株式会社ロコンド ~倒産寸前から奇跡の復活!常識を覆した“靴のEC”成功の舞台裏~

Vol.5 “ほっこり”と成果主義について

株式会社ロコンド CEO 田中 裕輔 (2015年8月取材)

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”ほっこり”と成果主義について

【聞き手】

買ってからのショッピングというか、買わないものは返品してっていうすごい斬新ですよね。

【田中】

そうですね。非常にシンプルだと思うんですけど。返品というのも、うちの場合は送料も返品送料もロコンド負担でやってますけど。考え方は非常にシンプルで、実際ロコンドを始めて気付いたのは、最初は失敗しちゃうからネットで買わない、じゃあこのボトルネックを解消するために、送料も返送料も無料にして、30日間も試着ができますよとすればいいじゃないか、そうすれば失敗しませんよね、と始めて。やってみてさらに気付いたのが、家で試着するって、失敗しないというネガティブでないということだけじゃなくて、楽しいんですよね。で、うちの妻なんかも帰ってくると週に1回ぐらいは鏡の前で、なんかやっているんですよファッションショーを。ファッションショー、女子、女性は結構好きじゃないですか。で、家で夜中、みんなが寝静まった後にファッションショーって楽しいって声がすごくお客様からもあって、そういう意味では失敗しない、ネガティブをゼロにするだけじゃなくて、家で試着をするというコンセプトは、エンターテイメントってことは当時からわかったことじゃなくて、やってみて、お客様から気付かされたって感じですかね。

【聞き手】

“ほっこり”というキーワードを使ってらっしゃるというのも。

【田中】

それがやはり大きいですね。

【聞き手】

すごく最初、変な意味じゃなくて、不思議な違和感があったんですよ。“ほっこり”という言葉に、いわゆるITベンチャーで、出てくるキーワードが、なんとこう和っぽいというか、昔からある誰の中にも共通してイメージできる言葉、“ほっこり”なんて言葉を使われているのは不思議な違和感があったんです。

【田中】

“ほっこり”と言い始めたのが第二創業期くらいからなんですけど、色々やってみて気付かされる面もあった中で、お客様満足度とか、これって色々な会社が言っているんですけど、もう少し僕らの中で、お客様満足度って何だろうと考えたくて、その時に上がったキーワード、1個が失敗しないという安心感、もう1個が人と人との繋がりというか。ファッションショーもそうなんですけど、リアルな楽しみというか。それこそ我々とお客様との繋がりもそうですし、こういうのを人との繋がりというか、楽しさ。この2つをうまく一言で言うと何なのだろう。英語で格好良く言うのも違うし、顧客満足度と言うのも違う気がしていて、延々と考えた中で、“ほっこり”か、という感じで行き着いたんです。

【聞き手】

ワクワクとかドキドキとかそういうのでもない。

【田中】

この2つが必要だったんですね。安心感と人と人との繋がり。ワクワクだと人と人との繋がりだけだし、失敗しないとかは、それは安心感だけだし、やはりこの2つを僕らは提供したくて。

【聞き手】

制度の中でも、これはもう絶対にどこにも負けない物を作り上げていこうと思っているものはありますか。

【田中】

そういう意味では、僕自身のチャレンジ中であるんですけど。先程申し上げたマッキンゼーの成果主義と実力主義の評価、あの流れがすごいと思っていた中で、それをそのまま単純にここにもはめられると思ったんですけど、やっぱコンサルティングファームとうちみたいな事業会社の大きな違いって、コンサルティングファームって100人、1000人ってコンサルタントじゃないですか。1個の評価基軸でみることができるから、後はちゃんとフィードバックとコミュニケーションすれば、正しい成果主義ができる。一方でうちみたいな会社だと、バイヤーの人間もいれば広告の人間もいれば、エンジニアもいれば、物流スタジオとある中で、1個のクライテリアじゃない色んな成果もあるじゃないですか。そこをみんなが納得できて、自分の成長にも繋げられて、色んな成果主義を見ながら共有できる。この評価作りは、私の中でもかなりの優先順位になっていて、これは真剣に今もやっている最中なんでまだまだ50点60点位だと思うんですけど。これが今でも結構な水準にはあると思ってますし、ここからもっと僕らがやり切れば、純然たる成果主義というか。それはできると思ってます。

【聞き手】

そういった制度などを作る時は、一旦社長が骨子を作られて、それを皆さんに投げる感じか、それとも皆さんで意見を出し合って、ブレストをしながら作り上げていくという、そんな感じでしょうか。

【田中】

ケースバイケースなんですけど、最近でいくと、先週金曜日に全社員でのミーティングをやって、その時にグループで分かれて、テーマはどうしたらロコンドの人事に関わる所を変えて、みんなが情熱を持って取り組めるんだろうかみたいなテーマで色んなメンバーに発表してもらって。今回、みんなからアイデアをもらって、それを我々役員メンバーの中で、一回それを整理する。そこをもう一回ミドル層と揉む。ボトム、トップ、ミドルで動いていて。今はどっちかっていうとボトムで動いていて、やっている感じですかね。

【聞き手】

皆さんで作る、参加意識もあるわけですね。自分たちで制度や組織を作るんだという感覚。

【田中】

はい。

社長プロフィール

President's profile
氏名 田中 裕輔
役職 CEO

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