蝶理の企業概要と沿革
蝶理の企業概要をご紹介します。この概要を見れば、蝶理のおおよそのことはご理解いただけると思います。
蝶理の基本情報
社名 | 蝶理株式会社 |
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本社所在地 | 大阪市中央区淡路町一丁目7番3号 |
設立年月日 | 1948年(昭和23年)9月2日 |
代表取締役社長 | 先浜一夫 |
株式公開 | 東証1部(証券コード:8014) |
資本金 | 6,800,000,000円 |
事業内容 | 繊維、化学品、機械、その他諸物資の国内及び貿易取引
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蝶理の設立は1978年ですが、創業はなんと1861年!これだけでも蝶理は歴史の激動期を何度くぐりぬけてきたのかと想像ができます。現在の本社は大阪ですが、蝶理の創業は京都でした。
蝶理現社長の先浜和夫氏は、広島大学工学部卒業後1980年に入社しました。就任時世界で稼ぐ体制を作ることを目標にしていますが、日本国内の繊維産業をさらに発展させたいという思いも強く、蝶理は石川県産繊維のブランド化を支援するなどの活動も行っています。
蝶理の沿革
蝶理の沿革はこちらになります。
1861年(文久元年) | 京都西陣において生糸問屋として創業。 |
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1926年(大正15年) | 人絹工業の勃興と共に人絹糸の取扱いを開始。 |
1937年(昭和12年) | 人絹糸生産量の30%を取扱、人絹糸業界最大の糸商となる。 |
1948年(昭和23年) | 資本金500万円をもって蝶理株式会社を設立。 |
1952年(昭和27年) | 本社を大阪市東区(現中央区)に移転。 |
1953年(昭和28年) | 東洋レーヨン株式会社(現東レ株式会社)と共同で、ウーリーナイロンの一手販売を開始。合繊業界における主導的地位の基礎を確立。 |
1956年(昭和31年) | 合成樹脂、化学品の取扱い並びに各種機械及び諸物資の取扱いを開始。 |
1957年(昭和32年) | 海外法人「蝶理ニューヨーク」(現「蝶理アメリカ」)を設立し輸出入の拠点とする。その後「蝶理ホンコン」「蝶理ドイツ」他を設立。 |
1959年(昭和34年) | 大阪証券取引所において株式上場。 |
1961年(昭和36年) | 東京証券取引所において株式上場。中華人民共和国より友好商社の指定を受け、以後日中貿易のパイオニアとなる。 |
1975年(昭和50年) | オイルショック後の不況と、不動産への過剰投資のため、主力仕入先と主力銀行の支援を受けて、徹底した経営の効率化・減量化を実施。 |
1980年(昭和55年) | 中国、北京に駐在員事務所を設置。 |
1987年(昭和62年) | 東京支社を東京本社と改称、東西両本社制とする。 |
1989年(平成元年) | 時価発行増資により資本金91億4,840万円となる。西側諸国の第一号として、タシケントに中央アジア駐在員事務所を開設。 |
1993年(平成5年) | 中国初の現地法人「蝶理上海」を設立。 |
2004年(平成16年) | 東レ株式会社が公開買付にて旭化成株式会社より当社株式を取得したことにより、東レ株式会社の連結子会社となる。 |
2005年(平成17年) | 海外法人「蝶理(中国)商業有限公司」を上海に設立。 |
2008年(平成20年) | 新CIを決定。9月2日を以て設立60周年を迎えた。 |
2010年(平成22年) | ダッカ(バングラデシュ)に事務所を開設。 |
2011年(平成23年) | マニラ(フィリピン)、ソウル(韓国)に事務所を開設。創業150年を迎えた。 |
2012年(平成24年) | ムンバイ(インド)に事務所を開設。海外法人「蝶理コリア株式会社」をソウルに設立。 |
2013年(平成25年) | シンガポールの化学品商社「MEGACHEM LIMITED」へ出資。 |
2014年(平成26年) | 東京本社を品川に移転。 |
2015年(平成27年) | ウルムチ(中国)に駐在員事務所を設置。 |
2016年(平成28年) | イスタンブール(トルコ)に駐在員事務所を設置。海外法人「蝶理ベトナム」をホーチミンに設立。
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蝶理の創業は1861年ですが、1853年にペリーが来航し1868年が明治元年ですから、江戸の幕末でした。当時蝶理は京都でビジネスを営んでいたとはいえ、明治維新の波に消される業界も多かった時代に、よく生き残ったなという印象です。
その後蝶理のビジネスを大きくしたのは、今の蝶理の事業のおおもとにもなっているレーヨン(当時は人絹と呼ばれていました)を取り入れた大橋理一郎氏です。はじめこそ人絹はランクが低い繊維として相手にされない風潮もあったようですが、理一郎氏の地道な努力で結果的には蝶理は人絹糸業界最大の糸商となったわけです。
これはすべて蝶理設立前の話で、このような基盤があったからこそ設立後の成長がすさまじかったわけです。また、蝶理設立後の石油危機などのピンチも、こういった基盤があって乗り越えられたのだと思います。
蝶理の企業理念
蝶理の企業理念はこちらになります。
蝶理の企業理念
私たちは地球人の一員として、公正・誠実に誇りを持って行動し、 顧客満足度の高いサービスを提供し続け、より良い社会の実現に貢献します。蝶理株式会社:企業情報:企業理念
蝶理のコーポーレートスローガン
日本語:あなたの夢に挑戦します。 英語:(We are) Making your dreams come true 中国語:挑戦你的夢想蝶理株式会社:企業情報:企業理念
蝶理の経営方針
高機能・高専門性を基盤として常に進化する企業集団を目指す。 顧客満足度向上を第一義とし、景気変動に左右されない強固な事業体質を作り上げ、「利益ある持続的成長」を実現する。 自ら提案し、自ら創造し、自ら開拓する「自力・自立の経営」を旨とする。 「信用と確実」を旨とし、浮利を追わず、投機的取引を行わない。 目標達成への強い意志と行動力を持った構想力のある「人材を育成」し、常に切磋琢磨する「組織的活動」を通じて総合力を発揮する。 事業を不断に見直し、リスクに対する鋭敏な感覚を養うとともに、スピードをもって成長分野へ資源を投入し、「事業構造の継続的変革」を行う。 コンプライアンス、環境保護など企業の「社会的責任」を常に心がけ、顧客、社員、株主、社会など「ステークホルダー」との関係を緊密に保つ。 上記の方針を実行することによって、将来に亘って「躍動感あふれる蝶理グループ」を形成する。蝶理株式会社:企業情報:企業理念
蝶理は老舗企業ですが、若い人材に大きな権限を持たせる自由な社風が特徴です。若い人材を生かすことで蝶理は海外でも柔軟な対応が可能となっています。蝶理の社員は現場を通しての体験が実力に結びついているに違いありません。