata Philippines, Inc.を設立する。稲畑武雄、第5代社長に就任する

1999年
情報電子・住環境・化学品・合成樹脂・食品の5分野に事業を再編する

2000年
英国・ロンドンにInabata UK Ltd.を設立する。稲畑産業の創業110周年事業として、東京ロータリークラブを通じ、カンボジア地雷除去プロジェクトに活動支援金2,000万円寄付する。ISO14001(環境マネジメントシステム)の認証を取得する

2001年
台湾に住友化学工業㈱ (現・住友化学㈱)と合弁で液晶用偏光板製造の有限公司を設立する。中国・上海に住友化学工業㈱ (現・住友化学㈱)と合弁で高純度なガリウム精製の上海住化高純度金属有限公司を設立する。メキシコ・ファーレスに合成樹脂成型加工のIK Precision de Mexico, S.A.de C.V.を設立する

2002年
中国・大連に樹脂コンパウンド製造の稲畑工貿(大連保税区)有限公司を設立する。ヘンケル・ジャパン㈱からLED封止材事業の製造・販売権を買収する。米カリフォルニア州ノバトに水産物販売会社DNI Group, LLCを設立する

2003年
ベトナム・ハイフォンに樹脂コンパウンド製造のSIK Vietnam Co., Ltd.を設立する。執行役員制度を導入する

2004年
中国・東莞に樹脂コンパウンド製造の東莞山陽稲畑工程塑料有限公司を設立する。中国・天津に天津稲畑産業国際貿易有限公司を設立する

2005年
ISO9001(品質マネジメントシステム)の認証を取得する。中国・広州に広州稲畑産業貿易有限公司を設立する。タイ・バンコクにNitoro Chemical Industry Ltd.と合弁でニトロセルロース製造のNobel NC Co., Ltd.を設立する。稲畑勝太郎、第6代社長に就任する

2006年
フランスのファインケミカルメーカーであるArdeaグループを買収し、フランス・エルブーフに医薬中間体製造のPharmasynthese S.A.S.を設立する。韓国・ソウルにInabata Korea & Co.,Ltdを設立する。ポーランド・トルンにInabata Poland Sp. z o. o.を設立する

2007年
稲畑ファインテック㈱を設立し、染料事業を移管する。中国・上海に塗料原料加工の上海稲畑精細化工有限公司を設立する

2008年
メキシコ・ケレタロにホイスト、クレーンの設計施工販売のNH Inabata, S. de R.L. de C.V.を設立する。ベトナム・ハノイにInabata Vietnam Co., Ltd.を設立する。インド・ニューデリーにInabata India Private Ltd.を設立する

2009年
メキシコ・ティフアナに液晶用拡散、光学シート等加工のIK Tech de Mexico, S. de R.L. de C.V.を設立する。インドネシア・ジャカルタ近郊にグリップテープ製造のPT. Inabata Creation Indonesiaを設立する

2010年
稲畑産業の創業120周年を機に、「経営理念=Mission」「目指す姿=Vision」「価値観=IK Values」を新しく制定する

2012年
情報電子・化学品・生活産業・合成樹脂・住環境の5分野に事業を再編する。メキシコ・ケレタロにInabata Mexico, S.A. de C.V.、メキシコ・シラオに樹脂コンパウンド製造のIK Plastic Compound Mexico, S.A. de C.V.を設立する

2013年
ミャンマー・ヤンゴンにInabata Thai Co.,LTd., Yangon Branchを開設する。トルコ・イスタンブールにInabata Singapore (Pte.) Ltd.,Istanbul Representative Officeを開設する。フィリピン・ビニャンに樹脂コンパウンド製造のIK Plastic Compound Phils.Inc.を設立する。ブラジル・サンパウロにInabata Brasil Importacao e Exportacao Ltda.を開設する。ベトナム・ダナンにインフレーションフィルム製造のApple Film Da Nang Co.,Ltd.を設立する。ドイツ・デュッセルドルフにInabata Europe GmbHを設立する

2015年
UAE・ドバイにInabata Europe GmbH Middle East (Branch)を開設する
(稲畑産業株式会社ホームページより参照)

■稲畑産業の会社沿革の要点
稲畑産業は、1890年に京都市に稲畑染料店を創業したところから始まりました。その後、1943年に商号を稲畑産業株式会社に変更しました。そして稲畑産業は、1961年に大阪証券取引所市場第二部に株式上場し、1962年には東京証券取引所市場第二部に株式上場します。さらに稲畑産業は、1973年には東京・大阪証券取引所第一部銘柄に指定され、勢いを増していきます。2015年に、稲畑産業はUAE・ドバイにInabata Europe GmbH Middle East (Branch)を開設し、現在もますます拡大しています。

稲畑産業株式会社の関係会社

さらに、稲畑産業は関係会社と共に様々な事業を展開しています。 現在の稲畑産業を支える関係会社は、以下の通りです。

■アイ・アンド・ピー(株)
合成樹脂の成型加工、などの事業を展開しています。

■ (株)一光園
水産物等の加工販売、などの事業を展開しています。

■ 稲畑ファインテック(株)
化学品等の販売、などの事業を展開しています。

■ エヌ・アイ・シー(株)
プラスチックフィルム製品の加工販売、などの事業を展開しています。

■ オルディ(株)
プラスチックフィルム製品・梱包資材の加工および付帯機器、システムの設計販売、などの事業を展開しています。

■ 関西高分子工業(株)
プラスチックフィルムの製造、などの事業を展開しています。

■ (株)ダイワフーズ 
水産物等の販売、などの事業を展開しています。

■ 太洋プラスチックス(株)
プラスチックフィルムの製造、などの事業を展開しています。

■PT. IK Precision Indonesia
合成樹脂成型加工、などの事業を展開しています。

■PT. Inabata Indonesia
合成樹脂、化学品等の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■PT. S-IK Indonesia
樹脂コンパウンド、などの事業を展開しています。

■Inabata Malaysia Sdn. Bhd.
合成樹脂等の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■SIK Color (M) Sdn. Bhd.
樹脂コンパウンド、などの事業を展開しています。

■IK Plastic Compound Phils. Inc.
樹脂コンパウンド、などの事業を展開しています。

■Inabata Philippines, Inc.
合成樹脂等の販売、などの事業を展開しています。

■Inabata Singapore (Pte.) Ltd.
合成樹脂、化学品、情報電子関連の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■Apple Film Co., Ltd.
プラスチックフィルムの製造、などの事業を展開しています。

■Hi-Tech Rubber Products Co., Ltd.
各種ゴム成型品の製造、などの事業を展開しています。

■Inabata Thai Co., Ltd.
合成樹脂、化学品、食品、機械等の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■SIK (Thailand) Ltd.
樹脂コンパウンド、などの事業を展開しています。

■Inabata Vietnam Co.,Ltd.
合成樹脂、電子材料、化学品等の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■SIK Vietnam Co., Ltd.
樹脂コンパウンド、などの事業を展開しています。

■稲畑工貿(大連保税区)有限公司
樹脂コンパウンドおよび合成樹脂、化学品等の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■稲畑産業(香港)有限公司
合成樹脂、機械、電子材料、化学品等の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■広州稲畑産業有限公司
合成樹脂、機械、電子材料、化学品等の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■山陽稲畑複合塑料(東莞)有限公司
樹脂コンパウンド、などの事業を展開しています。

■上海稲畑産業貿易有限公司
合成樹脂、化学品等の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■上海稲畑精細化工有限公司
塗料原料の加工、などの事業を展開しています。

■Inabata Korea & Co., Ltd.
電子材料等の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■NH Inabata, S. de R.L. de C.V.
ホイスト、クレーンの設計、施工販売、などの事業を展開しています。

■DNI Group, LLC
食品の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■Inabata America Corp.
化学品、電子材料、食品原料、合成樹脂等の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■Inabata Europe GmbH
電子材料、化学品、合成樹脂等の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■Inabata France S.A.S.
化学品の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■Pharmasynthese S.A.S.
精密化学品の製造、などの事業を展開しています。

■Inabata UK Ltd.
電子材料、化学品、合成樹脂等の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■アルバック成膜(株)
電子工業・光学工業用材料部品の製造、などの事業を展開しています。

■エヌアイパックス(株)
パッケージの印刷・成型、などの事業を展開しています。

■(株)クリーン・アシスト
合成樹脂製品および雑貨品の販売、などの事業を展開しています。

■丸石化学品(株)
化学品等の販売、などの事業を展開しています。

■PT. Inabata Creation Indonesia
グリップテープ加工、などの事業を展開しています。

■アイケイファーム余市(株)
農産物の生産、販売、などの事業を展開しています。

■神戸ウェルネスサイエンス(株)
健康食品・健康器具の開発、製造販売、などの事業を展開しています。

■Inabata India Private Ltd.
合成樹脂、電子材料、化学品等の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■Apple Film Da Nang Co.,Ltd.
プラスチックフィルムの製造、などの事業を展開しています。

■上海稲畑染色技術研究有限公司
染料、染色助剤の技術情報・分析データの提供、などの事業を展開しています。

■天津稲畑産業国際貿易有限公司
合成樹脂、化学品等の輸出入、販売、などの事業を展開しています。

■IK Plastic Compound Mexico, S.A. de C.V.
樹脂コンパウンド、などの事業を展開しています。

■Inabata Mexico, S.A. de C.V.
合成樹脂、食品、化学品等の販売、などの事業を展開しています。

■Inabata Brasil Importacao e Exportacao Ltda.
化学品、合成樹脂等の販売、などの事業を展開しています。

(稲畑産業株式会社ホームページより参照)

このようにして関係会社を一覧で見てみると、稲畑産業がいかに大規模な事業を展開しているかがわかりますね!


「愛」「敬」の精神の下、世界で活躍する稲畑産業株式会社!

これまで紹介してきたように、稲畑産業は「愛」「敬」の精神の下、様々な事業を展開してきました。時代の変化に伴ってお客様のニーズも多様化していると、稲畑産業は考えています。お客様の様々なニーズに応え、グローバルに事業を展開することによって稲畑産業は成長してきました。現在の稲畑産業は海外18ヵ国に60拠点を持ち、関係会社の半分以上が海外に展開しています。稲畑産業は、日本だけでなく世界でもますます活躍していくことでしょう。

創業120年の歴史を持ち、グローバルに展開する稲畑産業の今後の活躍に注目ですね!