株式会社JP Links ~送金手数料一律260円を実現した仙台発ベンチャーの全貌~

信用と信頼

株式会社JP Links 代表取締役CEO 中村 景太 (2017年12月取材)

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―信用と信頼―

【ナレーター】

大学4年生の時に野球から退くことを決意し、就職活動を開始。保険会社に営業職として入社したのだが、中村を待ち受けていたのは厳しい現実だった。

【中村】

どうせやるんだったら第一線で花形の部署でやりたいということと、先ほど言ったように時間をうまく効率的に使おうと思うと、事務方に入ると良くも悪くも9時5時というルールでやらされるんだろうと(考えました)。でも、営業職をやっているとまずは目標の数値を達成することが仕事であり、ミッションであると思っていたので、これが達成できるのであればあとは時間の使い方、効率化は自分で自由に図れると思うと、僕は営業をやらせてもらいたいと思い、研修時代から営業を希望していました。

やはり最初は営業の時も本当に苦労ばかりでしたね。全く上手くいきませんでした。97年に新卒で出ると、記憶にある方もいらっしゃると思うんですけど、(当時は)銀行さんや証券会社さんなどの倒産が始まる前後(の時期)なんです。ですので、営業で訪問しても商品の話を聞いてくれるというお客様よりも、「お宅は大丈夫なんですか?」という説明を求めるお客様ばかりでした。こんな入社して1年目とか2年目の小僧に、「お宅の会社は大丈夫ですか」と聞いて、この人は何がわかるんだろうか、何を知りたいんだろうとずっと思っていました。途中で気づいたのが、聞きたいのではなく、単純に不安なんだなということです。ですので、よくわからないんですけど、満面の笑みで「大丈夫ですよ」とお答えすることしかできなくなりました。

【ナレーター】

その後、大阪営業所の営業所長を拝命。そこで、ある2つの言葉の意味を問われたという。

【中村】

毎年、年賀状を頂く方が1人いらっしゃるのですが、(当時僕は)所長と呼ばれていたので、「所長はね、“信用”と“信頼”の違いって知ってる?」というようなことを(その方が)おっしゃったんです。今でも僕はこの話がすごく心に残っています。(その方は)「“信用”というのは、用件、物事を信じているんだ」と言うのです。「なので中村所長は私たちを“信用”はしてくれている」と。「ただ、その先にいるお客様の営業のという、用件に対して信用をしているんだよね」。「だから、私たちはあなたの方が向けない」と言われました。なので、「もっと私たちを“信頼”してください」と言われたんです。

“信頼”というのは、書いて字の通りで、「信じて頼ってください」と言われてんですね。こうやって自分が頼っていかないと一人じゃなにもできないので、相手、部下なのかお取引様なのかわからないですけど、心を開いてくれないというか、良い意味でも悪い意味でも一緒に仕事をして乗り越えていくというフェーズに入るには、単なる“信じている”だけではなくて、良い意味で頼らなければだめなんだというのに気づかされたのが、ちょうど29歳の時でした。それがあって、それまではイメージ通り営業マンなので、個人でどれだけ勝負をするかというようなことを考えていたのが、だんだんチーム戦、組織で戦うというところを植えつけて頂いたのが、ちょうどそのくらいの年ですね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 中村 景太
役職 代表取締役CEO
生年月日 1974/4/21
座右の銘 一隅を照らす

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