株式会社JP Links ~送金手数料一律260円を実現した仙台発ベンチャーの全貌~

縁のない仙台で創業した理由

株式会社JP Links 代表取締役CEO 中村 景太 (2017年12月取材)

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―縁のない仙台で創業した理由―

【ナレーター】

独立を視野に入れていた中村は、営業力を培うことの重要性に気付き、大手メガバンクを経たあと、当時最も営業が厳しかったという大手通信会社への転職を決意。そこで見た営業の本質と真髄とは。

【中村】

言葉でいくと“一心不乱”なんだと思います。他のことは一切やらないという判断をすることが大事だということもその時学びました。所長をやっていると、あれもこれもそれも全部教えてあげたい、手伝ってあげたいとなりますが、営業を極めようと思うと、その当時の上司の方々からも「やらない」という判断をすることがまず大事だと教わりました。「ああ、そうか」と。これは僕でなくてもできると思う仕事はやらない。僕しかできない仕事を徹底的にやる。個人として成果を収める。結果として組織に貢献できるという仕組みだと教わりました。それは楽しかったですね。

【ナレーター】

そして2012年、株式会社JP Linksを仙台で設立。設立の年に初めて仙台の地を踏んだと語る中村が、仙台に本社を置いた理由に迫った。

【中村】

仙台でやらせていただこうと思った理由ですが、今やらせていただいているのは振り込みのサービスですけど、いわゆるインターネットを使ったITのような事業なので、東京であっても大阪であっても、実家がある四国であっても、どこでもできると思っています。

なぜ仕事をするのかというと、お金を稼ぐために仕事をするわけです。これは個人でいいと思うんですよ。会社が企業活動、事業を行うというのは、地域貢献をするためではないでしょうか。パフォーマンスみたいな地域貢献はいらないと思っていて、1人でも多くの方を雇用することが地域貢献なのではないかと。特に震災の後だったので、お仕事がなくて、仕事したいけど困っている方がいらっしゃる。その方にお給料を払うとその方の税金はその地域に納められる。売り上げ上がれば納税を僕らは市・県に対して行うことで、地域貢献ができる。物件を借りていくことで、そこのオーナーさんに賃収入が入る。そこから物流処理を発送すると、地元の物流業者さんも潤う。これが恐らく「地域貢献」だと思うんですよね。そういう当たり前のことですが、地場で根付いて行うことがすごく重要ではないかと(思っています)。

震災があって一時避難などで、どんどん東京や大阪、九州の方に避難され、あえて人が少なくなっているのなら僕らが行かせてもらって、そこで事業活動をするということが地域貢献になるのではないかなというふうに考え、仙台でやらせてもらいました。当然物件を借りないとということで、迷いながらも物件の内見をどんどんしていくわけです。そうしたら皆が言うんですよ。「震災の後でまだ落ち着いてないのに、仙台で大丈夫?来てくれるの?」と言うんです。いや、これは行かないとだめなんじゃないかなって。その一言に、最後、背中を押されたということは正直ありますね。

仙台に行ってからも、人の問題も含めて、文化の問題もあって、そんなにうまくはいきませんでした。チラシを何十枚も印刷して説明会にいっても、来たらポツンと広い、本当に広い、50人60人は入れるスペースに1人だけ座っていて、「これはもう説明会というか、面接していいですかね」と言ったこともあるくらい、最初は本当に辛かったですよ。そうは言いながらも付いてきてくれる方もいましたし、逆にその方々の頑張りで支えられている部分もあって、なんとかやってこれたかなと、今振り返れば思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 中村 景太
役職 代表取締役CEO
生年月日 1974/4/21
座右の銘 一隅を照らす

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