株式会社WOWOWの概要と沿革
まず、WOWOWの基本情報は以下の通りです。
【WOWOWの概要】
社名 | 株式会社WOWOW (WOWOW INC.) |
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本社所在地 | 東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル21F |
設立年月日 | 1984年(昭和59年)12月25日 |
代表取締役会長 | 和崎 信哉 |
代表取締役社長 | 田中 晃 |
株式公開 | 東証一部上場(証券コード:4839) |
資本金 | 50億円 |
事業内容 | 放送法に基づく基幹放送事業および一般放送事業 |
WOWOWは現在、東京都港区赤坂に本社を置いています。その歴史は1984年に、民間企業として日本で初めて衛星放送を行なう事を目的にWOWOWの前身である「日本衛星放送」として誕生したことに始まります。1989年にチャンネルの名称をWOWOWに定め、その後2000年にチャンネル名として相当な知名度を得ていたことから社名をWOWOWに変更し今に至ります。
それではWOWOWの歴史を沿革で見ていきましょう。
【WOWOWの沿革】
1984年12月 | 初の民間衛星放送会社「日本衛星放送(現WOWOW)」設立 |
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1989年11月 | チャンネルの愛称を「WOWOW」と決める
ワールド・エンターテインメント・ステーションを旗印に、編成方針として、「5S」(SCREEN、SPORTS、SOUND、STAGE、SHOPPING)を標榜 |
1990年8月 | 放送衛星「BS-3a」を種子島から打ち上げ |
1990年11月 | 東京・中央区に視聴者サービスセンターを開設 |
1990年11月 | 東京・江東区に放送センターが完成 |
1990年11月 | サービス放送開始(12時間、無料放送) |
1991年2月 | BSデコーダの配布開始 |
1991年4月 | 開局。営業放送開始(24時間、有料)
スクランブルをかけた営業放送は4月1日からスタートした。本放送開始時の番組編成は、米メジャー系映画や邦画の新作などをラインナップしていた |
1991年8月 | 予備衛星「BS-3b」を種子島から打ち上げ |
1991年11月 | ハイビジョン試験放送開始、在京キー5局の送出業務受託 |
1992年8月 | 累計正味加入契約数100万世帯突破
加入契約数が100万件を突破したのは92年8月24日。これまでの記録とされてきたフランスのカナル・プルス社の「1年7ヶ月」を上回る世界のペイテレビ史上最短の記録となった |
1994年4月 | 累計正味加入契約数150万世帯を突破 |
1996年1月 | 累計正味加入契約数が200万世帯を突破 |
1997年3月 | 9割減資を実施 |
1997年4月 | 放送衛星「BSAT-1a」を仏領ギアナから打ち上げ |
1998年10月 | 横浜カスタマーセンター開所 |
1998年12月 | 累計正味加入契約数250万世帯を突破 |
2000年12月 | 社名を「株式会社WOWOW」に改める
開局以来、視聴者を始め多くの方々に親しまれている「WOWOW」の愛称を、正式な社名にするとともに、ロゴマークと一体化させるのが、社名変更の狙いだった |
2000年12月 | BSデジタル放送を開始
12月1日にスタートしたBSデジタル放送の番組の第1号は、デジタルハイビジョン、5.1chサラウンド・ステレオによるアメリカ映画「エンド・オブ・デイズ」 |
2001年4月 | 東京証券取引所マザーズ市場に株式上場 |
2003年2月 | 「ドラマW」放送スタート。第1回作品は「センセイの鞄」 |
2003年8月 | 沖縄カスタマーセンター開所 |
2003年9月 | ドラマW「センセイの鞄」平成15年日本民間放送連盟賞番組部門テレビドラマ番組最優秀受賞 |
2004年6月 | 第三者割当増資による新株式発行 |
2004年12月 | ドラマW「理由」全国の劇場でロードショー公開 |
2005年6月 | 創業以来、初の配当を実施 |
2005年11月 | ホリプロ、ディスクガレージと「WHDエンタテインメント株式会社」を設立 |
2006年5月 | 札幌カスタマーセンター開所 |
2006年10月 | 「WOWOWプレミアム・オンデマンド」としてVOD配信事業者へコンテンツ供給 |
2006年12月 | スカパー!330ch(124/128サービス)で放送開始 |
2007年3月 | 「WOWOWシナリオ大賞」創設。
エンターテインメント・コンテンツの可能性を追求し、映像文化の発展に貢献するために創設した |
2007年4月 | 「WOWOW FILMS」設立
映画のデジタル化に伴い、その存続が危ぶまれている“フィルム”という映画の起源ともいえる存在への想いを込め、レーベルの名称とした |
2007年6月 | 累計正味加入件数でデジタル加入者件数がアナログ加入者件数を上回る |
2007年10月 | 「WOWOW FILMS」第1弾作品「犯人に告ぐ」公開 |
2008年1月 | ロゴマークを刷新、コーポレートスローガンを「これからのテレビ」に |
2008年4月 | 緊急地震速報運用開始 |
2008年4月 | ドラマW初の連続ドラマ「パンドラ」を放送 |
2008年5月 | アナログ新規受付終了(ケーブルテレビおよびデコーダ所持者を除く) |
2008年10月 | 連続ドラマW「パンドラ」が「東京ドラマアウォード」作品賞グランプリを受賞 |
2009年6月 | 特別衛星放送に係る委託放送業務認定
2011年以降、フルタイム・フルハイビジョン・3チャンネル放送に |
2009年10月 | 「WOW FES!」開催 |
2009年10月 | 「ノンフィクションW」放送スタート
第1回作品は「幻の映画『岸のない河』監督・三國連太郎の再生」 |
2010年2月 | WOWOW FILMS「パレード」第60回ベルリン国際映画祭パノラマ部門国際批評家連盟賞受賞 |
2010年6月 | スカパー!HD(621?623ch)で放送開始 |
2010年10月 | IPTVサービス「ひかりTV」で放送開始 |
2010年12月 | ドラマWスペシャル「なぜ君は絶望と闘えたのか」(後編)が平成22年度文化庁芸術祭テレビ部門ドラマの部で大賞を受賞 |
2011年3月 | 東京証券取引所マザーズから第一部へ市場変更 |
2011年7月 | BSアナログ放送終了 |
2011年10月 | フルハイビジョン・3チャンネル放送開始
ロゴマークを刷新。コーポレートメッセージを「見るほどに、新しい出会い。」に |
民間として初の衛星放送を行なう会社として誕生したWOWOWは、現在では通信衛生を使っているCS放送内でもサービスを展開しています。2016年度集計の加入件数では270万件の加入実績があります。新規加入件数は年々安定した数字になっていますが、それは一定の契約数を超え、WOWOWを利用し続けている人が多くなったという表れだと思います。それ以外でもWOWOW自社での映像作品の製作にも力を入れており、連続ドラマなど、民放とはまた違ったオリジナリティ溢れる作品を制作、放送を行なっています。
株式会社WOWOWのブランドコンセプト
次に、WOWOWのブランドコンセプトをまとめていきます。
【社名の由来】
WOWOWという社名は、驚きや感動を表す英語の感嘆詞「WOW!」を2つ重ね、視覚的にブラッシュしたものです。同時にWOWOWの3つの“W”にはWorld-Wide-Watchingの意味があります。世界中のエンターテインメントを人々に届けたいという強い想いが込められています。WOWOWHP:コーポレートアイデンティティより引用
【ブランドコンセプト】
新しい世界や価値観との出会いは、生きていくことの幸せそのものです。WOWOWHP:コーポレートアイデンティティより引用
チャンネルを合わせるたび、自分の知らない何かに出会う。
WOWOWは、テレビの存在を、いつも何となく観るものから、「出会いへの期待」がある存在へと変えていきます。
一つの番組がきっかけで、ジャンルを越えた出会いにつながり、「映画」「音楽」「ドキュメンタリー」…と、さらに楽しみが連なっていく。
その楽しみは、3チャンネル化によって、ますます拡がって行きます。
WOWOWは、新しい世界に出会えるメディア。
そんな出会いを重ねた人が増えていく先には、一つのものの見方にとらわれない、多様な価値観を認め合う社会があるはずです。
映画は映画館で見るもの、そしてそれ以外ではビデオを借りてきて見る。90年代の日本は時代でした。テレビといえば民放を見ており、それらで自分好みの番組がなかったら憂鬱だったりもしていた時代に、WOWOWのような独自のチャンネルがニーズに合ったのだと思います。24時間映画を見れたり、民放にはない映像が見られることは、今でこそ情報社会が発達したので当たり前になりつつありますが、当時のWOWOWのコンテンツは革命的でした。社名の由来でもある、感嘆詞WOWを重ねてより強い驚きの意味を持つWOWOWのコンテンツには驚くばかりでした。日本中に世界の映像、エンターテイメントの文化をもっと取り入れようという企業努力のお陰で、現在の日本のエンターテイメントの発展に映像の普及として貢献したことは間違いありません。
株式会社WOWOWの事業内容
WOWOWの事業内容は以下の通りです。
当社は、放送番組を調達および編成し、放送衛星(BS)により有料でテレビ放送を行うことを軸に、ケーブルテレビ、CS(通信衛星)放送(スカパー!)やIPTV※(ひかりTV)でもサービスを提供しています。BS放送は、2011年7月24日にBSアナログ放送が終了。2011年10月からは、BSデジタル放送の3つのチャンネルで、24時間、フルハイビジョン放送を行っています。WOWOWHP:事業内容より引用
その他に、自社制作コンテンツのパッケージ化、映画製作などの付帯事業にも取り組んでいます。今後に向けて、No.1プレミアム・ペイチャンネルとして確固たる地位を築くため、徹底してコンテンツを強化し、あらゆる伝送路でのサービス拡大を図っています。
【フルハイビジョン・3チャンネルの概要】
WOWOWプライム
BS-9チャンネルを押すだけで、あなたは日常から解放されます。
映画、ドラマ、スポーツ、音楽など、あらゆるエンターテインメントを世界中から選び抜いてお届け。ここには毎日、出会いがあります。
WOWOWライブ
当はその場にいたい、という方のために、スポーツと音楽とステージの現場から、感動と興奮をそのままお届けします。最高のライブエンターテインメントを体感してください。きっと忘れられない瞬間になるはずです。
WOWOWシネマ
映画さえあれば幸せ。他の何より映画が好き。そんな気持ちにこたえる洋画、邦画、名画だけの24時間映画専門チャンネルです。年間1,500本のうち約700本が初放送。映画のある人生をおくりませんか。
現在WOWOWは上記の3チャンネルを主に展開しています。映画、ドラマ、スポーツ、音楽などの様々なエンターテイメント作品が常に流れているのがWOWOWプライムです。そして、その場のライブ感を常に感じられることを目的としたWOWOWライブではスポーツや音楽ライブを主に提供しています。ライブに行けないけど絶対見たいなんて時にこちらで見られるという事が多いので本当にお勧めです。そしてWOWOWの王道であるWOWOWシネマでは年間1500本以上の放送を行なっており、その半数は新作としての初放送となっており、懐かしい作品から新しい作品まで様々な映画を見られます。
民間初の衛星放送会社として新しいカタチの映像コンテンツを届けてきた株式会社WOWOW!
動画サイトや、生放送が出来るコンテンツなど、昨今の映像文化は発展を続けています。テレビ離れなんて言葉も生まれるほど、テレビ業界も試行錯誤を続ける中で、WOWOWはそれらとは一線を置いたコンテンツの製作に力を入れ続けています。WOWOWにしか出来ないことは何か、そして日本に世界中のエンターテイメントを届けたい。そんな一心でわたし達ユーザーに常に新しいモノを届け続けてくれてるんです!これからもWOWOWには新しい映像作品をわたし達に届け続けて欲しいですね!