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株式会社エディオンの概要と沿革

まず、エディオンの基本情報は以下の通りです。

【エディオンの概要】

社名株式会社エディオン
本社所在地大阪府大阪市北区中之島二丁目3番33号　大阪三井物産ビル
設立年月日2002年(平成14年)3月29日
代表取締役社長久保　允誉
株式公開東証一部上場（証券コード：2730）
資本金119億40百万円（平成28年3月31日現在）
事業内容家電量販店
エディオンHP：会社概要より引用

エディオンは大阪府大阪市に本社を置く家電量販店を運営している会社です。元々は株式会社デオデオと株式会社エイデンの持株会社として２００２年に誕生したエディオンですが、後にミドリ電化と石丸電気を吸収合併したことによちその事業を全国区へと拡大してきました。現在では東証一部への上場をしているエディオンですが、これまでの流れは一体どういったものなのか？見ていきたいと思います。

それではエディオンの歴史を沿革で見ていきましょう。

【エディオンの沿革】

1947年5月第一産業（株）（（株）デオデオの前身）設立。
1955年4月（株）栄電社（（株）エイデンの前身）設立。
1961年8月（株）ミドリ電化社（（株）ミドリ電化の前身）設立。
2002年3月（株）デオデオと（株）エイデンが株式移転方式により、持株会社（株）エディオン設立。
2002年10月（株）エイデンが（株）コンプマートを吸収合併。
2003年9月本社機能を名古屋市に移転。
2005年4月株式交換により（株）ミドリ電化を子会社化。
2006年7月（株）エイデンが（株）ディスクステーションを吸収合併。
2006年7月石丸電気（株）の株式33.4%を取得。
2007年2月本社機能を大阪市に移転。
2007年2月（株）エイデンが（株）三石電化センターを子会社化。
2007年3月石丸電気（株）の株式を追加取得し子会社化。（合計40.0%）
2007年4月（株）デオデオが（株）デオデオ商事を吸収合併。
2007年6月（株）サンキューの株式40%を取得し子会社化。
2007年10月全額出資の子会社（株）東京エディオンを設立。
2007年12月（株）ミドリ電化が（株）ミドリを吸収合併。
2008年4月（株）ミドリ電化がミドリサービス（株）を吸収合併。
2008年10月石丸電気（株）の株式を追加取得し100%子会社化。
2009年2月（株）エイデンが（株）東京エディオン、石丸電気（株）、（株）三石電化センターなどを吸収合併。
2009年4月（株）エイデンが（株）ホームエキスポを吸収合併。
2009年10月（株）デオデオと（株）ミドリ電化が合併し（株）エディオンWESTに社名を変更。
2009年10月（株）エイデンを（株）エディオンEASTに社名を変更。
2010年4月（株）エディオンが（株）エヌワーク全株式を取得し子会社化。
2010年10月（株）エディオンが（株）エディオンEASTと（株）エディオンWESTを合併。
2010年10月（株）エディオンEASTの合併に伴い、（株）エディオンコミュニケーションズと（株）コムネットを子会社化。
2011年4月（株）エディオンが（株）コムネットを吸収合併。
2011年10月（株）サンキューの株式を追加取得し100%子会社化。
2012年4月（株）サンキューハウスシステムを（株）エディオンハウスシステムに社名を変更。
2012年4月リユース・リサイクル事業を行う子会社（株）イー･アール･ジャパンを共同出資により設立。
2012年10月「イシマル」「エイデン」「ミドリ」「デオデオ」を全国統一ストアブランド「エディオン」に変更。
2013年8月（株）LIXILグループと資本業務提携および第三者割当増資。
2014年10月ホームセンター事業を売却。
2015年2月家電小売業界初の経済産業省「先進的なリフォーム事業者表彰」を受賞。
2015年4月家電量販店で初めて「Tポイントサービス」を開始。
2015年9月不動産売買仲介事業「エディオンハウジング」を開始。
エディオンHP：沿革より引用


エディオンは現在、売上高が業界３位と大手の仲間入りを果たしています。その裏には独自のブランドのオリジナル商品の開発や、地域に根付いたサービスを行なう地域密着型の店舗に重きを置いた結果だと思います。そして最近ではＬＩＸＩＬグループとの業務提携により、リフォーム事業にも力を入れており、エディオンハウジングという名のサービスも展開しています。オール電化が注目される昨今の日本ですが、それらに対応するための戦略は見事だと思います。

株式会社エディオンの経営理念

次に、エディオンの経営理念をまとめていきます。

【経営理念】

効用の提供と完全販売によるお客様第一主義の現実

「効用の提供」
単に商品を販売するのではなく、商品を通じて楽しさ、豊かさ、便利さとともに『価値』と『満足』を提供します。
「完全販売」
最良の状態でより長く使い続けていただけるよう、万全のサービス体制で臨みます。
エディオンHP：経営理念より引用

【コーポレート・メッセージ】

買って安心 ずっと満足

私たちの経営理念である『効用の提供と完全販売によるお客様第一主義の実現』をお客様にわかりやすくお伝えしていくためにコーポレート・メッセージとして『買って安心 ずっと満足』を発信しお客様はもちろんすべてのステークホルダーに認知、理解、共感をいただけるよう、ブランド価値の向上に努めます。
エディオンHP：経営理念より引用

エディオンの経営理念にはお客さま第一という言葉が掲げられています。来店した顧客に対してただ商品を販売するだけでなく、それらに付随したサービスの提供、そして楽しんでもらい、便利さを提供することでその商品の価値をわかってもらい、満足してもらうサービスを心がけているようです。我々ユーザーが安心して使える商品を提供することで満足してもらう事が何よりの企業価値の向上へと繋がると考えているこの姿勢は素晴らしいですね。どうしても家電量販店に行くと売ることに必死になっている店員さんを見かけますが、エディオンはお客様のニーズにあった最適の商品を提供することを念頭に置いているんです。この独自のサービスが業界３位までに上り詰めた企業の秘密なのかもしれません。

株式会社エディオンの事業内容

エディオンの事業内容は以下の通りです。家電量販店の運営だけでなく、地域のニーズに沿ったフランチャイズ事業や、家電の知識を活かしたハウジングサービスなど、エディオンは多種多様な事業を行っていることがわかります。

【家電専門店事業】
日本全国で家電専門店を展開しています。
関東地方、甲信越地方、東海地方、近畿地方、中国・四国・九州地方に「エディオン」、北陸・北海道地方ほかに「100満ボルト」のストアブランドで家電専門店を展開しております。
今後も当社の主力事業として地域のお客様に愛される店舗となるべく、事業活動を行ってまいります。

【フランチャイズ事業】
地域に密着したフランチャイズ店舗の展開を拡大しています。
地域には、大型店には足を運べないお客様や、大型店より身近できめ細かいサービスを求められるお客様もおられます。
こうしたお客様に対応するために、大型店の展開エリア近郊での小型フランチャイズ店舗の展開を進めております。
2016年3月末現在、776店舗を展開しております。

【エコ・リビングソーラー事業】
リフォームから省エネ・節電関連まで幅広く対応。
リフォーム、太陽光発電システム、エコキュート、IHクッキングヒーターなどのエコ・リビングソーラー商品の拡大に取り組んでおります。
なかでも、リフォームは成長の柱と捉え、取り組みを強化しております。
リフォームについては、「レンジフード」や「ビルトイン食洗機」などの設備の取り替えを行う「ぷちdeリフォ」のほか、「キッチン」「バス」「トイレ」などの空間全体のリフォームを行う「パックdeリフォ」を展開しております。「パックdeリフォ」は、設置や解体などの工事費用、壁や床などの内装まで含めたパック料金によるわかりやすい価格設定と店舗で商品を確認できる安心感で大変ご好評をいただいております。
また、国内4箇所にリフォーム研修施設を設置しており、お客様への「快適な生活提案」と「安心施工」が出来るよう、担当者の育成や技術の向上をはかってまいります。
2015年9月より、不動産売買仲介事業「エディオンハウジング」を開始いたしました。「家電店にある身近で気軽に相談できる不動産店」をコンセプトに、単なる不動産仲介にとどまらず、リフォームや家電提案を通じて「快適な暮らし」を提供する事業としてスタートいたしました。

【eコマース事業】
「エディオンネットショップ」を運営しています。
家電市場において年々拡大するインターネット販売に対応するため「エディオンネットショップ」を運営しております。インターネットショップを利用されるお客様の多様なニーズにお応えできるよう、生活雑貨や飲料、食品などの新規商品の取り扱いをはじめ、家電以外の品揃えを拡充しております。品揃えの強化とともに、安心してご購入いただける「最低価格保証」への対応をはじめ、ネットショップ限定の未使用開梱品の商品交換サービス「交換保証」を導入いたしました。また、売り上げ拡大に伴い、物流体制を強化し配送能力を拡大いたしました。今後、インターネット市場でシェアアップを図るため、更なる品揃えの拡充とサービスの強化を行ってまいります。

【エディスマ・エネルギー管理システム事業】
「HEMS」「BEMS」を展開しています。
当社はご家庭や企業の省エネ・節電を実現する「エディスマ・エネルギー管理支援サービス」を提供しております。2015年2月に新たに発売した「エディスマHEMS」では、家庭内の電力の見える化に加えて、ガス・水道の使用量や室内の温度・湿度の計測により様々なエネルギーの使用状況を把握して効率よく省エネが実践できたり、外出先からエアコンなど家電製品のON/OFF操作や温度管理ができるなどの便利な機能も実現しております。また、エディスマHEMSで取得した太陽光発電システムの発電データをお客様に代わって遠隔監視し、異常発生時には当社サービス拠点から訪問点検・メーカー修理依頼までの保守メンテナンスをワンストップで提供する「太陽光発電システム見守り安心サービス」の提供を開始いたしました。
企業向けサービスの「エディスマBEMS」では、ビルや店舗の建物内の電力使用量を計測しデマンド管理を行い電力ピーク時に電力使用量を効率的に抑制します。また、電力使用状況を数値やグラフで見える化し、電力使用量の多い時間帯や機器を把握して、無駄な電力消費を抑制するなどの省エネ支援サービスを提供しております。

【携帯電話専門店事業】
携帯電話専門店を運営しています。
子会社のエディオンコミュニケーションズにて、「ドコモショップ」「auショップ」「ソフトバンクショップ」などの携帯電話専門店を展開しております。これら携帯電話専門店の運営によって得られる収益だけでなく、専門店としてのノウハウを家電専門店にフィードバックすることで、グループに貢献しております。

【通信事業】
インターネット接続事業を展開しています。
「エンジョイネット」の名称で、インターネットサービスプロバイダ（ISP）事業を行っているほか、「クオルネット」の名称で、ワイヤレスブロードバンド事業を行っております。当社ならではの充実したサポート体制で、合計約54万人（2016年3月末現在）にご加入いただいております。
エディオンHP：事業概要より引用

大手になってもお客様第一は忘れていないのが株式会社エディオン！

業界３位ともなるとやはり売上にばかりに考えが傾いてしまいそうなものですが、エディオンは違うと感じます。地域に密着したサービスの戦略をしっかりと持ち、他にはないサービスへの企業努力はとても素晴らしいです。北海道から沖縄まで全国１２００店舗以上を誇るエディオングループでは家電を買うだけでなく、それらの価値をしっかりと教えてくれる社員の方々がいるのも魅力ですね。皆様も一度、エディオングループのお店で買い物をしてみてはいかがでしょうか！