アンリツ株式会社の企業概要

社名アンリツ株式会社
本社所在地〒243-8555神奈川県厚木市恩名5-1-1
設立年月日1895年(明治28年)
代表取締役社長橋本 裕一
株式公開東証1部
資本金19,052百万円
事業内容通信機器・電子計測器等の製造・販売等

アンリツ株式会社の沿革

1890~1929年
1895年 (明治28年)
アンリツの祖、合資会社「石杉社(せきさんしゃ)」を設立
1900年 (明治33年)安中電機製作所を設立
1903年 (明治36年)安中電機、無線電信送信機と30センチ火花コイルを第5回内国勧業博覧会に出展
1905年 (明治38年)日本海海戦の緒戦で哨艦信濃丸が、安中製の36式無線電信機で“敵艦見ゆ”の信号を発信
1908年 (明治41年)石杉社と阿部電線製作所が合併し、共立電機電線株式会社を設立
共電式自働電話機の量産化に着手(大正14年に公衆電話機と改称)
1912年 (明治45年)安中電機、逓信省電気試験所のTYK式無線電話機を完成
大正3年、三重県・鳥羽一答志島、神島間での電報業務に利用され、世界初の無線電話の実用化として脚光をあびる
1924年 (大正13年)安中電機、放送事業開始にともない、ラジオ受信機、スピーカー、ヘッドホーンを製造
1925年 (大正14年)安中電機、東京中央放送局愛宕山送信所第2設備用として国産初の500ワット放送機を製造
1928年 (昭和3年)船舶用2kW遠隔操縦式無線電信装置を製造
浅間丸など欧米航路優秀船用として納入された
1930~1969年
1931年 (昭和6年)
共立電機・安中電機両者の合併により安立電気株式会社を設立
1933年 (昭和8年)わが国初のテレビジョン放送機製作、浜松高等工業学校に納品
1939年 (昭和14年)国産初の自動式公衆電話機1号機を完成
現在のテープレコーダーの母体となった交流バイアス式磁気録音機を開発
1943年 (昭和18年)同軸ケーブル用中継装置の製造を開始
1949年 (昭和24年)ラジオ受信機、計器、蓄音器部門を分離、各独立会社となる
1950年 (昭和25年)ダブレットアンテナを用いたARM-6074形超短波電界強度測定器を完成
1953年 (昭和28年)料金後納式の4号式公衆電話機の量産化を開始
1961年 (昭和36年)厚木事業所を新設
1962年 (昭和37年)工業用計測機器(電子マイクロメータ)の製造を開始
1964年 (昭和39年)自動重量選別機(オートチェッカ)の製造開始
1967年 (昭和42年)ハイブリッド薄膜・厚膜ICを実用化
道路交通情報システムの製造開始
1968年 (昭和43年)東京証券取引所市場第1部に上場
1970~1989年
1970年 (昭和45年)
オーストラリア向け公衆電話機の輸出開始
1974年 (昭和49年)光ファイバの製造に不可欠なM501Aレーザ外径測定器を開発
1977年 (昭和52年)2Gb/sの超高速誤り率測定器を完成
光通信用測定器の製品化を開始
ブラジル・アンリツ(リオデジャネイロ)を設立
1978年 (昭和53年)アンリツ・アメリカ(ニュージャージー州)を設立
1979年 (昭和54年)新本社ビル完成
AT&T(アメリカ)からマイクロ回線用測定器を大量受注
1980年 (昭和55年)アンリツ・ヨーロッパ(イギリス・ベッドフォード州)を設立
1981年 (昭和56年)光パルス試験器を世界で先駆けて開発
1982年 (昭和57年)世界に先駆けてインマルサットの形式認定を取得したインマルサット船舶端局装置を発表
1985年 (昭和60年)10月1日から、社名をアンリツ株式会社に変更
東北アンリツ株式会社設立
1986年 (昭和61年)光ファイバ通信システムや超高速論理素子などの開発・研究に活躍する5GHzパルスパタン発生器を開発
1990~1999年
1990年 (平成2年)
米国計測器メーカー、ウィルトロン社を買収
1993年 (平成5年)ディジタル移動通信に対応する各種測定器を発表
ミニOTDRを開発
1994年 (平成6年)12.5GHz超高速誤り率測定器を開発
1994年 (平成6年)アンリツ・ウィルトロンPte.リミテッド(シンガポール)設立
1995年 (平成7年)創業100周年を迎える
1997年 (平成9年)ワンカントリー・ワンカンパニー体制実施
1998年 (平成10年)香港にアジア大洋州地域本部設置
2000年~
2000年 (平成12年)
10 Gb/s SONET/SDH/PDH/ATMアナライザを開発
リサイクルセンター設立
環境配慮型製品(エコプロダクツ)開発への取り組み開始
Excellent Eco Product
2001年 (平成13年)世界初43 GHz 4-Ch超高速誤り率測定器を開発
43.5G帯誤り率測定システム販売開始
世界初W-CDMAシグナリングテスタを開発
2002年 (平成14年)世界最高水準の光出力(1W)の1400nm帯励起用レーザーダイオードを開発
2003年 (平成15年)世界初W-CDMAコンフォーマンステストシステムのGCF承認取得
本社を神奈川県厚木市に移転
2005年 (平成17年)デンマークの計測器メーカー、ネットテスト社買収
Anritsu A/S(デンマーク・コペンハーゲン)設立
2008年 (平成20年)3GPP LTE携帯端末の開発・検証用基地局シミュレータを開発
2009年 (平成21年)郡山事業所を新設
2010年 (平成22年)世界初 LTEコンフォーマンステストシステムでGCF/PTCRB認証取得
Wi-Fi Alliance®がWLANテストセットを認証試験用測定器として公認
マイクロ波通信用ハンドヘルド測定器でベンチトップ測定器と同等の機能を実現
2011年 (平成23年)世界初 LTE端末のテストケースの80%でGCF認証取得 端末認証開始に貢献
世界初 光ネットワーク上で100ギガビットイーサネット信号の異ベンダ間相互接続に成功
MasterClawがパンアメリカン競技大会で通信インフラの円滑な運用をサポート
2012年 (平成24年)世界初 シグナリングテスタMD8430Aで、LTE-Advancedキャリアアグリゲーション機能の検証を実現
世界初 シグナルクオリティアナライザMP1800Aで、32Gbit/s帯ハイスピードインターコネクトのマルチチャネル評価を実現
世界初 ネットワークアナライザで100GHz帯アクティブデバイスの雑音指数測定を実現
2013年 (平成25年)世界初 LTE-AdvancedコンフォーマンステストシステムでGCF/PTCRB認証取得
Wi-SUN、ECHONET Lite対応測定ソリューションの販売を開始し、次世代エネルギー管理システムの実現を支援
世界初 シグナリングテスタMD8430AでTD-LTE Advancedに対応
2014年 (平成26年)世界初 シグナリングテスタMD8430AでLTE-Advanced 3 キャリアアグリゲーション端末とのデータ通信に成功
世界初 LTE-Advanced端末のテストケースの80%でGCF認証取得 端末認証開始に貢献
1台で100 Gbps/400 Gbpsのネットワークの評価を可能とするネットワークマスタフレックスMT1100Aの販売を開始
2015年 (平成27年)創業120周年
グローバル本社棟竣工
以上、公式サイトより引用

アンリツ株式会社の事業ビジョン

「利益ある継続的成長」を実現するというのがアンリツの持つビジョンです。マーケットドリブンとカスタマーフォーカスによるイノベーション活動を行い、グローバルなマーケットリーダーになることもアンリツのビジョンの一つです。

アンリツ株式会社の経営理念

アンリツグループの経営理念には「オリジナル&ハイレベルな商品とサービスを提供する」という考えが含まれています。アンリツが仕事に携わる態度は誠と和です。商品とサービスの提供を通して、安心・安全かつ豊かなグローバル社会の発展にアンリツは貢献しようとしています。

アンリツ株式会社の事業ポートフォリオ

アンリツは創業からの120年間多くのことを成し遂げてきました。アンリツが提案した無線技術は当時珍しいものでした。離れたところにいる人に無線を通じて音声を伝えるということを普遍的なものにしたのがアンリツなんです。

「本日は晴天なり」というフレーズもアンリツの前身である安中電気製作所が初めて無線機の活用に成功したときに無線を通して話された言葉として有名になったんです。

元祖の公衆電話をつくったのもアンリツ株式会社

日本で初めて公衆電話が出来たのは1900年以降のことです。当時先進的だったアンリツの公衆電話は瞬く間に世界に広がり、オーストラリアやメキシコ、南アフリカや中国など海外でも使用されるようになりました。

アンリツ株式会社の計測器

アンリツは公衆電話から無線通信機や計測器にシフトするようになりました。アンリツはアメリカ通信事業者最大手のAT&A社からマイクロ波回線用測定器ビジネスを獲得するなど計測業界でも素晴らしいポジションを手に入れたんです。

アンリツ株式会社の事業案内、サービス紹介

アンリツ株式会社がつくる製品

アンリツは電子計測器をメインとして社会に貢献しています。アンリツはブルートゥース5の計測に欠かせない機器等を製造しています。多くのデバイスでウェアラブル機器が活用されるようになっていますが、それに伴いブルートゥースに対する需要も高まっています。アンリツはブルートゥース5の評価に必要なテストセットなどを販売しています。

アンリツがブルートゥース5に注目するのはこの規格が比較的低消費電力で、通信範囲が広く、さらにデータ通信が高速であるという理由があります。アンリツはブルートゥース5によって更に効率的なウェアラブルデバイス開発をサポートしています。

アンリツ株式会社の他の製品

アンリツが提供する他の製品にはモバイル端末の開発・製造に必要不可欠な計測装置や光ファイバの建設・保守に必要な機器があります。アンリツのシグナリングテスタやユニバーサルワイヤレステストセットなどはモバイル端末開発に利用されます。

アンリツ株式会社のその他の事業

アンリツは機械加工の分野においても社会に貢献しています。深穴加工や高精度切削品などに加え、マシニングセンタ、ターニングセンタ加工品を提供しています。アンリツは金属加工においてもノウハウを持っているんです。

無線機のみならず切削加工などにも強いアンリツ株式会社

アンリツの事業は無線機の計測技術のみではありません。アンリツグループを通してタレットパンチプレスや三次元CADの技術を備えた設備を所有しています。アンリツは無線という目に見えないものをデータによって見えるようにする企業。これからもアンリツの技術は世界中の企業に必要となるでしょう。