株式会社カブク ~第4次産業革命来たる!ものづくりの民主化を目指すカブクの挑戦~

Vol.3 ユニークなビジネスモデル

株式会社カブク 代表取締役 稲田 雅彦 (2017年3月取材)

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―ユニークなビジネスモデル―

【稲田】

今は、BtoBの領域で試作特注品から量産まで一手にできるオンデマンド製造サービスを手掛けています。ただ、我々は装置メーカーでも工場でもなく、ある種Uberのものづくり版に近いかなと思います。今全世界30か国以上にデジタル工場ネットワークということで、数百工場をネットワークさせていただいております。

自動車のお客様や医療系のお客様、航空宇宙のお客様、重電系のお客様から設計図のデータを頂いて、それを基に我々の人工知能エンジンも駆使し、最適な工場に繋いでいくということをして、いつまでにどういうものを何個つくりますということをオンデマンドで完結して製造するサービスを、今全世界でご提供しています。「ものづくりの民主化」というビジョンで、それこそ個人でこういうもの1個から製造・生産ができて、販売もできるというサービスから我々は始まっていますので、在庫を持たず、金型も不要で、本当に自分のアイデアでつくったものがすぐに形になり、まとまった資金がなくてもメーカーになれるというところから始まっています。

今はBtoB、法人のお客様もまさにそういうニーズがあるというところで、かなり製造業の領域に進出しています。それこそ自動車もそうですし、航空宇宙や重電、医療など、そういう領域が今盛り上がってきています。特に金属の産業用プリンターが去年から基本の特許が切れ始めていることもあり、3Dプリンターという流れよりは、まさに第4次産業革命だという流れが非常に来ています。そこにものづくりをどうデジタル化していくのか、ものづくりに対してどう人工知能、AIを適用していくのかという流れが今きている中で、産業用のプリンターを産業に使っていこうという流れがあります。我々はどちらかというとそちらの方向に向かって、自動車会社さんと製造サービスを提供したり、航空宇宙の会社さんや医療系の会社さんに、新しい“ものづくりのデジタル化”のサービスを使っていただいたりということをメインにしています。

特に海外と日本では2、3年くらい差がついている中で、国としてこの第4次産業革命をどう追い付け追い越せとしていくのかという状況に今あります。海外ですと、例えば航空宇宙の部品や自動車、トラックの部品を世界中に展開する自動車メーカーさんや航空宇宙メーカーさんなどが、ちょっとした部品がなくなったり欠品したりした時に、こういうアフターパーツを(すぐに提供できるように)、例えば航空機の場合、一番近い空港の倉庫で製造すれば、そのパーツを世界の1ヶ所(の工場)で生産して送るより遥かに効率が良いですし、特に在庫を抱える必要もありません。(そうした)分散型の製造のネットワークをつくるということが今始まっています。そういうアフターパーツを全世界に最適に供給するということができたりします。

今、航空機の領域などで始まっています。また、試作や量産も、昔ですと試作金型をつくって、またそこを何度も回してということで1回に2、3ヶ月かかりました。それを5回繰り返すと10ヶ月、15ヶ月かかるので、最終的に製品を世に出すまでには24ヶ月や36ヶ月かかるという話なっていましたが、それが2、3日で試作ができますとなれば、数十倍の効率化ができます。そういうことで、試作の効率化を上げることや、生産量がそれほど必要ないモノに関しては、そのまま最終生産してしまうこともできるので、生産の効率化が本当に数十倍、場合によっては数百倍になってくるでしょう。これが今の海外におけるものづくりのデジタル化でして、非常に進んでいるというのはそうした背景があります。当然ノウハウは必要ではありますが、それは(実際に)取り掛かればどんどん蓄積されていきます。そのスピードは、日本はとても速いと思いますので、トライアンドエラー、いかに試行錯誤を繰り返していくかということが非常に重要です。早く新しいものに取り組み、そこで試行錯誤を繰り返せば世界にすぐ追い付くことができると思いますし、それができる国だと思っています。

社長プロフィール

President's profile
氏名 稲田 雅彦
役職 代表取締役

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