日本瓦斯株式会社の企業概要と沿革
日本瓦斯株式会社の企業概要をご紹介します。この概要を見れば、日本瓦斯株式会社のおおよそのことはご理解いただけると思います。
日本瓦斯株式会社の基本情報
社名 | 日本瓦斯株式会社 |
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本社所在地 | 東京都渋谷区代々木4丁目31番地8号 |
設立年月日 | 1955年(昭和30年)7月29日 |
代表取締役社長 | 和田眞治 |
株式公開 | 東証1部(証券コード:8174) |
資本金 | 7,070,000,000円 |
事業内容 | 液化天然ガスの供給、販売 都市ガスの供給、販売 、ガス機器・ガス空調設備等の販売 ガスその他の総合設備工事
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日本瓦斯の創業者は、同じくエネルギーの卸売会社である岩谷産業創業者のご長男です。現在はそのような血縁関係は全くなくなっていますが、創業当時はモデルやノウハウがあってこその成長だったこともあるでしょう。
そして、日本瓦斯は従来の都市ガスだけではなく、LPガスを使用した住宅建設を広めた会社です。都市ガスはパイプが通っている場所にしか家を建てることができませんでしたが、日本瓦斯のLPガスにより、どこにでも住宅を建設できるようになりました。
日本瓦斯株式会社の沿革
日本瓦斯株式会社の沿革はこちらになります。
1955年 | 日本瓦斯株式会社設立 |
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1956年 | 日本住宅公団と提携、NGK導管供給システムを開発して団地供給を開始 |
1963年 | 日本瓦斯運輸株式会社(現商号日本瓦斯運輸整備株式会社)設立 |
1964年 | 東京オリンピック聖火用ガスを供給 |
1965年 | 日本瓦斯工事株式会社設立(配管工事施工部門を分離) |
1966年 | 新日本瓦斯株式会社設立(都市ガス事業に進出) |
1967年 | 我孫子ガス株式会社に経営参加 小山都市瓦斯株式会社設立 |
1968年 | 取手ガス株式会社設立 |
1971年 | 久喜都市ガス株式会社設立 |
1973年 | 東京証券取引所市場第二部に上場 カセットコンロ用ガスボンベの製造を開始 |
1976年 | 株式会社ニチガス物流計算センターを設立 |
1979年 | 東京証券取引所市場第一部銘柄に指定替 |
1984年 | 鹿沼ガス株式会社に経営参加 |
1999年 | 我孫子ガス株式会社が取手ガス株式会社を吸収合併し、商号を東日本ガス株式会社に変更 新日本瓦斯株式会社が久喜都市ガス株式会社を吸収合併 |
2001年 | 小山都市瓦斯株式会社が鹿沼ガス株式会社を吸収合併し、商号を北日本ガス株式会社に変更 新日本瓦斯株式会社が東京証券取引所市場第二部に上場 |
2002年 | 東武ガス株式会社に経営参加 |
2003年 | 東武ガス株式会社を東彩ガス株式会社に商号を変更 |
2004年 | 東日本ガス株式会社が東京証券取引所市場第二部に上場 |
2005年 | 国内初、簡易ガス団地天然ガス化を開始(千葉県我孫子市) |
2010年 | 千葉、埼玉の各ガスターミナル完成 秦野、横須賀、東金の各デポステーション完成 (LPガス容器配送のデポステーション運用を開始) |
2011年 | 水戸、宇都宮、小山、太田の各デポステーション完成 米国テキサス州にエントラスト社を設立し、電力の小売事業を開始 JPモルガンの世界的な投資部門OEP(OEP NG LLC)と資本業務提携契約締結 |
2012年 | 君津、戸田にデポステーション完成 株式会社雲の宇宙船設立 |
2013年 | 狭山デポステーション完成 NES社を設立し米国北東部7州で電力と都市ガスの小売事業を開始 都市ガス子会社4社(東彩ガス、東日本ガス、新日本瓦斯、北日本ガス)の完全子会社化を発表 |
2014年 | エントラスト社がカリフォルニア州で都市ガスの小売を開始 米国での供給戸数が15万戸を突破 OEPとの基本業務提携契約を当初の目的を達成したため解消 瑞穂、稲敷にデポステーション完成 PPS登録を行い電力とガスのセット販売を開始 |
2015年 | 大きなお世話(プロテクトメンバー・サービス)開始 JPX日経インデックス400の銘柄に選定 東京電力株式会社と業務提携契約を締結 本社社屋を渋谷区代々木に移転 取手・前橋にデポステーション完成 5期連続最高益を達成
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日本瓦斯は住宅の中でも主に団地をメインにLPガスの販売を行い、高度経済成長期の団地建設ラッシュに乗って、成長を遂げてきました。その後も日本瓦斯はカセットコンロ用のガスの開発や、天然ガスの利用などをはじめ、米国進出による市場の開拓など新しい事業展開を積極的に行っています。
こうした事業展開により、日本瓦斯の売上げはこの5期は毎年記録を更新していて、その勢いはとどまる気配がありません。
日本瓦斯株式会社の経営理念
日本瓦斯株式会社の経営理念はこちらです。
地域社会に対する貢献 環境負荷の少ないエネルギーを、地域社会に最適な供給方法により安全と安定供給を担保しつつ適正価格で提供することにより、お客様のより快適な生活に資するとともに、地域社会の環境保全や防災活動に貢献します。また、地域社会の一員として地域の価値向上に積極的に参加し、かつ納税義務を果たすことも企業としての社会的責任であり社会貢献と考えます。 企業の持続的成長を目指す 地域社会に貢献し、お客様を増やすことが経営基盤をさらに強固なものとすると考え、適正な利益を確保し効率的な投資を行い、企業価値の長期的向上に努めます。また、株主に対しては継続的・安定的な配当と内部統制体制の構築により、株主価値の向上に努めます。 人的資源の尊重 社員をはじめとする人的資源は企業を支える重要な財産と位置づけており、お客様に密着したきめ細かいサービスを行うため社員の能力を最大限に発揮できるような経営を行うことは、企業の持続的成長のために不可欠な要素であります。その根底に社員、お取引先並びにその家族の幸福が不可欠であり、経営に当たってその増進を目指します。経営理念|会社情報|ニチガス
日本瓦斯はエネルギー供給会社なので、人々の生活と密接にかかわっており、これだけでも社会貢献度はかなり高いです。そしてさらなる成長のためには、従業員の生活を守ることも大切だという考えから、健康管理制度などの福利厚生も充実させています。
日本瓦斯株式会社の事業案内
日本瓦斯株式会社の事業内容について詳しく見ていきましょう。
LPガス事業 | 家庭用・業務用・工業用・農業用・自動車用へのLPガスの供給 |
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都市ガス事業 | 千葉県我孫子地区ほか栃木県・埼玉県・神奈川県 日本瓦斯株式会社 埼玉県 東彩ガス株式会社 茨城県・千葉県 東日本ガス株式会社 埼玉県 新日本瓦斯株式会社 栃木県 北日本ガス株式会社 |
簡易ガス事業 | 分譲住宅、社宅、集合住宅などの70戸以上の団地等へのガス導管によるLPガスの供給 |
高圧ガス事業 | 産業用・工業用への高圧ガスの供給 |
電力事業 | 電力の販売 |
燃料充填事業・エアゾール製品開発事業 | カセットコンロおよび同コンロ用ガスボンベ エアゾール製品 ライター用ガスボンベなど |
生活関連事業 | ガス機器の販売 空調機器の販売 住宅設備の販売 損害保険代理店(自動車、火災、積立etc.) |
リフォーム事業 | 住宅リフォーム工事およびコンサルティング リフォーム関連機器 |
総合設備工事 | ガス、給排水、空調・冷暖房設備などの工事 |
海外事業 | アメリカ(テキサス、カリフォルニア、ペンシルバニア・ニューヨーク・イリノイ・オハイオ・ニュージャージー・コネチカット・メリーランドの各州)での電力・ガスの小売事業 オーストラリアでの省電力エネルギーマネジメントシステムの開発
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日本瓦斯の事業で特筆すべきは、電力事業も展開している点です。一見ライバルと思われがちな電力会社との提携により、一層の新規顧客獲得が見込まれるなど、相乗効果を生み出しています。また、日本瓦斯はガスだけにとどまらず住宅設備関連の工事も行っています。
日本瓦斯の海外事業は、ガス供給先進国であるアメリカの方法を見習う意味でも重要な意味を持っていて、電力自由化の際にいち早く日本で良いサービスを提供できるようにと行っています。
世界にも視野を広げる日本瓦斯株式会社
日本瓦斯株式会社のご紹介はいかがだったでしょうか?
エネルギー産業はこれからもなくなることはありませんので、日本瓦斯のようなエネルギー企業は将来にわたって長く働き続けることのできる会社です。特に日本瓦斯は、エネルギー企業の中でも時代の先を行く事業を常に展開していますから、今後どのようなエネルギーが主力になっていくとしても、臨機応変に対応できるのではないでしょうか。
日本瓦斯は、エネルギーという未来性のある業種で働いてみたいという人にはおすすめの会社です。