トヨタ自動車株式会社の企業概要と沿革
トヨタ自動車の企業概要をご紹介します。この概要を見れば、トヨタ自動車のおおよそのことはご理解いただけると思います。
トヨタ自動車株式会社の基本情報
社名 | トヨタ自動車株式会社 |
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本社所在地 | 愛知県豊田市トヨタ町1番地 |
設立年月日 | 1937年(昭和12年)8月28日 |
代表取締役社長 | 豊田 章男 |
株式公開 | [国内] 東証1部・名証1部・福証・札証(証券コード:7203)[海外] ニューヨーク・ロンドン |
資本金 | 635,400,000,000円 |
事業内容 | 自動車の生産・販売
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トヨタ自動車の本社は愛知県で、設立が戦前です。まずトヨタ自動車のように戦前に設立された会社にとっては、場所が大切になります。戦時中の空襲で工場を失ってしまった会社が多いからです。その点トヨタ自動車は愛知県にあったので、空襲を受ける前に終戦となりました。トヨタ自動車が戦後に成長するための基盤が残されていたことは大きいでしょう。
トヨタ自動車現社長豊田章男氏は、創業者のお孫さんにあたる人物です。MBAを取得して海外の金融会社につとめていましたが、平社員としてトヨタ自動車に入社して以来、自動車に対する情熱は人一倍で、自動車情報サイトGAZOO.comを立ち上げ、テストドライバーとして国際C級ライセンスを取得するなど地道な活動を行ってきた人物です。
トヨタ自動車株式会社の沿革
トヨタ自動車の沿革はこちらになります。
1933年9月 | 豊田自動織機製作所(現在の豊田自動織機)内に自動車部開設 |
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1937年8月 | 自動車部門を独立し、トヨタ自動車工業株式会社を設立 |
1950年 | デフレにより経営危機に陥るも朝鮮戦争特需により復活 |
1955年 | クラウン発売 |
1956年 | トヨペット店営業開始 |
1957年 | コロナ発売 米国トヨタ自動車販売(株)設立 |
1958年 | トヨタ・ド・ブラジルS.A.社(ブラジルトヨタ)操業開始 |
1959年 | ダイナ発売 |
1961年 | パプリカ発売 |
1962年 | トヨタ・モーター・タイランド社設立 |
1966年 | カローラ発売 日野自動車と業務提携 |
1967年 | ダイハツ工業と業務提携 トヨタオート店営業開始<現・ネッツトヨタ> |
1968年 | スプリンター、マークⅡ発売 |
1970年 | カリーナ、セリカ、ライトエース発売 |
1973年 | スターレット発売 |
1976年 | タウンエース発売 |
1978年 | ターセル、コルサ発売 |
1980年 | カムリ発売 |
1981年 | ソアラ発売 豊田工業大学開学 |
1982年 | トヨタ自動車工業とトヨタ自動車販売合併 トヨタ自動車株式会社となる |
1984年 | ハイラックスサーフ、MR2発売 |
1989年 | セルシオ発売 アメリカでレクサスブランドを立ち上げる |
1990年 | エスティマ発売 |
1991年 | ウィンダム発売 |
1997年 | ハイブリッドカープリウス発売 |
1999年 | ヴィッツ発売 ニューヨーク・ロンドン株式上場 |
2000年 | 四川トヨタ自動車有限会社生産開始 |
2002年 | F1参戦 |
2003年 | 2代目プリウス発売 |
2005年 | 日本国内でレクサスの販売店を導入 富士重と業務提携 |
2007年 | 世界販売台数で世界2位 |
2008年 | 世界販売台数で世界1位 |
2012年 | 再び世界販売台数で世界1位 BMWグループとトヨタ、協力関係強化で合意 |
2013年 | 世界の自動車メーカーで初の年間生産台数1000万台超 |
2015年 | 日本企業で初の純利益2兆円超 マツダと業務提携
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戦後の経済成長期の波もありますが、やはりトヨタ自動車の技術力の高さが成長の肝となっています。また、トヨタ自動車は意外と早い段階から海外進出もしています。
2008年のリーマンショック、さらには2009年から2010年にかけてのリコール問題など次々と大きな壁にぶち当たってきましたが、そのたびになんとか危機を切り抜けているのは、さすがにトヨタ自動車の底力ですね。
トヨタ自動車株式会社の企業理念
トヨタ自動車の企業理念はこちらになります。
1. 内外の法およびその精神を遵守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす 2. 各国、各地域の文化、慣習を尊重し、地域に根ざした企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する 3. クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む 4. 様々な分野での最先端技術の研究と開発に努め、世界中のお客様のご要望にお応えする魅力あふれる商品・サービスを提供する 5. 労使相互信頼・責任を基本に、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に高める企業風土をつくる 6. グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある成長をめざす 7. 開かれた取引関係を基本に、互いに研究と創造に努め、長期安定的な成長と共存共栄を実現するトヨタ | 企業理念
世界に誇る大企業としての安定感はもちろんですが、トヨタ自動車は新卒が就職したい企業ランキング上位の常連です。それだけに、トヨタ自動車では福利厚生や施設がしっかりしていて、残業代もきちんと支払われるなど、企業としてものすごい数の従業員を動かすための組織が大変優れています。世界規模で売上げを上げていくには、トヨタ自動車のようなしっかりとした従業員管理がされていなければ難しいともいえるでしょう。
トヨタ自動車株式会社の事業案内
トヨタ自動車の事業内容について詳しく見ていきましょう。
自動車事業 自動車の生産・販売
金融事業 自動車ローンやリースなど
その他事業 住宅事業、マリン事業、バイオ・緑化事業など
トヨタ自動車の事業は自動車だけだと思っている方は多いと思います。実際もトヨタ自動車売上の約8割が自動車関連です。これだけ専門である自動車に力を入れ続けてきた一極化も、トヨタ自動車の成功の秘密かもしれません。
創業一族が今も活躍するトヨタ自動車株式会社
トヨタ自動車のご紹介はいかがだったでしょうか?
創業80周年以上の大企業で、トヨタ自動車のように創業者の一族がいまだに活躍している会社も珍しいでしょう。もちろん途中、全く関係のない人が社長になっている時期もありますが、トヨタ自動車のようにお孫さんがここまで新しい風を吹き込んでいる例はあまりないと思います。
これだけ規模の大きい会社だと、社長の顔はテレビでしか見たことがないという社員が多い中、豊田章男氏は積極的に社員と交わる姿勢を見せていて、さらにはトヨタ自動車も越えた自動車ファンとの交流も盛んに行っています。自動車好きな人なら、ぜひトヨタ自動車社長の下で働いてみたいと思うに違いありません。