プラネット・テーブル株式会社 ~6,000名超の生産者が利用する革新的流通サービス『SEND』誕生の軌跡~

プラネット・テーブル株式会社  代表取締役 社長 森 雅俊  (2019年10月取材)

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【ナレーター】

飽食の時代と言われ、食の過剰な供給が問題となる現代。一方、その食材を作る生産者の人口は減少の一途を辿りつつある。

そんな中、産地と消費者の間にある非効率を解消し、農業離れをも食い止める新たな農畜水産物の流通支援サービスを展開する企業がある。プラネット・テーブル株式会社だ。

同社が運営する生産者向け生産支援・流通支援『SEND(センド)』は、自社独自の物流を持つことを強みに、飲食店へ全国各地の生産者がつくる多様な食材の安定供給を実現。今や6,000名以上の生産者が利用する流通網に発展している。

生産者が抱える悩みを解決するべく、ゼロから事業を創り、軌道に乗せることに成功したプラネット・テーブル。知られざる事業立ち上げの裏側と、経営者の想いに迫る。

―衝撃が走った直売所の真実―

【ナレーター】

大学進学後、大手セメント会社へ入社するも、幼少期から好きなことに意欲的に取り組む母親の姿に影響を受けていた森は、母親と同じような人たちを支援したいという想いから、退職を決意。

インターネットやイベントを通じてクリエイターを支援する活動の中で出会った、農家の方の話を聞いて衝撃が走ったという。

【森】

マルシェとカフェを併設した施設を持っていて、そこの施設を一回見てほしいと言われました。そのマルシェが生産者に作物を持ってきてもらっている、直売所のようなスタイルでやっているところだったんですが、そこで生産者という存在を知って、実際にコミュニケーションを取り始めるきっかけになりました。

直営所がどう運営されているかも全然知らなかったので、そもそも委託だということに最初びっくりしました。「こんなに賞味期限が短い食材なのに、委託で販売して生産者が儲かるわけない」と思いましたね。でもそれが直売所では普通だと聞いてびっくりしました。

―入社の経緯と『SEND』立ち上げの裏側―

【ナレーター】

その後、プラネット・テーブルの創業者と出会い、生産者と購入者間で起こっている問題を解決したいという想いに共感。2015年11月にプラネット・テーブルへ入社した。

【森】

経営者としてはたぶんよくないんですけれど、その時は完全に想い先行でしたね。プラネット・テーブルに入社するタイミングも、元々自分でやりたいなと思っていたことがあるからですし、千葉のフリーペーパーの会社の社長に声をかけていただいたときも、やはりそこで一緒にやりたいという想いがありました。当時は常にその時々の想いで動いていましたね。

【ナレーター】

現在の事業の柱である生産者向け生産支援・流通サービス『SEND』は、森が入社した当時は立ち上がったばかりで、概要や仕組みは全く整っていなかったという。森は、ゼロの状態から事業を創る難しさを感じながらも、『SEND』の秘められた可能性に商機を見出し始めていた。

【森】

農業、生産物、生鮮品の流通というのは本当にもう何年も崩さずにつくられていた業界があるので、なかなか直接取引というところに目を向けられていなかったというのはやはりありましたね。

元々『SEND』もやりつつ別の新規事業もやっていたのですが、この『SEND』は、本当はもっと面白いのではないか、このまま別事業をやっていても全然儲からないだろうな、などと思っていたのです。ですので、会社として稼ぐポイントはここだと思って、『SEND』に力を入れていきたいと思いました。

新規事業にも取り組みながら、「ちょっと配送行ってきます」とか、自分で車に乗って、ここだったら行けるなというところに行ってみたりとかし始めて。『SEND』の中身を知りたいと思って、どんどん現場に自分から入っていったんです。

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社長プロフィール

President's profile
氏名 森 雅俊
役職 代表取締役 社長
生年月日 1983年6月16日
略歴 1983年 愛知県生まれ
千葉大学理学部卒(2007年)
2007年4月~2010年10月 インフラ系企業で現場マネジメント業務に携わる。
2011~2012年 社会起業家養成学校入校。
2012年1月~2014年3月 広告会社で企業や地域のイベントプロデュース業や直売所とカフェの併設施設運営に従事。
2014年3月~2015年11月 食のプロデュース集団honshokuに参画。食をテーマにしたイベントのプランニングに従事。「SEND」を命名。
2015年11月 「SEND」の立ち上げメンバーとして、プラネット・テーブル株式会社入社。立ち上げ当初、食材センターや配送、産地物流などの物流周りのオペレーションやシステム改善を主導。また、2度のセンター移転に伴う、新規システムやオペレーションの構築を行う。
2018年12月 取締役就任
2019年5月 代表取締役就任
座右の銘 すべて自分事
愛読書 本田直之氏のレバレッジシリーズ

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