株式会社ロコンド ~倒産寸前から奇跡の復活!常識を覆した“靴のEC”成功の舞台裏~

Vol.4 倒産寸前のロコンド残留の理由

株式会社ロコンド CEO 田中 裕輔 (2015年8月取材)

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倒産寸前のロコンドに残り続けた理由

【田中】

最初がすごい大失敗だった。

【聞き手】

伺ってます。ちょっと不思議だなと思って。

【田中】

最初は10億円くらいの投資を受けて、一気にはじめようという感じだったんですけど。まずやっぱり4名の共同代表ってことで、みんなバラバラだった印象が強くて。今振り返ると。みんなが好き勝手守備範囲をやる感じで誰一人本当の意味でのオーナーシップを持っていなくて、とりあえず10億円使っちゃえ、使って失敗みたいなことが。当時を振り返ると、本当に愚かだったなと思っていて、だからそういう意味では、そこからの、そこからロケットインターネットから離れる今もロケットインターネットにマイノリティ株主という名前で一部携わってはいるんですけど。そこから我々が一度株を買うというか。そこから再起業というか、再スタートをしたのが2011年8月くらい。ちょうど1年間経った後に、本当の意味で僕の起業が始まったなと感じですかね。

【聞き手】

いざ自分が実業家になっていかがでしたか。通用しない部分とか、そういうのは。

【田中】

最初の半年か1年間はまだまだだなと思うところが結構あって、例えば、最初僕は共同代表制の中で、物流担当だったんですよ。その中で、これからプロセスを構築しないといけないという中に、最初に資料を作って、こういうプロセスで行こう、はいやろうね、で、やってみると実際資料通りにやることはなかなか難しくて。色んなエラーとかあって、結局これがちゃんとできていなかったんですけど、それに自分が気付くことができなくて。なんとなく資料を作って指示をした、以上、になっていて。まだまだその時はコンサルタントから抜けきれていなくて、もっと現場に入って、もっとリアルをわからないといけないと、すごく思いましたね。その辺から資料を作るのを辞めて、とにかく現場にいる時間と、メンバーと話す時間を徹底的に増やすようにしていって。それは資料では人は動かないじゃないですか。というところが、強く反省して思って。大きくそこがコンサルタントと実業の大きな違いだなと思います。

【聞き手】

そこから大失敗されて、その時の心情としてはどうだったんですか。もう辞めたいみたいな。

【田中】

しんどいなってありましたし、僕は4人の中では4人目だったんですよ。正式に最初1月位は2足のわらじみたいな感じで2010年の10月にできました。1月から2足のわらじ状態で。マッキンゼーに所属しながら、ロコンドの立ち上げをやっているみたいな感じ。正式に1足にしたのが4月の中旬くらい大失敗が分かった後にマッキンゼーを辞めてロコンドに集中するという非常にバカだなと、当時からすると。

【聞き手】

ちなみに今の話だけですと、ちょっと目の前で大失敗しちゃったから、とりあえず辞めて、もう1回マッキンゼーでもう少し経験積んで仕切りなおして何かをやろうかなみたいなのはなかったんですか。

【田中】

思いました。それこそぶっちゃけたことを言うと、2月下旬くらいに失敗して、3月下旬くらいですかね。ロケットインターネットからもう手を引くと言われて、倒産してって言われたんですね。それが4月の上旬くらいで、僕はそれを受けて、2足のわらじだったんで、正直マッキンゼーに戻ろうと思って、一回マッキンゼーに行ったんです。

【聞き手】

普通そうですよね。

【田中】

で、一安心というか、良かった良かったみたいな感じだったんですけど。一応共同創業者という形で、2足のわらじであったとしても、携わっているということと、今は最悪の状況なんだけど、ただチームもいいメンバーもいたし、取引先の中でも信用してくれる取引先さんもいらっしゃいましたし、もしかしたら何とかなるかもしれないと思って。とりあえず、一回辞めると決めてから辞めてみようと。何かがあるかもしれない。後はもしかしたら、本当に僕、よく人から言われるんですけど、多分頭のネジが若干とんでいるのかな、倒産処理をやってみても面白いかもなと思っていて。

【聞き手】

それはすごい選択ですね。

【田中】

ただそれも人生経験としてはありかなと思っていて、最悪そこで失敗して倒産処理しても、まあ食いぶちがなくなるということもないだろうし、何かで働けるだろうから、ここの自分だけ2足のわらじだったから、とりあえず戻るって卑怯な気もしたし、まだまだ可能性もあるような気がしたし、最悪、倒産処理を楽しんでやればいいかなと思ったんで4月下旬くらいに正式に決めたんですけど。

【聞き手】

それが本当の意味での創業だったんですね。倒産してくれといわれて、倒産処理をって思いながらも、この事業どうにかなるんじゃないかなと、そこの気持ちが大きくあったわけですよね。

【田中】

そうですね。そこはやっぱり、靴がまだネットで買われていないという状況があって、一方ではアメリカやヨーロッパでは買われている状況があったので、ビジネスとしては間違いなく正しいと、その当時も強く思っていて。ただ色んな大失敗もあったし、これから色んな立て直しをやらないといけないというのが頭の中にあって。ただまあ、第二創業というか、1年目の後半からこのチームのロコンドのメンバーとひたすら、うまくいくか分からないけど、もがいてもがいてもがいていたという感じですね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 田中 裕輔
役職 CEO

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