センコー株式会社の概要と沿革

まず、センコーの基本情報は以下の通りです。

【センコーの概要】

社名センコー株式会社(SENKO Co., Ltd.)
本社所在地大阪市北区大淀中1-1-30
設立年月日1946年(昭和21年)7月
代表取締役社長福田 泰久
株式公開東証一部上場(証券コード:9069)
資本金24,011百万円
事業内容総合物流
センコーHP:会社概要より引用


センコーは大阪府大阪市に本社を置く総合物流を扱っている企業です。創業は1946年に前身である扇興運輸として誕生しました。その後現在に至るまで、様々な同業種などの合併、子会社化を重ね東証一部上場を果たす大企業へと発展しました。物流事業と聞くとみなさんもよく使う宅配などの配送、運輸業などを想像する方もいらっしゃると思いますが、センコーが行っている物流業はそれらとは少し異なります。企業間や化学住宅系の資材運送における物流システムを情報化し、独自の物流センターを確保することでよりスピーディーに正確にモノを運ぶことに力を入れています。

それではセンコーの歴史を沿革で見ていきましょう。

【センコーの沿革】

1946年7月扇興運輸商事株式会社を設立
1946年10月扇興運輸株式会社に社名変更
1949年10月海上運送業および海上運送取扱業、海運仲立業、海運代理店業を登録
(当時は、海上運送業および海上運送取扱業は届出登録制)
1950年12月宮崎県で通運 (鉄道利用運送) 免許を取得、その後全国で通運事業 (鉄道利用運送事業) を展開
宮崎県で一般貸切貨物自動車運送事業免許を取得し、自動車運送事業を開始
(現在は沖縄県を除く全都道府県の営業区域で許可を受け、一般貨物自動車運送事業を展開)
1954年4月特別積合せ貨物運送事業 (路線事業) を開始
1959年7月倉庫業の認可取得
1961年3月倉荷証券発行の許可取得
1961年10月大阪証券取引所市場第2部に上場
1969年9月内航運送業、内航運送取扱業、内航船舶貸渡業の許可取得
1970年10月物流コンサルティングを開始
1973年8月関西地区倉庫と荷主企業をオンライン化開始、以降全国の倉庫で展開
1973年10月センコー株式会社に社名変更
1975年3月大阪証券取引所市場第1部に上場
1977年8月日本・極東と中近東・欧州間のシベリア・ランド・ブリッジサービスを開始
1978年7月引越事業に本格進出
1980年8月南港PDセンター (大阪市) 開設により、総合複合機能倉庫 (PDセンター) 建設に着手
1984年4月「センコー航空便」として航空貨物輸送事業に進出
1984年11月「センコー情報システム株式会社」を事業主体としてVAN事業を開始
1985年3月量販 ・小売店向け納品代行システムが稼働、チェーンストア物流事業を開始
1987年11月住宅資材物流センターを開設し、住宅資材の物流システムが稼働
1990年2月東京証券取引所市場第1部に上場
1991年10月日本 / 米国間の国際VANネットが完成し、サービス開始
1996年7月総合交通・物流研修施設「クレフィール湖東」 (滋賀県東近江市) を開設
1996年10月神奈川支店が国際標準化機構の品質規格であるISO9002の認証を取得、以降各地の部支店が取得
1997年4月クレフィール湖東が国際交通安全学会から第18回国際交通安全学会賞を受賞
1998年2月船舶の安全管理システムの国際規格である「ISM」の適合証書を取得
1999年4月IATA (国際航空輸送協会) 貨物代理店資格を取得し、国際航空貨物輸送を本格的に開始
2000年5月ロジスティクスシステム「ベストパートナーシステム」が稼働
2001年4月名古屋支店が国際標準化機構の環境規格であるISO14001の認証を取得、以降各地の部支店が取得
2002年10月潤滑油の全国翌日配送の無在庫システムを開始
2004年6月日本と中央アジア間で、チャイナ・ランド・ブリッジを活用した輸送サービスを開始
2004年7月物流特化の人材派遣事業展開で「S-TAFF株式会社」を設立
2005年11月株式会社阪急交通社と包括的な物流業務提携
2008年3月カザフスタン国有鉄道子会社 カズトランスサービス株式会社と業務提携
2008年4月3PL事業と物流コンサルティング事業を行う、「ロジ・ソリューション株式会社」を設立
2008年8月チャイナ・ランド・ブリッジにおける列車編成に関し、大韓民国のセジョン・ロジスティクス社と業務提携
2009年2月東京納品代行株式会社を子会社化
2009年7月株式会社丸藤を子会社化
2009年10月エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社 子会社の江坂運輸株式会社および阪神運送株式会社を子会社化
2010年11月バルクコンテナ一貫物流システムで、第7回エコプロダクツ大賞で国土交通大臣賞を受賞
2011年5月電力使用量削減の取り組みで、日本物流団体連合会から第12回物流環境大賞を受賞
2011年9月株式会社スマイルを子会社化
2012年1月中国ピアノ運送株式会社を子会社化
2012年8月カザフスタンの国内物流と国際トランジット輸送拡大のため、カザフスタンの国有鉄道と業務提携
2013年10月アスト株式会社を子会社化
2014年6月三協物流荷役株式会社、三協ロジスティクス株式会社を子会社化
2014年10月株式会社ランテック、株式会社光輝を子会社化
2015年3月鉄道利用による3件のモーダルシフト案件で、日本物流団体連合会からモーダルシフト最優良事業者賞を受賞
2016年3月アクロストランスポート株式会社を子会社化
センコーHP:沿革より引用


近年では、単にモノを運ぶだけの運輸業ではなく、より流通における情報企業として認知されるための事業シフトをしています。安定した大手取引先以外にも、新規顧客の獲得に向けた企業努力も行なっており、荷主の海外生産にも対応出来るように国際的な物流事業にも力を入れています。日本のみならずセンコーは国際的な物流メーカーとしての発展にも期待できる企業となってきています。

センコー株式会社の経営方針

次に、センコーの経営方針をまとめていきます。

【基本方針】

当社は、先進的物流・情報技術で、最高のサービスを創造し、提供することにより、株主、お客さま、社員をはじめ、社会やすべての人々に貢献し信頼される企業をめざしております。 その実現のために、高品質、ローコスト、かつ高付加価値のロジスティクスサービスを通じて、企業価値の最大化を図ると共に、社会との共生の観点から安全と地球環境に配慮し、社会の秩序を守り、業界のリーダー企業として責任を果たしていく、成長と信頼を基調とする活力溢れる企業づくりを進めてまいります。
センコーHP:センコーの経営方針より引用

【社是】

確実 (Sure)・迅速 (Swift)・スマイル (Smile)
流通事業の使命を自覚し、つねに最高の技術、最高の能力、最高のマナーをもって、顧客の立場に立って義務の完遂をはかる。これが3Sの精神である。
センコーHP:センコーの経営方針より引用

大手物流企業としての誇りと責任を前面に出した方針を掲げています。流通における徹底的なコストカットを行なうことで顧客によりコストが掛からないような企業努力もしており、業界のリーダーとしての責任を持った事業を行なっていることがわかりますね。確実に迅速に流通を行なうことで、多くの顧客からの信頼を得続けています。

センコー株式会社の事業内容

最後にセンコーの事業内容は以下の通りです。一言に物流と言っても様々な方法があります。センコーはそれらのより迅速な方法、確実な輸送手段を提供するべく、日々多種多様なニーズに応えるべき企業努力をしてきています。モノの流れをより明確に、情報化することで安心して利用できるようなサービスも行なっています。センコーの物流への自信が伝わってきますね!

【物流ソリューションサービス】
物流オペレーションにITを融合し、SCMのあらゆる課題解決をサポート
センコーの物流ソリューションは、高度で確かな物流オペレーションにITを融合、サプライチェーン情報のご提供をはじめとした様々な機能のご提供により、お客様のSCMに関わるあらゆるニーズにお応えいたします。

・業界・業態別ソリューションサービス一覧
・国際物流ソリューション
・モーダルシフト
・物流コンサルティング
・3PL
・ITソリューション

【総合物流サービス】
国内外にネットワークを展開し、お客様の物流形態に合わせた輸送モードと、生産・販売戦略をサポートする物流センター機能を組み合わせ、お客様の幅広いニーズにお応えいたします。

トラック輸送
日本全国を結ぶ拠点網を活かした輸送サービスをご提供いたします。

鉄道利用輸送
鉄道とトラックの輸送を組み合わせ、環境負荷に配慮した輸送サービスをご提供いたします。

海上輸送
各種の貨物船舶で、化学品から小口貨物の輸送まで幅広くご対応。輸送の効率化と環境負荷の軽減をご支援いたします。

航空輸送
提携サービスにより、お客様の航空輸送ニーズにもご対応しています。

【流通関連サービス】
・貿易(商社活動)
・商事サービス
・家庭・日用品卸売
・ファクタリング、各種担保融資サービス

【その他のサービス】
・システムソリューションサービス
・ハードウェア・システム販売、ネットワーク構築施工・保守
・建設メンテナンス、設計・施工、診断・改修
・車両点検・車検・整備
・保険サービス
・コールセンターサービス
・事務代行サービス
・人材サービス
・交通安全教育サービス
センコーHP:物流サービスより引用

物流から社会を動かす。迅速により確実な運輸を行うのが、センコー株式会社!

近年、どの事業においてもより早く、より確実にミスの許されないシステムを開発することが求められている中で、センコーは独自の物流システム、物流ルートをニーズに沿ったカタチでいち早く確保することで業界のリーダーにまで上り詰めました。ただモノを運ぶだけではなく、顧客の求める安心と安全を目に見える形でシステム化させることで信頼も獲得し続けてきました。取引先の大手荷主だけでなく新規の顧客獲得にも動いており、これからはもっと多くの事業規模になると思われます。これらの日本の物流からの社会貢献は素晴らしいですね。日本の発展への貢献も含め、センコーにはますますの発展をしていただきたいですね!