日本アジア投資株式会社の概要と沿革

まず、日本アジア投資の基本情報は以下の通りです。

【日本アジア投資の概要】

社名日本アジア投資株式会社(Japan Asia Investment Company, Limited)
本社所在地東京都千代田区神田錦町三丁目11番地 精興竹橋共同ビル
設立年月日1981年(昭和56年)7月10日
代表取締役社長細窪 政
株式公開東証一部上場(証券コード:8518)
資本金5,268百万円(2016年3月末時点)
事業内容・投資業務
・投資事業組合等の管理業務
・その他周辺業務
日本アジア投資HP:沿革より引用


日本アジア投資は東京都千代田区に本社を置く投資業務を行なっている会社です。設立は1981年に経済同友会を母体として日本アセアン投資株式会社の名で誕生しました。1991年に現在の日本アジア投資株式会社に名を変え発展をすることになります。

そんな日本アジア投資の歴史を沿革として載せていきます。

【日本アジア投資の沿革】

1981年7月日本アセアン投資株式会社として経済同友会加盟102社を株主とし発足 (資本金10億円)
1985年12月海外経済協力基金(OECF)が資本参加
1988~89年ASEAN各国に拠点設立
1989年10月OECFが保有株式を日本の民間企業へ放出
1990年6月ジャイク事務サービス株式会社設立
1991年6月日本アジア投資株式会社に社名変更
1994年3月JAIC International (Hong Kong)Co., Ltd. を設立
1996年9月当社株式を日本証券業協会に店頭売買銘柄として登録
1998年12月東南アジアの統括拠点としてJAIC Asia Holdings Pte. Ltd. 設立
2000~03年中堅・中小企業向けバイアウト事業、PEセカンダリー事業へ参入
2005年中国での投資事業に本格参入
2007年12月日亜投資諮詢(上海)有限公司(Japan Asia Investment(China) Co., Ltd. )設立
2008年6月当社株式を東京証券取引所市場第一部へ上場
2009年クロスボーダーグロース投資事業を拡大
2009年8月本社を東京都千代田区神田錦町に移転
2012年メガソーラー事業に参入
日本アジア投資HP:沿革より引用


最近では、映画「君の名は。」の中国配信の権利を持つ「アクセスブライト」が、日本アジア投資の投資先だったため関連銘柄として株を上げるなど、先見の目は現在も健在のようです。

日本アジア投資株式会社の経営理念、事業ビジョン

日本アジア投資の代表取締役社長の細窪さんは以下のメッセージをホームページに記載しています。

私たちは、全てのステークホルダーから信頼される「日本とアジアに跨る総合的投資会社」を目指します。

日本アジア投資株式会社(JAIC)は1981年に経済同友会を母体として設立されました。
設立以来、日本からアジアへの直接投資拡大に貢献してきた他、日本国内においては大手ベンチャーキャピタルとして、日本経済の活性化につながるベンチャー企業及び中小中堅企業の発掘・育成・支援に力を注いでまいりました。
今後も、ベンチャーキャピタルとしての投資活動を通じて、新産業の育成・発展や、新たな市場の創出、イノベーションによる社会問題の解決に寄与してまいります。

加えて、昨今のアジア諸国の経済成長によって、資金・情報・人材の流れは日本からアジア諸国への一方的なものではなく、アジア諸国から日本への流れも急速に 拡大し、今や双方向になりつつあります。
こうした大きな環境変化の中で、JAICは今後も、これまで以上にアジア関連業務に力を入れ、日本からアジア諸国に進出する企業の支援や、アジア諸国から日本に進出を希望する企業を、日本とアジアの双方向からクロスボーダーに支援します。

また、日本経済の活性化のためには、その基盤となる地域経済の振興が欠かせません。
JAICは近年、投資会社として地域経済活性化に貢献するための新たな手段として、メガソーラー発電などの再生可能エネルギー発電所プロジェクトに対する投資を推進しています。
再生可能エネルギー発電所プロジェクトへの投資を通じて、エネルギーの安定供給や環境問題の解決に貢献すると共に、発電所の所在する地域経済の活性化に寄与します。

JAICは、日本とアジア諸国に跨る総合的な投資会社としてあらゆる事業機会に眼を向け、全てのステークホルダーから信頼される投資会社となることを目指します。
日本アジア投資HP:トップメッセージ/経営理念より引用

【経営理念】

日本とアジアでの投資活動を通じて、経済の活性化、社会問題の解決、さらには日本とアジアの経済連携拡大に貢献し、すべてのステークホルダーから信頼される投資会社となる。
日本アジア投資HP:トップメッセージ/経営理念より引用

日本アジア投資は、大手ベンチャーキャピタルとして日本経済の発展へも貢献してきました。昨今、成長著しいアジア諸国へ着目し、目まぐるしい情勢の変化にも対応し投資会社としての責任を果たしてきました。また、それに伴い日本経済の活性化を図るには、まずは地域経済の振興が欠かせないと述べている通り、現在はメガソーラー発電に目をむけ、再生可能エネルギー事業への投資を推進するなど、環境問題への取り組みも果たしています。今後も日本アジア投資には、日本とアジアの経済連携のために投資会社として頑張っていってもらいたいですね。

日本アジア投資株式会社の事業案内

では最後に、日本アジア投資の事業案内は下記の通りです。

ベンチャーキャピタル投資
革新的な技術やビジネスモデルを持ち高い成長力を有するベンチャー企業に対し、株式や社債などを引き受けることによって成長資金を投資します。
JAICは設立当初からベンチャーキャピタル投資を中核事業として展開してきました。

グロース投資
一定の事業基盤を有する中小・中堅企業に対して、相応規模での成長資金を投資します。
海外への営業展開や新規事業への進出、事業再編や買収による規模拡大など、その成長戦略を日本とアジアの双方向からクロスボーダーに支援します。

再生可能エネルギー投資
メガソーラーなど、再生可能エネルギー発電所の建設・運営プロジェクトを対象に投資を行います。
日本アジア投資HP:事業案内より引用

ベンチャーキャピタルとして日本アジア投資株式会社はこれからも発展を遂げます

日本アジア投資と名乗っている事からもお分かりいただけた通り、日本経済だけでなくアジアの経済状況を常に先を見越して投資会社としての役割を果たしてきました。現在では、日本からアジアへの一方的な資金や人材の流れではなく、アジアから日本へその流れも進んできています。つまりそれほどまでにアジア全体は成長を遂げています。そんなアジアへの投資を推進してきた日本アジア投資にはこれからも日本国内、そしてアジア全体のベンチャーキャピタルとして活躍していってもらいたいですね。