朝日印刷株式会社 ~半世紀で国内トップメーカーへ。朝日印刷の強さの秘密と新たな挑戦~

Vol.3 命運をかけた決断と朝日印刷の強み

朝日印刷株式会社 代表取締役社長 濱 尚 (2019年7月取材)

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―命運をかけた決断と朝日印刷の強み―

【ナレーター】

明治5年に創業し、約140年の歴史を積み上げている朝日印刷。当初は教科書や一般的な商業印刷物などの印刷が中心だったが、昭和30年ごろより、現在の事業である医薬品の包装資材の比重が高まってきたという。この現状を踏まえて、当時の経営陣は、ある重大な決断をすることとなる。

【濱】

どうせやるのならば、仕事として難しい方に一本化しようということで、売り上げの半分だった薬の方に特化したというのが、昭和30年代です。特化しなかった一般的な印刷物の事業の方は、地元の印刷会社さんをお客様に紹介し、単価も全部教え、印刷の版も全部お渡しして、できるだけお客様にご迷惑がかからないようにしました。

ある意味売り上げが半分になった背水の陣ですけど、難しい方を集中してやると。今だから大英断だったと簡単に言えますけど、当時はたぶんものすごい決断だったと思います。ただ今となれば、それがすごく正解だったと思います。

【ナレーター】

この決断が功を奏し、業績は順調に推移。2019年7月時点で包装資材の製造・販売事業は約9割の売り上げを占め、事業の柱へと成長した。朝日印刷の強みについて、濱は次のように語る。

【濱】

全国各地に営業の拠点があって、お客様の近くに営業がいるというのは非常に大きいと思っています。印刷の世界で大事な要素の一つに“色”があります。カラーですね。カラーは例えばメールに添付して「この色です」とは言えません。印刷するとまた変わりますし、プリンターによっても色は違って見えます。この色に合わせなければという判断は、現物でないと成り立たないのです。

そうすると実際お客様のところに行って話をしないと、この“色”は決まらない。そういう意味では本当に全国各地のお客様の近くに営業がいるというのは大きな優位性だと思いますね。当社の場合は、北は山形から、南は熊本まで20ヶ所ほど営業拠点を抑えています。

やはり「首都圏からだと来週になります」とか言われるよりも、「わかりました、これから行きます」、もしくは「明日行きます」と言われる方がお客様にとっては非常に使い勝手が良いですし、本当に営業が近くにいるのは非常に大きなメリットになっています。

社長プロフィール

President's profile
氏名 濱 尚
役職 代表取締役社長
生年月日 1972/6/23
略歴 平成7年4月
日本電信電話㈱ 入社
平成14年4月
朝日印刷㈱ 入社
平成24年4月
朝日印刷㈱ 代表取締役社長 就任
座右の銘 失敗することを恐れるより、何もしないことを恐れろ
愛読書 東野圭吾さんの小説

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