株式会社ロコンド ~倒産寸前から奇跡の復活!常識を覆した“靴のEC”成功の舞台裏~

Vol.2 起業を志した経緯

株式会社ロコンド 代表取締役社長 田中 裕輔 (2015年8月取材)

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マッキンゼー時代と企業を志した経緯

【聞き手】

実際マッキンゼーにご入社されるんですが、辞められてからマッキンゼーに関わる著書もお出しになってらっしゃるんですけど、田中社長から見たマッキンゼーという会社はどういう会社ですか。

【田中】

実力主義ってすごい徹底しているなと思いましたし、特に人を大事にしているというか、人の評価もそうですし、色んな意味で人を大事にしていて、それはすごいいい会社だと思いました。

【聞き手】

実力主義イコール実力をきちんと公正に見定めなければいけないので、そういう意味でその人のためにきちっと見るという。それで評価するという。

【田中】

そこがちゃんと回らないと、実力主義って言っているけど、例えば上司に好かれているから上がったとか、これは実力主義じゃないと思うんですよね。そこはマッキンゼーは3カ月ごとに非常に細かい評価をして、そこに客観性をもたせる仕組みを作って、ある程度納得ができる評価制度で、自分としても納得出来た部分があるので、そういう意味で、自分のこのロコンドにおいてもまだまだマッキンゼーの評価システムに比べると足りない部分もあるので、うまく使っていきたいなと思っています。

【聞き手】

イメージからすると、外資ってどちらかというとアップアウトなイメージがあって、実力主義、成果主義イコール、ドライなイメージとそう思っている方がとても多いと思うんですけど、実際に働いてらっしゃった時はそういう感じではなかったのですね。

【田中】

なかったですね。ただそれよりも言われたのが、ファイティングポーズを取っているか、取ってないかで、ファイティングポーズをちゃんと取っている人間に対しては、フィードバックの時にあなたはここを頑張りましょう。そこはドライというか、客観的に言われて、それを自分で聞き入れてやっていけば、そこに対しては手を差し伸べてくれるというか、という会社だった印象が大きいです。

【聞き手】

実際に仕事を始められて大変な思いというのはいかがでしたか。エピソードみたいなものはありますか。

【田中】

大変な思いというのは、マッキンゼーの当時のポリシーだと思うんですけど、入社1年目の人間にポーンと任せるようなことをして、2年目の後半くらいですかね。本当に日本を代表する大手小売さんのプロジェクトで、社長とか取締役へのプレゼンテーションを田中やれって言われて、もう「えーっ」て感じで。ちょっと緊張がとれなくて、そんな中で23歳か、若造が話をする機会をもらえて、2,30分くらいですかね。質疑応答とかもそれっぽく応えて、当然上司がサポートしてくれるんですけど。その時が頭が真っ白で、緊張したと言うのと同時にああいう機会が1個1個自分を成長させてくれたなと今でも思ってますね。

【聞き手】

そういう本当にある意味チャレンジできる機会が日常の中でどんどん与えられていく感じ。

【田中】

そういう感じはやっぱりありましたね。

【聞き手】

それももらえたら必ず返していかなくてはいけないっていう。

【田中】

権限と責任というか、機会は与えるよと。その代わりやり切れなかったら駄目だよという意味では、結構、生活は正直大変。もう(帰宅が)2時3時の世界が毎日だったんですけど。

【聞き手】

そんな時に将来的にこの会社を離れて起業しようとかっていうのは、考えてらっしゃったんですか。

【田中】

マッキンゼーの時はあまり思っていなくて、そのままパートナーとか役員までいこうかな、まで思っていたんですけど。入社して4年目か5年目くらいの時に、マネージャーまで上がって、そこからMBAに行く機会があって、それはシリコンバレーの近くのバークレーって所なんですけど。その時に色々な起業家と接する機会があって、その時に初めて起業ってすばらしいなと価値観が変わった感じですかね。

【聞き手】

やっぱり向こうは、若くて実力のある人たちが自分たちで事業を立ち上げて、それこそFacebook社のような会社が続々と生まれていくわけですよね。そういうのを目の当たりにされると、大きな影響力のある仕事をされてらっしゃったと思うんですけど、それでもそっち側に魅力を感じてしまう自分がいた。

【田中】

マッキンゼーを否定するわけじゃないですけど、思った価値観としては、私自身が小さいなと思って。それまではマッキンゼーで、昇進して、俺は偉いと思ったんですけど。実際にMBAに行って色んな起業家と会っていると、僕がどんだけ言っても提案をして終りなわけじゃないですか。綺麗な分析をして綺麗な資料を作って、綺麗なプレゼンテーションをして、後はぜひお願いしますみたいなところなんですけど。会った人達は自分たちで最後まで物を作って、実際に自分の名前で、ブランドネームじゃなくて、色んな物を作っていったので、それと比べると僕はどれだけ甘えた環境というか、これじゃあ駄目だなと思いましたね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 田中 裕輔
役職 代表取締役社長

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