株式会社カブク ~第4次産業革命来たる!ものづくりの民主化を目指すカブクの挑戦~

Vol.2 0から1を生み出すために

株式会社カブク 代表取締役 稲田 雅彦 (2017年3月取材)

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―0から1を生み出すために―

【稲田】

理系でかつエンジニア系でしたので、大学院に進学することが自然だったということもあり、大学院への道を僕は選びました。その時の先輩で、今では有名な起業家でありメディアアーティストでもある方が人口知能を専門としていまして、自分もその分野に興味があったので、人工知能の研究室へ進みました。就職も考えたのですが、それで人工知能研究室に入りました。

そして、メディアアーティストの活動と並行して人工知能の研究も行い、世界の学会に行ったり世界でライブをしたりと、本当に好き勝手させていただきました。今でこそ人工知能は第4次産業革命だと言われていますが、当時は非常にロックでエキセントリックな学問で、「そんなことを勉強して大丈夫なの?」という学問でした。今は、それが産業化に適応されています。そんな状況で、自分はいつも縁ぎりぎりのところを生きてきたのかなと思っています。

ゼロイチと言えば美しいかもしれませんが、結果的には新しいものをつくるとか、社会とっていいものをつくりたいという思いがありました。就職の時もあまりとらわれず本当に幅広く見ていました。当時は自分たちがいた人工知能の世界やビッグデータの世界、あるいはメディアアートの世界というのはデジタルの広告の世界で非常に使用されていたということもあり、GoogleやFacebookなどの海外にはそういう人工知能出身やビッグデータの人間が、特に理系の人間が非常にたくさんいました。日本ですと電通・博報堂と言われるような総合広告会社がそういった領域に進出していたということがあり、たまたま自分の好きな領域であるデザインコンサルティングや、ゼロイチをつくる領域で博報堂が強かったということで、博報堂に新卒入社しました。

博報堂では、新規事業の立ち上げをメインに行っていました。特にデジタルの広告の世界で、今でいう人工知能やビッグデータのようなことを先進的に行う部署で、自分たちで事業を立ち上げるほか、クライアント・お得意様の新規事業立ち上げ、更にはそこに広告プロモーションを打っていくなど、ありとあらゆることをしていました。基本的にはずっと仕事をしていたという感じですね。マネージメントに関しては比較的ボトムアップな会社やチームを志向していたこともあり、かなり現場に裁量を持たせ、自主性や創造性をゆだねる組織でしたので、新卒からかなりゼロイチで色々なことができる環境がありました。

本当にそこは志向性にもよりますし、人にもよるかと思いますが、ゼロイチをやるのであればかなり(部下を)信用して委譲しないと、本当に新しいことは出てこないと強く思っています。ですので、我々もとてもボトムアップの組織と言いますか、現場を信頼し、自主性や創造性を尊重する会社にしていますが、それはそこが原点になっていると思います。週末起業のように少しずつビジネスモデルを考え、週末にアイデアを温めるというところから始まって、最終的に「これで行こう」と決めてからは、今のスタートアップの流れでもありますが、コワーキングスペースを借りて四畳一間のようなところから会社を立ち上げ、(ビジネスを)始めました。

メディアさんに比較的良い形で初期から取り上げていただきまして、ビジネスをお金にしていくということはゼロイチ(のビジネス)などでは特に大変です。マーケットがないところにマーケットを立ち上げていくという、それも1社で立ち上げていくという感じなので、それは本当に苦労をしましたし、自分たちでレールを敷くような気持ちでした。

社長プロフィール

President's profile
氏名 稲田 雅彦
役職 代表取締役

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