富士ソフト株式会社:概要と沿革
まずは、富士ソフトの基本情報を確認しておきましょう。
富士ソフト株式会社の概要
社名 | 富士ソフト株式会社 |
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本社所在地 | 神奈川県横浜市中区桜木町1-1 |
設立年月日 | 1970年(昭和45年)5月15日 |
代表取締役社長 | 坂下智保 |
株式公開 | 東証一部 |
資本金 | 262億28万円 |
事業内容 | 組み込み系ソフトウェア開発、業務系ソフトウェア開発
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富士ソフトは単体・連結を合わせると11000名以上が在籍している会社です。なので、国内各地に拠点があります。さらに、中国、台湾、韓国、北米にも事業所があります。また、富士ソフトはアジア、北米、ヨーロッパに提携している会社があります。
富士ソフト株式会社の事業内容
モバイルソリューション
富士ソフトは携帯電話開発のトータルソリューションサービスを提供しています。主に業務用のアプリやシステムなどを提供しています。「moreNOTE」は会社で使う資料などをペーパーレスで一括管理するようなアプリです。「SmartEntrySheet」は申し込み用紙などをペーパーレスで端末で行うアプリです。手書き入力にも対応しています。「FSMobile」はWifiポイントやルーターなどのサービスです。
教育ソリューション
富士ソフトは小中高はもとより、幼稚園から大学まであらゆる教育機関で、ご利用いただける各種ソリューションを提供しています。「みらいスクールステーション(総合教育ソリューション)」は端末を用いた授業や、最新のICTを用いた放送を助けるようなサービスや、緊急災害情報なんかとも連動しています。
クラウドインテグレーションサービス
富士ソフトはクラウドインテグレーターとして、システム運用につきまとうさまざまな負担からの開放、生産性の向上、環境改善を実現し、コストダウンと安心安全なITシステムを提供しています。第3パーティのシステムに関するサービスです。グーグルエンタープライズサービスや、Microsoft、アマゾンウェブサービスなどです。また、従業員経費管理ノスステム「コンカー」やオンライン詐欺防止ソリューション「 ThreatMetrix Trust Difender Cloud」などもあります。
組み込み系テクノロジー
携帯電話をはじめ、ユビキタス社会の核となる情報家電製品の多くに、富士ソフトの最先端技術が活かされています。
代表的なソフト
FSKARENかな漢字変換・FSEmbedded/Linux Service・Microtronix IP Core & FPGA Solution・AVAL DATA Embedded Module Products・Androidソリューション・Androidアプリ開発など
映像配信ソリューション
富士ソフトではインターネットを通じて映像配信に必要なシステムから映像制作・権利処理・エンコーディングまでの全てを行うサービスを提供しています。
セキュリティソリューション
富士ソフトはセキュリティ対策をトータルにサポートいたします。監視カメラの技術や
生体認証・指静脈認証技術なども利用しています。
デジタルリビングソリューション
富士ソフトは近未来に向けてデジタルテレビの可能性を広げるプラットホーム「FSDTV Middleware」を中心とした様々なソリューション群を展開しています。
病院系ソリューション
富士ソフトは病院向けの業務システムの提供も行っています。
ネットビジネスソリューション
富士ソフトはECサイトの開発・運用、ネットワーク構築をトータルにサポートいたします。
知能化技術ソリューション
富士ソフトではロボットも開発しています。パーソナルホームコンシェルジュとして誕生したヒューマノイド PALRO(パルロ)は"コミュニケーション知能"による自然なコミュニケーションや"移動知能"による生活空間の自由な移動を行い、楽しさを提供していきます。
富士ソフトはこの他にも様々なシステムやサービスを提供しています。
富士ソフト株式会社の企業理念
富士ソフトの経営ビジョン
「FUJISOFTは新価値創造カンパニー」
グローバル競争時代を勝ち抜くビジネスを支える業務・制御システム
ネット時代に対応する先進ソフトウェア・ハードウェア。
富士ソフトはクラウドコンピューティングやロボットテクノロジーをはじめとした技術やサービス、これまで培ってきたモバイルの技術とソリューションを融合させることにより、新たな価値あるモノづくりをご提案いたします。さらに富士ソフトはグローバル展開とグループシナジーを組み合わせて、流通、金融、製造など多様な業種に向けて、 より高付加価値なプロダクトやサービスをご提供いたします。
「creating new values」
お客様のさらなる 付加価値向上/新たなビジネス創出/競争優位性の強化
富士ソフトのロゴの由来
ITソリューションベンダーとして飛躍する「第二の創業」にあたり、全社員が新しい経営方針と価値観を共有し、意識と行動のベクトルを合わせて活動する象徴として、富士ソフトは新しいシンボルマークと社名ロゴを制定しました。制作者は日本を代表するグラフィックデザイナーの松永真氏。新しいシンボルマークは「富士ソフト」のイニシャルの「F」と「S」を内包し、心のこもったコミュニケーションでお客様のハートをしっかり掴むという理念を表します。それは無限の可能性を俯瞰する「挑戦と創造」の眼でもあります。
富士ソフト株式会社の事業ビジョン
様々なシステムやソリューションを提供している富士ソフトですが、力を入れているものが3つあります。クラウドサービスとヒューマノイド型ロボットとモバイル端末向けのサービスです。富士ソフトは近年の流行りの技術や傾向を取り入れていることがわかります。
富士ソフトのクラウドサービスは、自社のデータセンターを利用したIaaSやSaaSや、4大パブリッククラウド(AWS、Google、Salesforce、Microsoft)などと連携しソリューションを提供するようなサービスを行っています。また、富士ソフトはコミュニケーションロボット「PALRO(パルロ)」の開発を通して、知能化技術の研究開発も行なっています。あらゆるエレクトロニクス製品にロボットテクノロジー(知能化技術)を組み込むことができます。最後に、モバイル端末向けにペーパーレスで業務が行えるようなシステムも提供しています。富士ソフトはさまざまなデバイスで、「いつでも、どこでも、つながる世界」の実現を目指しています。
富士ソフト株式会社の事業ポートフォリオ
1970年 5月 | 会社設立
株式会社富士ソフトウエア研究所(神奈川県横浜市) 資本金:300万円 |
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1972年 9月 | 東京事業所開設(東京都新宿区) |
1976年 3月 | 鎌倉事業所開設(神奈川県鎌倉市) |
1984年 4月 | 富士ソフトウエア株式会社に社名変更 |
1985年 5月 | 本社ビル(現大船ビル)落成(神奈川県鎌倉市) |
1986年 6月 | 自社プロダクト製品「毛筆わーぷろ」販売開始 |
1987年 4月 | 教育出版事業を開始 |
12月 | 日本証券業協会東京地区店頭市場に株式を公開
資本金:9億4,910万円 |
1990年 3月 | 第1回全日本ロボット相撲大会開催 |
1992年 10月 | 東京証券取引所市場第二部に株式を上場
資本金:19億1,190万円 |
1995年 6月 | 富士ソフト株式会社に社名変更
ISO9001認証取得 |
10月 | ネットワーク事業開始 |
1996年 10月 | 株式会社ABCと合併し、富士ソフトABC株式会社に社名変更
資本金:27億5,100万円 |
1998年 8月 | ISO14001認証取得 |
9月 | 東京証券取引所市場第一部に株式を上場 |
2001年 4月 | 事業本部制を導入 |
2002年 3月 | 資本金:262億28万円に増資 |
5月 | プライバシーマーク認証取得 |
2004年 4月 | 本社ビル落成(神奈川県横浜市) |
2006年 3月 | ISMS CMMI(Level 3)認証取得 |
7月 | 富士ソフト株式会社に社名変更 |
2007年 2月 | 秋葉原ビル落成(東京都千代田区) |
2009年 6月 | 執行役員制度を導入 |
2010年 3月 | 台北オフィス開設(台湾 台北)
自社プロダクト ヒューマノイド「パルロ」販売開始 |
2012年 7月 | ソウルオフィス開設(韓国 ソウル) |
11月 | 自社プロダクト「moreNOTE」販売開始 |
富士ソフトは45年ほど歴史のある会社です。情報系の会社の中では長い歴史があるので、そのぶん培ったノウハウは強みでしょう。また、最近街で見かけるようになったヒューマノイド型のロボットですがいち早く参入し、販売を開始していることがわかります。
新価値創造カンパニーである富士ソフト株式会社
いかがだったでしょうか。業務システムと聞くと、古いシステムを想像してしまうことがあるかもしれません。しかし富士ソフトでは端末やクラウドを用いた業務システムを開発しています。さらに富士ソフトは知能化技術にも積極的に取り組んでおり、時代の流れを汲み取っています。これからもどんどん変化する情報技術の中で富士ソフトは新価値を創造していきます。