アスクル株式会社の概要と沿革
まず、アスクルの基本情報は以下の通りです。
【アスクルの概要】
社名 | アスクル株式会社(ASKUL Corporation) |
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本社所在地 | 東京都江東区豊洲3-2-3 豊洲キュービックガーデン |
設立年月日 | 1963年(昭和38年)11月 |
代表取締役社長 兼 CEO | 岩田 彰一郎 |
株式公開 | 東証一部上場(証券コード:2678) |
資本金 | 21,189百万円(2016年5月20日現在) |
事業内容 | オフィス向け用品などの通信販売 |
アスクルは現在、東京都江東区に本社を構えている通信販売事業を行なう会社です。その歴史は古く、現在より半世紀以上も前の1963年に誕生しました。現在の様な文具を中心とした通信販売事業を本格的に始めたのは1993年であり、翌1997年には首都圏を対象としたインターネットによる受注販売を開始しています。アスクルは現在、東証一部へと上場を果たしており、独自のシステムにより名実共に大企業へと成長を遂げています。今に至るまでどういった経緯で成長を続けてきたのか、それではアスクルの歴史を沿革で見ていきましょう。
【アスクルの沿革】
1993年3月 | アスクル事業開始(プラス株式会社アスクル事業部において事業開始)。 |
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1997年3月 | インターネットによる受注を開始。 |
1997年5月 | プラス株式会社よりアスクル事業の営業を譲受け、東京都文京区に本社を設置しアスクル株式会社として営業を開始。埼玉県入間郡に所沢物流センターを開設。 |
1998年3月 | インターネットによる受注分のみ当日配送(東京23区内限定)を開始。 |
1999年7月 | 東日本(除く北海道)における配送サービス体制強化のため、東京都江東区に東京センターを設置し、所沢物流センターを移転。 |
2000年9月 | 九州における配送サービス体制強化のため、福岡県糟屋郡に福岡センターを開設。 |
2000年11月 | JASDAQ市場に上場。 |
2001年1月 | 「e-tailing center」を東京センター内に開設。本社事務所を東京都文京区から東京都江東区「e-tailing center」へ移転。 |
2001年4月 | 関東地区の物流の強化を行うため、神奈川県川崎市に横浜センターを開設。 |
2002年4月 | 輸入品業務や庫内業務の合理化を目指すアスクルDCMセンター(東京都江東区)を開設。 |
2002年11月 | ASKUL e-Pro Service株式会社を設立。(2009年1月にソロエル株式会社に商号変更) |
2003年9月 | 法人向けインターネット一括購買システム 新「アスクルアリーナ」サービス開始。 |
2003年12月 | 仕入先企業との間でリアルタイムにマーケティング情報を共有する「SYNCHROMART(シンクロマート)」システムに「需給調整業務支援システム」機能を追加。 |
2004年1月 | 医療・介護施設向け用品カタログ「アスクル メディカル&ケアカタログ」を発刊。 |
2004年3月 | 本社(e-tailing center)ならびに全国5ヶ所の物流センターを含めた主要事業所において環境ISO14001の認証を取得。 |
2004年4月 | 東京証券取引所市場第一部へ上場。 |
2004年9月 | 東海・北陸地域の物流拠点となる名古屋センターを愛知県東海市に開設。 |
2005年4月 | 主要事業所を対象に、情報セキュリティマネジメントシステムの国際的規格である「BS7799-2:2002」および国内規格である「ISMS認証基準(Ver.2.0)」の認証を取得。 |
2005年5月 | 当社エージェント(販売店)であるビジネスマート株式会社の発行済全株式を取得。 |
2005年11月 | 医療施設向けの医療材料専門カタログ「ASKUL for Medical Professionals」を発刊。 |
2006年9月 | 次世代ビジネスモデルのインフラ構築の一環として新たな大阪物流センター「大阪DMC」を大阪府大阪市に開設し、旧大阪センターから移転。 |
2006年12月 | 中国上海市に現地法人愛速客楽(上海)貿易有限公司を設立。 |
2007年8月 | 次世代ビジネスモデルのインフラ構築の一環として新たな仙台物流センター「仙台DMC」を宮城県仙台市に開設し、旧仙台センターから移転。 |
2009年3月 | プラス株式会社が、当社の自己株式公開買付において、保有株式の一部を売却した結果、親会社からその他の関係会社に異動。 |
2009年4月 | 当社の配送および物流業務の一部を担うBizex株式会社の発行済全株式を取得。 |
2009年11月 | 個人向けネット通販事業の強化を目的に、アスマル株式会社を設立。 |
2010年2月 | 個人向けネット通販事業「ぽちっとアスクル」を、簡易吸収分割により、アスマル株式会社に承継。 |
2010年11月 | 取扱商材拡大を目的として、株式会社アルファパーチェスの株式を取得。 |
2011年3月 | 東日本大震災により本社事務所「e-tailing centar」、仙台物流センター「仙台DMC」が被災。 |
2011年9月 | 本社事務所を東京都江東区「live market center」へ移転。 |
2012年5月 | BtoCオンライン通信販売事業の垂直立上げを目的に、ヤフー株式会社と業務資本提携契約を締結し、ヤフー株式会社に対する第三者割当増資を実施。 |
2012年10月 | 一般消費者向け(BtoC)インターネット通販サービス「LOHACO」提供開始。 |
2013年7月 | 東日本エリアの新物流拠点「ASKUL Logi PARK首都圏」が稼働開始。 |
2013年9月 | LOHACO、9月20日より、沖縄県(沖縄本島)でのサービス開始。 |
2013年12月 | LOHACO内に、医薬品専門店の「ロハコドラッグ」オープン。 |
2014年2月 | ビッグデータ活用によるサプライヤーとの共同研究・実践を目指し「LOHACO EC マーケティングラボ」設置。 |
2014年6月 | 医薬品専門店の「ロハコドラッグ」、第1類医薬品の販売開始 |
2014年7月 | 法人向けサービス強化拡充に向け、スターフェスティバル株式会社と業務・資本提携契約締結 |
2014年8月 | 昌利株式会社を吸収合併
LOHACOで酒類販売開始 |
2014年10月 | ソロエルアリーナで、お弁当宅配サービスを開始 |
2015年4月 | 「ダイバーシティ宣言」で、アスクルグループにおけるダイバーシティ推進の積極的な取り組みをスタート
化粧品専門のネットショップ「LOHACO BEAUTY」オープン |
2015年6月 | 直販ビジネスの拡大に向け、ネスレ日本と物流領域における業務提携に基本合意 |
2015年7月 | 嬬恋銘水株式会社がアスクルグループへ |
2015年9月 | 自転車での配送サービスを提供する株式会社エコ配と資本・業務提携
LOHACOで自社精米による「ろはこ米」の販売開始 |
2015年12月 | 「アスクル福岡センター」を移転・拡充した「ASKUL Logi PARK 福岡」が稼動 |
2016年5月 | 「アスクル横浜センター」を移転・拡充した「ASKUL Logi PARK 横浜」が稼動 |
2016年5月 | 物流センター庫内運営および小口配送業務を担う子会社名称を、Bizex株式会社からASKUL LOGIST株式会社へ変更 |
2016年7月 | 医薬品・医療機器などを販売するECサイト「アスクル メデトモ」を「ASKULWebサイト」に統合 |
2016年8月 | LOHACO新受取りサービス「Happy On Time」を、東京5区および大阪3区でサービス開始 |
アスクルの翌日配送が可能な秘密はその独自で画期的な配送システムにあります。現在は全国に7箇所の物流センターを配置し、街の文具店を販売担当店とすることで迅速な配送を可能にしています。通信販売が主流となりつつある昨今の販売業界ですが、店舗を構えている地域の文具屋さんなどとの提携を図ることにより共存共栄を図ろうとするアスクルの姿勢がとても素晴らしいですね。個人から大きな会社までそのニーズにあったサービスをアスクルは提供しています。
アスクル株式会社の経営ビジョン
次に、アスクルの経営ビジョンをまとめていきます。
【企業理念】
お客様のために進化するアスクルHP:ASKULWAYより引用
Innovate for Customers
創業当時から、私たちはどうしたらお客様に喜んでいただけるか、そしてそのために自分たちはどのようにあるべきか、いつも模索し続けてきました。
私たちが目指しているのは、お客様と社会にとって必要なものを、もっとも望ましいかたちでご提供すること。そのために、アスクルは常にお客様の声を聴きながら商品、サービスの内容、システム、そして私たち自身をたえず進化させています。そして、そのことが、お客様のために圧倒的な価値を創造することにつながっていく。私たちはそのように考えます。
アスクルはいつも、お客様のために進化することを、すべての原点にしています。
【ミッション】
いつでも、どこでも、誰にでも。アスクルHP:ASKULWAYより引用
欲しいものを欲しいときにお届けする革新的生活インフラを
最もエコロジーなかたちで実現する。
「お客様のために進化する――。」
この企業理念のもと、最高のHAPPYをご提供するために私たちが果たす役割・責任がアスクルのミッションです。
アスクルのミッション いつでも、どこでも、誰にでも。欲しいものを欲しいときにお届けする革新的生活インフラを最もエコロジーなかたちで実現する。
アスクルの使命、その基本は、いつでも、どこでも、誰にでも、欲しいものを欲しいときにお届けするという、日々の暮らしやビジネス、産業を含めた社会生活全体の革新的なインフラを、もっとも環境負荷が少ないかたちで実現することです。
またそれは、さまざまな人のさまざまな要望を聴き、つなげていく機能としての役割も持ち、サービスの多様化とともに、必要なものを必要なときにお届けするという新たな価値創造にもつながっています。
アスクルは企業理念とミッションを掲げています。お客様のために進化するという考えをアスクルは念頭に置いており、様々なサービスを展開していくことが書かれています。昨今では多種多様なサービスを行なっている企業との競争は非常に大変な時代になりつつありますが、アスクルは我々ユーザーへ最高の幸せを提供するために日々試行錯誤を重ね、新しいことに取り組み続けていることがわかりますね。欲しいものがすぐに手に入る。簡単に思いがちですがそうではないのです。アスクルのような常にユーザー目線に立ち、それぞれのニーズに応えようとする企業があるからこそ、わたし達は便利なサービスが受けれるんです。感謝してこれからも利用していきたいですね!
アスクル株式会社の事業内容
最後にアスクルの事業内容をまとめていきます。通信販売事業の中でも多種多様なサービスを展開しています。文具をはじめ、衛生管理が重要な医療などの製品、介護用品まで扱っています。これを見るだけでもアスクルの信頼性の高さが伺えますね。今日頼んだものが明日届く。アスクルの企業努力は素晴らしいと思います。
◆ASKUL(アスクル)<中小事業所向けサービス>アスクルHP:サービス一覧より引用
アスクルカタログ
1992年「アスクルカタログ0号」以来、アスクルは毎年2月と8月にカタログを発刊しています。アスクルカタログでは、オフィスの必需品である文具・事務用品やOA/PC用品、生活用品、オフィス家具から、医療介護施設向けの一般医療用消耗品、建設現場・物流現場・研究所向けの工具・理化学用品まで、約35,200アイテムものお買い得品を掲載しています。
センスのよい品揃えともに、通販ならではの工夫を凝らした紙面づくりは、アスクルをご利用のお客様のみならず多くのファンからのご支持をいただいています。
アスクル 衛生・介護用品カタログ
アスクルは、2004年にメディカル事業に参入し、医療・介護関連用品のデリバリーサービスを開始しました。2016年8月には従来のカタログをリニューアルし、介護施設や薬局、オフィスでご利用いただける商品を掲載した「衛生・介護用品カタログ」を新創刊しました。
マスクやグローブ、ガーゼなどの衛生用品、介護用品、薬局用品、体温計や血圧計などの診察用品、白衣・シューズ、家具など約8,500アイテムを掲載しています。
アスクル 医療機関向けカタログ
アスクルは、2005年には医療機関向けに専門カタログを創刊し、医療材料のデリバリーサービスを開始しました。2016年7月、アスクルWebサイトにおける医療材料の販売チャネルの統合に伴い、2016年8月には従来のカタログをリニューアル。注射針などの注射・輸液や診療、処置用品などの医療材料に加え白衣や医療用事務用品など約11,000アイテムを掲載し、医療機関の定番品をまとめてご購入いただける「医療機関向けカタログ」を新創刊しました。
なお、本カタログは、不正使用の防止・安全性の確保の観点から、カタログのお届け、商品のご注文を、アスクルにおいて医療機関(病院・診療所・飼育動物診療施設)であることを確認させていただいたお客様に限らせていただいております。
アスクルWebサイト
国内インターネット商用利用の黎明期である1997年3月、アスクルがお客様のご要望を受けて開始したオフィス用品の通販サイトです。
アスクルは、製造業向けの現場・作業用品の販売が伸張するなかで、アスクルWebサイト※の取扱商品の拡大に取り組み、2016年1月には取扱商品数が100万アイテムを超えました。それに伴い、さらにお客様に探しやすく便利にご利用いただけるよう、同年2月に新たな検索エンジンの採用、トップページ等のリニューアル、レコメンド機能の強化をいたしました。
また従来医療・介護業種のお客様に対して一般医療用消耗品は「アスクルWebサイト」、医療材料は「メデトモ」と販売チャネルが異なりご不便をおかけしていましたが、2016年7月には両サイトを統合。医薬品・医療機器がアスクルWebサイトで購入いただけるようになり、ワンストップ・ショッピングの利便性が高まり、医療・介護すべてのお客様にさらに便利にご利用いただけるサービスに生まれ変わりました。
お客様ごとのきめ細かい“One to One”のご提案で、アスクルは今後も法人向け通販サービスのECナンバー1であるために進化し続けて参ります。
◆SOLOEL ARENA(ソロエルアリーナ) <大企業向けサービス>
2001年から展開のオフィス用品の一括購買サービス「アスクルアリーナ」。これを前身として、新たに作業用品の品揃えを拡充し、さらに便利な間接材一括購買サービスとして2011年にリニューアルしたサービスが「SOLOEL ARENA」(ソロエルアリーナ)です。
「SOLOEL ARENA」は、拠点や工場、支店が個別に購買したり、担当者が各拠点の発注を集約してそれぞれの取引先に発注している購買プロセスを、サイト上で一元的に管理・運用することを可能にするサービスです。
これにより、お客様企業の購買プロセスを「見える化」し、発注者様・管理者様の購買業務にかかる時間と手間と削減します。
購買コスト削減はもちろんのこと、「全社的に厳密なルールを定めて購買にかかる内部統制を強化したい」というお客様まで、目的やご要望に応じてご利用いただけます。
◆SOLOEL(ソロエル) <大企業グループ向けサービス>
「SOLOEL」(ソロエル)は、大企業グループの間接材購買におけるイノベーションを目指して、2008年にスタートした間接材購買のソリューションサービスです。
「SOLOEL」は、購買システムと、ソーシング(調達)、プロキュアメント(購買)の3つのサービスメニューをご提供しています。「SOLOEL」がお客様企業の購買代理人となり、購買業務の最適化・効率化をお手伝いいたします。
間接材購買の「見える化」は、お客様の購買コストの削減・購買プロセスの革新を実現するとともに、経営資源をコア戦略に集中化させ、よりいっそうの競争力の向上を推進することを可能にします。
◆LOHACO(ロハコ)<個人向けサービス>
「LOHACO」は、アスクルとYahoo! JAPANのコラボレーションにより、2012年10月にオープンした通販サイトです。
「LOHACO」は新しいショッピングスタイル「スマートショッピング」を提案しています。
忙しい毎日のなかで、“重く”“かさばる”お買い物に無用な時間を費やすことなく、お手もとのパソコン、スマホやタブレットから簡単にご注文いただけます。
LOHACOの名前の由来は「Lots of Happy Communities」。
世の中をたくさんの幸せな家族や仲間たちでいっぱいに―という想いが込められています。
「くらしをかるくする」をコンセプトに、文房具、生活雑貨から食品、飲料まで生活に必要なものを、いつでも低価格で、最短当日でお届けしています。
ロハコドラッグ<医薬品専門店>
メディカルサービスで培ったノウハウを生かし、お客様が安全に安心してネットで医薬品をご購入いただけるサービスとして、2013年12月にオープンしました。気になる症状から最適な薬を探すことができる機能や、薬の飲み合わせが確認できる機能を備え、電話やメールのほか、チャットやFaceTime(テレビ電話)で、対面では恥ずかしくて相談しにくいこともネットで直接薬剤師に相談できます。2014年6月より、第1類医薬品の販売も開始。
◆その他のサービス
アスクル スピードプリントセンター<法人向けサービス>
名刺・封筒などの印刷物から印鑑・スタンプまで作れる専門サイト。
アスクルオフィスづくりサービス<法人向けサービス>
家具の販売・配送とオフィスづくりのノウハウ、サービスをご提供。
アスクル株式会社は、わたし達に幸せも届けてくれています!
通信販売事業を行なっている会社の中でもアスクルの翌日配送というシステムはまさに革命でした。そのシステムを徐々に拡大し、全国展開するまでに至ったのは地域の店舗との連携と各地に配置された物流拠点を元に独自ルートを形成したことにあります。これら全て含めてアスクルは大変な努力をしたことでしょう。ですがこの努力のお陰で我々ユーザーは欲しいモノがいち早く手に届く、そしてストレスなくすぐ使える!まさにハッピーをアスクルは届けてくれています。現在では医療製品などにも力を入れており、文具だけでなく様々な製品を扱うことで社会への貢献も果たしています。そんなアスクルが今後はどんな製品に力を入れていくのかとても気になりますね!これからもアスクルの様々なサービス展開に期待したいものですね!